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ストレス対処のコーピング

石川県金沢市。石川県庁と金沢港の間のあたりにあるコミュニティハウス・シェアマインド金沢で、月に一度開催されているセルフケアセミナー「ゆらっく」。2018年5月開催のセミナーへ参加したときの話です。

今回のテーマは「ストレス対処のコーピング」。

ストレス反応とコーピングのことは以前に別の場で少し学んだことがあって、自分にとってはまったく目新しいテーマではありませんでした。

ストレス対処のことをあらためて確認するいい機会だと思ったことと、新たに知ったり感じたりすることもきっとあろうという期待。そして「自分のこころの声をきく」ことがよりよくできるようになっていくためのちょっとしたエクササイズ。

いつにもましてシンプルで気軽な気分で臨みました。

セミナーの流れ

セミナーのイントロ【ウォーミングアップ】
話題のお題になるカードを1枚引いて、そのカードに書かれている問いに対する「今、このとき」の自分の答えや感じたことを、自己紹介も兼ねて自由に話して、全員で共有するコーナー。

今回は、講師の福多唯さんお手製のケーキが添えられていて、カフェで雑談をするのに近い気分で。

セミナーが終わってからこのアウトプットをするまでに時間が経ち過ぎで、このときにどんな話をしていたのか覚えてないとも言う…(小声)

<「満たされた感じ」を味わう瞑想の試み>

続いて【マインドフルネス】のひととき。
今回は「満たされた感じ」を味わう試み。

2人1組になり、話し手はまず『なにかよい感じ』だと感じたできごとを、なんでもいいのでひとつ上げます。それから1分ほど瞑想をして、その『よい感じ』をじっくりと味わいます。話し手はその感じを話す。聴き手も一緒に自分なりに想像して感じる…ということをしていきました。

<自分は満たされる(Loving Presence)

これは、ラビングプレゼンス(Loving Presence)の基礎になることなのだそうです。ラビングプレゼンスとは、ハコミセラピーという心理療法で提唱されている4つの柱のうちのひとつで、

あらゆるものからよいところを素早く自然に受け取ろう
相手のありようがどうあろうとも(自分にとって苦手そうな相手であっても)その相手を満たしてあげよう(あるいは回避しよう)というのではなく、相手のよいところを見つけて、それによって自分が満たされる

そうあろうというこころのありようを指すとのことです。

人と接していると、ときには自分にとって快くない側面や苦手な側面に遭遇することがあるけれども、それでも、できる限りよい側面を見つけること。自分自身の視点、見る角度を少し変えてみること。まずはそれを日常で意識的に実践すること。

それが、相手への敬意でもある。そう思って、実践するようになりました。

<いま感じているストレスの大きさをチェック!>

セミナーのテーマに沿った【ワーク】へ。

ストレス対処のコーピングの話に入る前に、まずはストレスチェック
あるストレスチェックリストに従って、ここ1年間にあったできごと、感じたことをチェックしていって、チェックした項目に付いている数値を加算していきます。

ここでは『合計300点以上』がストレスが多めな要注意段階であるとのこと。ネガティブなことばかりではなく、ポジティブなこともチェック項目の中にはあり、どちらもストレス(刺激)として扱われます。

わたくし、621点でした...
まあそこそこ高めだろうとは思ったけどもダブルスコアとまでは…(汗)

ストレス要因として思い起こしたできごとや傾向は思っていたとおりでした。やはり、ここ1年ほど前から迫られた、ある大きな身の上の変化が影響していることは明白。

だけどもその変化は、つまるところ自分自身が選択したことで、自分が望むほうへ進んでいっていること。よいストレス傾向に転換するようにある程度はできているのでよし、と考えました。

<ストレスに対処する手段をたくさん挙げる>

そうは言っても、セルフコントロールは必要。
そのために、心と身体が求める20のことを書き出していきます。ストレスに対する気晴らしや対策になることを最低20コは挙げるということです。これは多くあればあるほどストレス対処力が高くなる。

なにかを「する」ということだけではなく、どういうふうに「考える」「感じる」ということも含みます。ストレスに対処する手段をたくさん持つことだけではなく、手段をたくさん持っていると自覚すること自体も、ストレス耐性を強めるということです。

「唱える」「視点を変える」「妄想する」...自分にとっての気晴らしや対策になるならなんでもアリ。どんなにちいさなことでもいいのです。

配布資料に例として挙げられていた中には...

叱っている上司のほくろの数を数える
好きな豚骨ラーメンをイメージ
そのラーメン屋にいつ行くか考える
初恋の彼女とバッタリ会う妄想
ネコのにおいをかぐ
ネコの肉球をつんつんする

などなど...

これは40代男性のコーピング、という例だそうですが…

あたしゃ40代男性ですが上の6つの例は含まれませんでしたっ!
別のことで20コばかり挙げました。

アイスを食うとか
アイスを食うとか
アイスを食うとか...

イヤ最近ズイブンと暑くなってきましたもので...(爆)

閑話休題。
ほんとうにちゃんと20コ以上挙げましたよ…意外と出てくるもんです。

所感:ストレス対処を考えると自分の嗜好もあらためてわかる

まあ、こうやって20コ以上挙げてみると、自分がどういうことが好きなのか、どういうものごとを好ましく感じるのかをあらためて確認できますし、案外普段からあまり意識しないでやっていることも少なくない、そういうこともまたストレス対処につながり得るという事実にも気がつくのです。

アイスを食うのが最高のストレス解消...(小声)

なにも特別なときに特別なことをするだけが気晴らしではない。
日常のほんのちょっとしたこと、身近なこと。それをコツコツと丁寧に整えて行くこともまた大切なストレス対処なのです。

身の回りの環境、持ちもの。そこから少しずつ整えていこうと思い直して、ちょっとずつ進めていっております。

ほんのひととき落ち着いて、自分の感覚や思いを引き出す。そして、引き出したものを整理していく。こんなプロセスを丁寧に踏んでいくことが、自分のほんとうの気持ちを知る、己を知る、最短距離になる。

こういう、ちょっとしたひと手間。結局のところは、その積み重ねが「ゆらっく=あなたがラク」。あなたがラクであれば、わたしもラクになる。

今回もまた、あらためて感じることができたと思います。

「ゆらっく」セミナーについて

ゆらっく とは…

ゆらっく:『あなた(You)』が、『楽に』なれる場所
 「自分としっかり共にいる」
 「自分の声に耳を傾ける」
 「自分とゆっくり対話する」

講師は福多唯(ふくだゆい)さん。
女性護身術「Wen-Do(ウェンドー)」の、日本人初、かつ唯一のマスターインストラクターとして、女性専用のセルフディフェンスの普及活動に取り組んでおられます。企業や教育機関などでの教育・講演も多くの実績を残されています。

セルフディフェンスから派生した「いろんなパワー(外圧)に対する心的防御」として、日頃の自分の心持ちを整理する、また、自分の内なる声に耳を向けて、自分の思いや感覚を大切にすることが、日頃のセルフケアとしてスムーズに取り入れられるようになるためのセミナーでもある、とわたしは捉えています。

参加者数人レベルの場だからこそ、自分の思いを言葉にして話すことで、他者に共有してもらいやすい。それと同時に、自分自身にもはっきりと意識づけていくことができるようになる。そういう意義をも感じるのです。

日常のこころのセルフケアのヒントをやさしく知って体験することができる。それにはうってつけの場であると思います。

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