趣味をこじらせやすい地方生活。

地方には商業ベースでやっている施設が少ない。そのため、買い物に不便だったり、娯楽が少なかったりする。どうしても時間が余ってくるから、人は趣味に走る。これは物欲と創作意欲の記事で以前書いた。

これが子供達の目線でどうなるかと言うと、マンガや音楽など、エントリーの敷居が低い趣味をとことん深掘りすることに繋がる。

同じマンガを何回も繰り返し読んで、全てのシーンの登場人物のセリフを暗記したり、「スラムダンクの○○戦にて、桜木花道が交代したのは何対何のスコアの時か?」みたいなクイズを出したり。

もしくは、刺激的な楽曲を求めて深夜のラジオを聴き続け、ビビッと来たアーティスト名と曲名をメモして音源を入手し、自分が掘り当てたアーティストを友達に広めて、徐々に評判になっていくのが楽しい、とか。


実際、気仙沼にはめちゃくちゃ音楽に詳しい人が多い。東京では知ってる人の少なかったインディーズバンドがカラオケでガンガン盛り上がる知名度を誇っていたり、ケーブルの素材にまでこだわるオーディオマニアがいたり。

ある意味、街として初めから断捨離ができているので、わざわざ外界からの刺激をシャットアウトしなくても、一つの物事にフォーカスして突き詰めやすい環境なんだろうなと思う。


あと、念のために言っておくが、今回のタイトルは自虐的に褒めている。何故なら、僕自身がオタク気質であり、オタク的に突き詰めて詳しい人に尊敬を抱くタイプだから。様々な趣味の猛者が集ってくる街、個人的にはワクワクする。

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