Amazon OLPの遂行度合いが凄い(追記あり)

少し時間が空いてしまいましたが、5月末に聴講したイベントの内容をまとめます。→業務都合により遅れてしまったため、聴講出来た内容は限られてますが、それでもメモに残す価値ありなので投稿します。

内容は下記の通り
・第一部:GAFAの実態、ナゼ強いか?
・第二部:日本企業への提言、どう補強すれば良いのか?
→ 第一部は実質聞けませんでした…。

講師の木場 圭寿人氏は 1991年 ソニーに入社し、以来BRAVIAブランド立上げ、事業企画・マーケティング担当、TV/Home AV事業企画責任者として北米赴任を経て2010年 アマゾン入社。ディレクター昇格の後、プライベートブランド事業、ダイレクトインポートProject、全社社員教育等、全社プロジェクト担当したそうです。18年からは独立されているとのこと。雰囲気がやっぱり「元Sony 北米駐在経験者」的な雰囲気でした。
(すなわちアンディ秦さんと同じ雰囲気、ということ)

アマゾン入りしてからは、当社=パナソニックの国内家電部門とビジネスをして頂いた関係で、私の古巣の知人の話で盛り上がることもできました。
-閑話休題-

Our Leadership Principles=OLP
さて本題です。私が遅れて会場入りしたときには、AmazonのOur Leadership Principles =OLP について説明していました。

14か条からなる同社の信条。その徹底度合いにまつわるエピソードが印象的でした。いくつか印象的なコメントを抜粋しておきます。

-Are Right, A Lot
この複数形になっているAreが多様性という意味を包含しています。リーダーが押し付けるのではなく、多様性を享受し顧客のベストを見出す。

-Hire and Develop the Best
人材こそ企業成長、競争優位の源泉ですが、そこに”the Best”と強調しているところが印象的。ただ優秀な人材を引っ張ってくる、というのではなく、上司が部下のCapabilityに目を配り、手の届くワンランク上のレベルを求める。
1on1ミーティングは当たり前のように、定期的に時間を取って行っている。

-Bias for Action
いわゆるアジャイル or リーンスタートアップ的な考え方。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大がかりな検討せずに、実行ベースで考えていく。

-Insist on the Highest Standard
  Amazonでは常に高い目標を設定し、徹底的にその可能性を探る。企業が一定以上に成長していくと、「二桁成長なんて無理。」とチャレンジもしないで安易に流れていってしまうが、Amazonではそんなことは起こらない。

- Bias for Action
「とにかく行動する。70%の確からしさがあればスタートしろ。100%では遅くなる。失敗を恐れるな、ただしコアとなるものは確保しておけ。」というもの。Kindle Fireは失敗したものの、それがあったからこそ、Echo、Dashにつながった。 

-Dive Deep と Have Backbone; Disagree and Commit
リーダーは常にすべての戦略会議、経営会議などに全員参加し、その場で徹底的な議論と、全体合意迄とる。マーケティング、セールス、開発、人事…各職能が一堂に会して真剣勝負の議論で総意を固めるため、同じ議論を何度も繰り返す、ということは無く、かつ決めた内容についてのコミットメントが半端ない。
日本企業にありがちな「あの時は言わなかったけど、俺はそう思わんのよ。」とか、皆で決めた内容について、あとから反対意見を言おうものなら、「なぜその場で言わなかったのか?」と徹底的に追及され、ある意味「卑怯者呼ばわり」されてしまう…。 そうしたことをした人間は、信用を失い、結果的に会社にいれなくなる…。まさに「組織の自浄作用」が働いている。

ベゾスの言葉
OLPではありませんが、講演の最後にはベゾスの著名な言葉の説明がありました。GAFAの一角をなし、時価総額では世界トップクラスになった現在でも未だにこの言葉を常に言い続けているとのこと。

Social Cohesion 
日本語訳=社会的慣れ合い。ベゾスが最も気をつけろ!と言っていること。人は時に安易に着地したり、結論を出したりしてしまう。それではいけない。労力を使って結果が出るなら、それを突き詰めろ。心理を突き詰めて掴め。真実を突きとめる努力をし続けねばならない。

Still Day .1
「Amazonはまだ始まったばかり。Amazonは常に挑戦を続けていく。」
というベゾスの思いが見事に表現されています。

Amazonに出来て、日本企業・Appleに出来ていないこと
木場さんの話を聞いて考えたのは、AMAZONと日本企業の差。それこそ自社も「綱領・信条・七精神」があり、松下幸之助創業者がこれらを作って以来、社内では徹底されているのですが、Amazon程遂行しているかというと...。
Amazon経営のTipsをスライドでもまとめてくれて頂いたので、その写真をシェアします。



木場さん曰く、
「Appleの成功は イノベーターとしてのジョブス、スーパー経営者としてのクックというタレントに寄るところが大きいが、Amazonはそうしたタレントに寄った組織では無い。メカニズム、システム化されているから、それこそベゾスがいなくなっても持続的に成長し続けるだろう。」
とのこと。OLPの遂行度合いを、まさにリアル体験してきたからこそのコメントが印象に残りました。

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