鬼滅の刃めっちゃ良かった!という話

鬼滅の刃最終巻めっちゃ今更見た!めっちゃ良かった!

ここまで見れてなかった理由は大きく分けて4つあって、

・単純にしばらく手に入らなかった(今の時代にマジでちょっと意味わからんほど凄いことだね)
・もうこれ以降はガチガチのガチでしんどい展開なんだろうと思うと精神状態が万全の時に見たくて暖めすぎちゃった
・読んだら自分の中でも本当に完結しちゃうんだなと思うと寂しかった
・なんかラストが賛否両論ぽかったのでひよった

って感じだったんだけど結論から言うとめっちゃ良かった!

無惨自身も言ってたように、無惨がもたらす被害って人間には圧倒的な力すぎてもうほぼ天災みたいな所ある。
実際どんなに善く生きてても災害とか事故とか、病気とか、それこそ鬼みたいに まっとうな心を失った人の凶刃に遭うとか、そういうどうしようもできないことで自分や自分の大事な人の命が突然奪われるのは辛いけど普通にあることで、なんか無惨はそういう『人間の及ばない何か大きな酷い力』全体の象徴みたいに感じていた(それを思うと無惨という名前もつくづくめちゃくちゃクールだ)。

だからなんか鬼滅に『大きな力(天災や人災含む災い)に大切なものが理不尽に奪われた時、小さいもの(人間)にできるのは打ちひしがれることしかないのか?』みたいなテーマを勝手に感じ取って読んでた所あって、その解答を明確に提示されたような気がしたからあのラスト胸にストンと落ちた感じがあった。


無惨のような大きな力の前には沢山の人の未来が突然理不尽に無くなってしまうけど、そういう 明日も知れない時間の中だからこそ小さくてもなにかを成そうと懸命に頑張れて、その懸命さを受け取った人との間に思いや絆が生まれて、それを色んな形でずっと先まで繋げていけるのこそが人間の持ちうる『大きな力』だと思わせてくれる展開だったから、最終回で遥かな時が経ってて舞台が現代になったのも キャラ達が過去と異なる関係性を築いていたのも凄い良かった。作中のスパンで見たら何も成し遂げられずに無駄死にしてしまったかのように見えたキャラも、その存在を受け継ぐ存在が後の世にあること、対する無惨は何の形も残らず語り継がれることすら無くなって世から消失したこと、完全な勝ちの表現で好きだった。

特に『未来に繋がる絆』を必ずしも血の繋がりに限定しなかったところに超感銘受けた。炭治郎にとっての縁壱のポジションとか、父親だったらもっと色々話が早かったと思うのに、あくまで他人であった所に凄い意味があったと思う(それを思うと継国縁壱という名前もつくづくめちゃくちゃクールだ)。

空で見る星の輝きはずっと昔の光が見えてるというが、それを踏まえて、幾星霜を煌めく命という副題も改めて本当に良い…

なんかもう 今の状況でも感じてるけど 生きてるとほんと 理不尽に何かを奪われることが突然当たり前にあったりして、そういう時耐えるしかないことにしんどくなったりもして、何の為に生きてきたんだろうな、何の為に生きてけばいいんだろうなと思ったりする時もあるけど、でも自分がしたことが思わぬ所で誰かどうかに何か強い影響を与えてたり、それが後々予想だにしない形で発揮されたり、自分はいいけどこの人には幸せになってほしいと思う人がいたり、自分も同じように誰かからそう思われてたり、そういう感じで、なんか頑張っていきたいよね。
鬼滅の刃めっちゃ良かった!

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