市場は成長軌道へ!消費者心理とは逆行!?来週インフレ指標発表!NISA口座17週間後の結果発表! 20240511
動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)
https://www.youtube.com/watch?v=NRxyxworyew
こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。
経済指標とセンチメントチェック
まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。
木曜日に発表された「ミシガン消費者信頼感指数」が予測値76に対して、結果は67.4でした。
6ヶ月ぶりの低水準で、消費者の生活費の上昇による懸念が高まっているようです。
この指数は、ミシガン大学が発表する消費者信頼感指数の一つで、
消費者が現在から将来の経済見通しに対してどれだけ楽観的か、あるいは悲観的かを示す重要な経済指標です。
消費者の信頼感は経済活動に大きく影響を与えるため、特に小売業の売上や全体的な経済成長の予測に役立つデータとされています。消費者が将来の経済に対して楽観的であれば消費を増やす傾向にあり、逆に悲観的であれば消費を控える傾向にあるため、この指数は市場参加者や政策立案者にとって重要な情報源となります。
消費者の景況感の関連で、Fed発表のクレジットカード残高を見てみると、
2024年第1クオーターで、約1,337.8億ドルと報告されています。これは、2020年の974.6億ドルから増えていっています。
また、学生ローンや自動車ローンなどを含めると、5058.9億ドルになっています。生活で借入が増えているのも商品者心理の悪化に関係しそうです。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、フィアを示していた強欲指数は40から48へ上昇し、市場の強欲指数はニュートラルになりました。
S&P500は、4月に何度か、125日移動平均線に近づきましたが、離れるように上昇しています。
VIX:CBOE ボラティリティインデックスを見てみると、先週の13.5ポイントから下がって、12.55ポイントでした。ボラティリティも下がって株価が徐々に上がっていく点については良い兆候です。
FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブでは、先週マイナス0.31から今週マイナス0.37とほぼ横ばいでした。
今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、消費者は物価や生活費の上昇を恐れているものの、株式市場は強気な状況で、総じて、市場は、楽観的な状況で、インフレが抑え込めておらず、利下げ期待は遠のいているのにも関わらず、市場は好調です。
フェドウォッチツールを確認すると、6月利下げがないという予想は、先週まで91.6%だったところ、今週は、96.5%となり、6月の利下げを期待しているメンバーはほとんどいないということになります。
現在の水準から政策金利が下がる予測が過半を超える9月では、先週32.6%から、38.8%、政策金利が維持されるという予測が増加しました。これを見ても、利下げ期待は遠のいている印象ですね。
週間主要株式指数チェック
それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。
S&Pは、先週の終値5,127ドル台から今週は終値5,222ドル台でした。とても順調な雰囲気です。
新型iPadの広告で失敗したアップルと、右下の方の5億ドルの急速充電設備投資の発表をしたテスラがなぜかかなり下げました。それ以外のマグニフィセントセブンは上昇しました。
NASDAQは、先週終値17,890ドル台から今週終値18,161ドル台へ上昇しました。
やっと、18,000ドル台に復活しましたね。一時、18,240ドル台を超えることもありました。
先週マイクロソフトとGoogleが赤かったですが、今週は、アップルとテスラが赤いです。マグニフィセントセブンは、時価総額が大きいですが、動きも激しいですね。
ところで、ブロードコムが6170億ドルの時価総額になっています。テスラは、時価総額5370億ドルなので、マグニフィセントセブンはいつの間にか入れ替わっていました。
日経225は、先週終値38,203円台から、今週終値38,257円台と若干ですが上昇しました。チャートを見るとかなりボラティリティが大きいですね。
ソニーが10%以上、下げています。ソニーは年初来の下落が激しいです。2月は15,000円近くでしたが、今週終値11,710円台となっています。
