MTG『カジュアル統率者のルール』提案
みなさん初めまして、RazFlammeと申します。
noteには初投稿となります。アカウントつくったばかりなのでアイコンとか画像が寂しいのはお許しください。
今回思う所がありまして、カジュアル向けの統率者のルールの提案をさせて頂きました。
とりあえずルールだけ知りたい人は次の章以降から、なぜこのような提案をしたのか知りたいという方は『自己紹介』の章もお読みください。
カジュアル統率者向け『Match/Voteポイントルール』案(Ver0.10)
概略
『Match/Voteポイント』ルールは統率者戦(Match)と投票(Vote)を繰り返し、その獲得点数でゲームの勝者を決めるルールです。
目的
カジュアル向け統率者『Match/Voteポイント』ルールは、可能な限りデッキ間のレベルやカードに制限をかけずに、好きな統率者デッキで楽しんでもらう事を目的としています。
ゲームの準備
ペンと各ゲーム参加者に投票用紙(ぺら紙でかまいません)を用意します。このペンと投票用紙は後で説明するVoteで使用します。
ゲームの流れ
①Matchの回数を決める/ルールの確認
何回の統率者戦(Match)をプレイするかを決定します(二回以上を推奨)。
プレイ環境により制限時間がある場合なども、ここで確認します。
また、ルールの微調整を行いたい場合もここで決めると良いでしょう。
②統率者戦をプレイする
通常の統率者戦ルールに従い、プレイします。
そのMatchの最終的な勝者が決まった場合は③へ
時間制限などでMatchを中断する必要がある場合は④へ
③Mathポイントの獲得
各プレイヤーは以下のルールでMatchポイントを獲得します。
・Matchの勝者:4ポイント
・最後の敗北者:3ポイント
・最後から二番目の敗北者:2ポイント
・最後から三番目の敗北者:1ポイント
☆重要!!
・通常のMTGルールと異なり、同一ターン中に複数のプレイヤ―が敗北した場合はそれらは全員同着とみなします。また、同一ターン中に複数のプレイヤ―が相打ちで敗北した結果、全員が敗北した場合、Matchの勝者は無しとなります。
・時間切れでゲームが終了する場合、その時点での生存者は全員最後の敗北者と扱います。
例1)4人生存している状態で全員を同時に毒殺して単独勝利した場合や、特殊勝利条件で単独勝利した場合
・Matchの勝者:4ポイント
・その他のプレイヤーは最後の敗北者として:3ポイント
例2)残り二人で、稲妻で相手に止めを刺した後そのターン中に自傷ダメージで死んだ
・最後の脱落者として、二名共:3ポイント
例3)4人状態から二人が同一ターンで敗北、その後残る二人が同一ターンに敗北
・最後の敗北者(二名共):3ポイント
・最後から二番目の敗北者(二名共):3ポイント
④投票(Vote)
各プレイヤーは、投票用紙に『自身の価値観に基づいて、そのMatchで最も良いゲーム体験をさせてくれた』と思えるプレイヤー一名の名前を非公開で記載します。
この投票は、最終的な得点計算まで非公開のままにしておいてください。
投票理由は基本的に何でも構いませんが、ポジティブな理由が良いでしょう。
例)
『巧みな話術で場を盛り上げた』
『最初の脱落危機から救ってくれた』
『謎のナチュラル友情コンボありがとう!』
『以外なプレイングで盤面状況を変化させた』
『真摯に自分のゲームプレイに向かいあってくれた』
『そのプレイヤーのプレイングから学ぶものがあった』
『自分のかわいい統率者ちゃんをほめてくれた』
『消去法で』
投票が終わった時点で、
既定のMatch回数が終わっていれば⑤へ
そうでなければ②へ戻ります
⑤得点計算とゲーム順位の決定
投票結果を公開し、投票されたプレイヤーは一票につき1点のVoteポイントを獲得します。ポイントを与えた理由は伝えても伝えなくても構いません。
その後、[Matchポイント]と[Voteポイント]の合計が最も多いプレイヤーを1位として、以下降順に2位、3位、4位と最終順位を決定します。
同点のプレイヤーがいた場合同じ順位とし、空いた順位は繰り上がります。
例)1位が二名いた場合、次に高ポイントのプレイヤーが2位に繰り上がります。
※同点で単一の勝者を決める必要がある場合、よりVoteポイントが多いプレイヤーが勝利、それで同点の場合は最後のMatxhで後手番のプレイヤーを勝者としてください。
⑥Most Votes Player(MVP)の決定
最も多くのVoteを獲得したプレイヤーはMVPとなります。
同点の場合はその全員がMVPです!
