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パウエル議長の発言に注目!16週間でNISA口座どうなった? 20240504

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=jGw8FFBcaeA

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

今週の出来事

まずは今週の出来事からです。

今週も為替がすごかったですね。

月曜日の午前中に1ドル160円をついに超えて、お昼の1時ちょうどあたりに出来高を伴う急激な円高となり1ドル155円まで5円下げ、すぐに1ドル157円に戻したところ、ちょうど午後4時に出来高を伴う円高となりました。この時は、154.5円を切るくらいの円高になり、その後、数回の出来高を伴う円高がありつつも158円付近まで戻したところ、木曜日の朝、5時くらいからは、この1週間で最大幅の円高となりました。これで、153円台まで円高が進み、正午前には、156円と戻しましたが、その後出来高がなく円高傾向が進み、金曜日9時過ぎに出来高を伴って151円台まで下げた後、153円手前で押し戻されている展開です。
米ドル、米ドル建て銘柄を持っている方は、円ベースですごい下げましたよね。

米メディアでは、為替介入についての見出しが見られました。
FRBボウマン理事はインフレ率が高止まりと言い、イエレン米財務長官は、ファンダメンタルズはインフレ鈍化を示している、と見出しレベルだと反対の内容となっています。
指標自体も景気が良いことを示すもの、不況を示すものと相反する指標を示すことから判断が難しい中、失業率が上昇して良いる結果を指名したことで、利下げ期待が高まり、株価が上昇しました。
他には、米CBSを傘下に持つ映画、テレビ大手のパラマウントの買収協議が打ち切りになったことが報道されています。一方、ソニーとアポログローバルマネジメントが、4兆円規模で買収提案をしているところです。

経済指標とセンチメントチェック

次にセンチメントをチェックしていきましょう。

水曜日に発表された、ISM製造業購買担当者指数、ジョルツ ジョブオープニングスは、それぞれ、予想を下回り、製造業セクターも、雇用市場も景気が弱まっていることを示しました。
木曜日には、フェッドから政策金利について発表がありましたが、こちらは市場の予測通り、5.5%を維持することになりました。

FOMCでパウエル議長は、インフレが緩和している確信度合いが低下していることに言及する一方で、金利を引き上げる可能性は低いことにも触れました。
先週の年次のコアPCEと、消費者消費支出の予想を超えた伸びと、今週の製造業セクターと、労働市場の不調の相反する結果を持って、いまだインフレが緩和しているとは言い切れない現状を示しているようです。

金曜日に発表された、非農業部門雇用者数、失業率、ISM非製造業購買担当者指数では、予測と比較し、非農業部門雇用者数が少なく、失業率が高まり、製造業の購買担当者指数は50を切りました。

フェドウォッチツールを確認すると、6月利下げがないという予想は、先週まで88.9%だったところ、今週は、91.6%まで上がりました。一方で、9月のFOMCで、現在の政策金利が維持されるという予測は、先週42.6%から、32.6%まで減少しました。

1ヶ月のVIX:CBOE ボラティリティインデックスを見てみると、先週の15ポイントから下がって、13.5ポイントでした。

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、強欲指数がフィアで、先週の42から現在40と、先週よりも市場の恐れは高まりました。

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブでは、先週マイナス0.29から今週マイナス0.31とほぼ横ばいでした。

今週の動きと市場のセンチメントをまとめるとインフレ関連は、コアPCEなどの消費者関連の経済指標がまだインフレ側で維持されており、一方それ以外は弱くなっている指標が出てきています。恐怖感が弱まって、強欲指数が強まっているのは市場の油断が織り込まれいそうで若干心配です。

総じて、市場は、楽観的な状況で、インフレが抑え込めてはいないものの、そろそろかという雰囲気がありそうです。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。

S&Pは、先週の終値5099ドル台から今週は終値5127ドル台でした。
木曜日のパウエル議長の発言前後で上がったり下がったり動きがありましたが、金曜日の経済指標が予測を下回ったことによる利下げ期待の高まりで上昇したと見られます。

調子の良かったマイクロソフトとGoogleが下げ戻して、それ以外のマグニフィセントセブンが上昇しました。
特にアップルは動きが激しかったです。

NASDAQは、先週終値17,718ドル台から今週終値17,890ドル台へ上昇しました。18,000ドル台に近づいてきましたね。

時価総額が大きい、マイクロソフトとGoogleが赤いだけで、かなりの面積が赤く見えます。

日経225は、先週終値37,982円台から、今週終値38,203円台と若干回復しました。

小売業セクターが調子悪そうですね。

インド ニフティ50は、先週終値269ドル台から、今週終値269ドル台の維持でした。

中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,306ドル台から、今週終値1,323ドル台へ上昇しました。先週と同様あまり良いニュースがないものの、回復し続けていますね。

ビットコインは、880万円付近まで下げましたが、1,000万円に再度近づいています。

ゴールドは、先週2,337ドル台から、現在2,301ドル台に2週連続下がりました。株価が好調を続けると下がりそうです。

個別株チェック

アップルの1年チャートです。高値200ドルあたりから160ドル前半まで落ち込み、最近は安かったですが急上昇しましたね。

テスラの3ヶ月チャートです。先月20日には140ドル台を割りましたが、先週、一気に200ドル付近まで戻し、その後181ドル台まで下げました。ニュースのたびに上げ下げがあります。

NVIDIAは、900ドルに向けて上昇しています。
他のAI関連銘柄も同じようなチャートをしています。

新旧NISA口座公開

新NISA口座は、1週間で16,000円程度マイナスでした。旧NISA口座は、1週間で28,000円程度プラスでした。
新・旧NISA口座の合計の1週間の増減は+43,919円でした。

来週の予定

来週は、金曜日の23時に「ミシガン消費者信頼感指数」が発表されます。
これは、ミシガン大学が発表する消費者信頼感指数の一つで、消費者が現在から将来の経済見通しに対してどれだけ楽観的か、あるいは悲観的かを示す重要な経済指標です。

指数は毎月二回発表され、一回目の発表が「Preliminary(プレリミナリー、予備)」と呼ばれ、二回目の発表は「Final(ファイナル、最終)」として修正値が発表されます。

この指数は、消費者の信頼感が経済活動に大きく影響を与えるため、特に小売業の売上や全体的な経済成長の予測に役立つデータとされています。消費者が将来の経済に対して楽観的であれば消費を増やす傾向にあり、逆に悲観的であれば消費を控える傾向にあるため、この指数は市場参加者や政策立案者にとって重要な情報源となります

アーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。来週は、個人的に気になるアーム、ウーバー、エアビー、ゲームのユニティー、トヨタの決算発表があります。

終わりに

経済指標を受けてパウエル議長の「利上げはない」という発言から、安心感が漂い、市場は楽観的な雰囲気になっています。

他の経済指標が不況を示し始め、注目は、コアPCEやCPIなどの消費者関連経済指標が、予想より低下し、特にコアPCE年間指標が2%を割るかどうかに注目していきたいです。

利下げ期待が高まれば、為替もドル売り傾向になっていくと思います。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。


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