インド ニフティ50は、先週終値269ドル台から、今週終値263ドル台で若干下げています。
2019年中頃から見てみると、小休止に見えます。
中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,323ドル台から、今週終値1,347ドル台へ若干上昇しました。上昇速度は緩やかになったものの、まだ回復していきます。
ビットコインは、先週1,000万円付近に近づきましたが、現在は、950万円付近でウロウロしています。
ゴールドは、先週2,301ドル台から、現在、2,360ドル台に上昇しました。
米ドル円は先週、為替介入で152円台まで落ち込んだあと、155円台後半まで上昇したものの、そこからジリジリ横ばいです。来週の動きに注目ですね。
ニュースチェック
続いてニュースチェックです。
米メディアでは、ウォール街が落ち着きを取り戻し、投資家がヘッジを積み増ししていたが、企業決算と景気が強くセンチメントが変わったことを伝えています。
FRBボウマン理事は、10日「年内利下げを開始することが適切ではない」と示し、ボストン連銀のコリンズ総裁は、8日「需要を抑制しインフレ圧力を下げるには、長く金利を高水準に維持する必要がある」と示唆し、
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、7日「インフレが当局目標への道筋を進んでいるとの確信が得られるまで、金利を現行水準に「長期間」維持する方針」だと語っています。
しかし、インフレが進む中で、景気が減速していくスタグフレーションのリスクが高まっているという声も出てきています。
テスラのマスク氏は10日急速充電器の「スーパーチャージャー」のネットワークを拡大する計画とXに投稿。今年、5億ドルを超える資金を投じる意向を示しました。
1週間前には同部門の500人の人員をほぼ全て解雇しているため、その運営は不明となっています。ちなみに、このスーパーチャージャーの拡大による株価のポジティブな動きは見られませんでした。
個別株チェック
NVIDIAの6ヶ月チャートです。
AI関連株の牽引役の銘柄ですが、先月20日までには直近高値からかなりの下げがみえました。
それが今月には900ドルを何度か超えるくらいの回復を見せています。5月23日には決算があるので、その前の調整売りが見られるかもしれません。
テスラの6ヶ月チャートです。
先週2段階に窓を開けて上昇しましたが、今週は下げて、先週の1回目の上昇分を維持しているところです。
新旧NISA口座公開
新NISA口座は、1週間で55,036円のプラスでした。旧NISA口座は、1週間で152,526円のプラスでした。
新旧NISA口座は、1週間で207,562円のプラスでした。
暴騰という状況ではなくても、1週間でこのくらいペースで資産が増えていくと嬉しいですよね。
来週の予定
来週火曜日は、PPI 生産者物価指数前月比が発表されます。
PPI(生産者物価指数)前月比は、生産者がその月に販売する商品やサービスの価格変動を測定する指標です。この指数は、経済全体のインフレの傾向を示し、特に生産コストの変化を反映します。予測では0.2%と前回同様となっています。
水曜日には、コアCPI、CPIと、前月比の小売売上高が発表されます。
インフレ指標が低下すれば、遠のいている利下げ期待が近づくかもしれません。
木曜日には、経済活動の先行指数である建設許可件数が発表されます。
今週発表された、ミシガン消費者信頼感指数から、消費者の景況感が住宅市場の状況に影響をもたらすかもしれませんね。
アーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。火曜日には日本人が気になるソニー、水曜日には、今週暴騰しているシスコシステムズの発表があります。4期連続で若干のポジティブサプライズの決算は、今回はどうでしょうか?
12ヶ月直近PERは14.55です。
木曜日は、ウォルマートの発表があります。
昨年末から今年3月まで上昇し続け、3、4月は横ばいでした。
こちらも4期連続で決算は、ポジティブサプライズ、10%近いポジティブサプライズでした。今回はどうでしょうか?
12ヶ月直近PERは31.59です。
終わりに
今週は、先週のようなインフレが収まらずに市場の方向性が定まらない状況から、利下げ期待が十分に下がった上で成長していく業績相場になってきた雰囲気となっているようです。
来週のインフレ指標の発表で市場の上下に注意しつつ、日本人としては為替にも注意しながらトレードしていきたいと思います。
それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。
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