ゲームルールの調整
プレイ環境に合わせてルールを調整し、あなたと仲間たちが最も気分よく遊べるバランスを目指しましょう。
以下にバランス調整案を示します。
①より勝利の価値を高めたい場合
『俺たちはもっと勝利を!完璧な勝利を望んでいる!!』
カジュアルではありつつもデッキ構築やプレイングの腕を結果に反映したいと思う場合、Match勝者のポイント5以上に引き上げると良いでしょう。
また、『同一ターン中に複数のプレイヤ―が敗北した場合はそれらは全員同着とみなす』ルールも廃止してよいかもしれません。
②MVPに名誉を!
『飴ちゃんもおまけであげよう』
場の主催者がMVPを獲得したプレイヤーのスタンプカードにMVPスタンプを押してあげたり、MVPシールをあげたりするのはより良い事です。
月間MVP賞を創設するのはいかがでしょうか?
③ハンディキャップ
『いやー!俺様のデッキ強すぎなんだよなー!でもこのデッキで遊びたいんだよなー!誰か一緒に遊んでくれないかなー(ちらちらっ)』
そんな貴方に、二勝目以降一勝する毎にマイナスポイントのハンディキャップを送りましょう。好きなだけそのデッキを使いたまえ!
④後攻無罪
『俺は後手でも一向にかまわないんだが?(震え声)』
2Match以降は敗北順に並ぼう。
⑤ディプロマティック
『彼は世界の敵だとおもうんだよね』
より悪辣なプレイヤー間の駆け引きを好む貴方、マイナスVoteルールを導入しましょう!
マイナスVoteは投票(Vote)時に、一人マイナス点を与えるプレイヤーを選んで一斉に投票し即座に公開します。
投票前に何を囁くかはあなた次第!!。
⑥実績
『トロコン!トロコン!』
長期的にプレイできる環境ならば、通常の勝敗とは別に実績シートを作るのも楽しいかもしれません。
期間を決めてプレイし、総得点数に実績解除ボーナスを加えるのもありかもしれません。
問題点
ここでは、『Match/Voteポイント』ルールを適用したが故に発生しうる問題について記載します。
『Match/Voteポイント』ルールは「参加者個々がMatch勝利を目指して楽しもうとしている」事が前提となっており、本ルールを利用したうえで悪意を持ってルールの不備をついてくる可能性は排除できていないと考えています。
『特定の一人をよってたかって攻撃する』『他人のデッキをけなす』『Voteに対して不満を上げ、威嚇する』などはルール不備以前の人間性の問題なのでここでは扱いません
また、通常の統率者戦自体で発生する問題(キングメイカー等)も『Match/Voteポイント』ルール固有の問題ではないと考えます。
※もちろん、スマートな解決方法があればルールに取り込まれるべきです。
①強デッキ持ち複数人の談合
デッキの質で有利に立つ特定のプレイヤー達が意図的にVoteを分け合うといったことは考えられる、現状最も懸念している問題です。
短期的には止めようがないですが、何度も繰り返される場合には非紳士行為として場の提供者に抗議すべきでしょう。
各プレイの投票結果も含めて記録していれば、中~長期的には特定の傾向があぶりだされるはずです。
価値観の合わない人と遊んでも得られるものは何もありません、もしも改善の余地が無い場合そのグループから速やかに離れる事をお勧めします(犬に餌を与えるな!)
②極端に弱すぎるデッキが一つだけ混じる
『Match/Voteポイント』ルールでは順位点やMVP等で「はい、俺の勝ち!」以外の軸をずらした評価軸を採用してはいますが、それでも単独の極端に弱いデッキはフォローできません(同程度に弱いデッキが複数ならば普通に競り合うはずなので問題なし)。
相手に意欲があるならば、プレイングやデッキ構築のアドバイスなどで成長を期待するしかないでしょうか?
③時間がかかる
これは、「複数回のMatchを想定しているためのプレイ時間」と「個々の環境で気持ちの良いバランスの合意に到達するまで」の二つの意味を含みます。
※項目としては別に分けるべきかも?
ざっと思いついただけ上げてみましたが、これ以外にも考えられる問題があればご指摘ください。
『自己紹介』
自分はMTG歴自体は長いモノの身内でのお遊びが主で、幾度もの中断をはさみつつ、競技シーンには一切手を付けていなかったカジュアル寄りのプレイヤーです。
身内環境はすっかりMTGから離れ(カード類も処分済み)たためにカードショップでの対戦を試みた事もありましたが、ほとんど長続きはしませんでした。
MTGアリーナも数か月遊んでは半年くらい放置したりといった形で、身内向けには『XXか月ぶりXX回目のMTG引退』というジョークは定番なっています。
身内では月数回ゲーム会にてTRPGとボードゲームを遊んでいます。
『発端』
そんな自分ですが手持ちのMTGのカードを全処分するか悩んでいた頃に、最近MTGとは別のコミュニティで知り合った方から『RazFlammさん、MTG遊んでいたって聞きましたが統率者戦をご一緒しませんか?』とのお誘いがありました。
MTG自体は今でも好きですし、折角なので(プレイ環境などのお話も確認したうえで)そのお誘いを受ける事にしました。
そのため、統率者に関する情報を改めて探し回っているうちに、最近の記事から以下のnoteの記事が目に留まりました(まずは下記noteをご覧ください)。
MTG自体の情報にはわりと頻繁にアクセスしており統率者自体の存在は知っており、当然デッキレベルによる「カジュアル性の違いによる問題」も認識していました。
WoCが色々なセットでカジュアルな層にリーチしようとして失敗してきた事も知っています(コミュニティ発生の統率者がその地位を得たのは何たる皮肉でしょうか?)。
そのうえで84gさんの嘆きも分かりますし、獅子吼レオさんの『たくさんプレイしたり良いコミュニティで遊ぶなどしてその回に巡り合うのを目指すべきで、最高にカジュアルで楽しかったEDHは、その果てに半ば偶然発生するからたまらないのだ。』にも激しく同意します。
※(個人的には”まとめ”にもかなり同意)
そこで、MTGから距離を取りボードゲームを遊んでいる身として、84gさんのような方々に向けて「統率者というゲーム体験」をより良くするためのルールを提案できないだろうか?思った事が発端です。
獅子吼レオさんの『デッキレベルとかは関係ないし、事前のルールや規定で求めていくものではない』というご意見にはかなりの割合で同意するものではあります.
ですが、それでも、 『TRPGにおいてルールの違いがプレイ感覚の違いを生む」という経験をしている以上何らかの方向性を見せる事ができるのではないか?と思い、構築したのが『Match/Voteポイント』ルールとなります。
※いい加減長くなりすぎたので、以下は色々考えた事の断片のみ記載
問題提起
・MTGには勝利か敗北以外の価値観が無い
対戦ゲームとして面白い、の裏返しでもある
単純な勝ち負け以外の評価軸が必要
勝者以外にもプレイに対する評価価値があるべき
・デッキのカード制限には手を出すべきではない
そんなんできたらレベルが(特に5-6)が機能してるはずだ
XX縛りみたいなバリアントはあるけれど、多分問題の解決にはなってない
・アメ公のカジュアル勢は雰囲気で遊んでいる
アメ公共は広大な人口ベースに依存する同調圧力で解決していらしい(※)が、それは日本人向きに見えてそうじゃない。
※誰かの記事で見かけたけど見失った
だいたい日本人コミュニティは少数で細分化してるし、むしろ「こういうルールだから」で押した方が納得しやすい
・目指すべきところはどこか?
a) 84gさんのようなコミュニティに対して
b) 獅子吼レオさんのいう所の『それでもEDHをやって、「最高のカジュアルEDH」に巡り合う』お手伝いができるルールを作る
・『俺はもっと純粋に統率者の上でを磨きたいんが!』
えっと…『cEDHの世界にようこそ!』
ルールの意図
・何でポイント制なの?
勝敗の評価にグラデーションをつけるため。
同じ勝利でもより環境に良いプレイがより高い評価となるように。
・なんでMVPなんであるの?
MVPを称えるため!
・Voteの影響大きすぎ/Match勝者のポイント少なすぎ
君たちの気持ちいい所にMatch勝者のポイント調整してね!
・基本のMatch点数配分はどいう意図?
単純な蹂躙勝利の価値を下げるため。
・なんで単独特殊勝利すると敗者が3ポイントもらえるの?
一般的に対話拒否の寒いプレイになりがちだから
見事なプレイングによる単独特殊勝利なら一人くらいVoteが入るはず
・なんでVoteは非公開なの
Matxh勝者が脳死で意図的に最下位に票を投げるのを牽制したい
最後の最後まで誰が勝者化わからないのはハラハラするでしょ?
・時間制限で終了した時、なんでMatchポイント飛ばしてVoteするの?
寒い時間稼ぎプレイに対するけん制
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