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着ぐるみに会いたいあなたのためのイベント参加ガイド

今回は、いくつか書こうかなと思っていたことがあったのですが、前回の「着ぐるみに会えるイベント(首都圏編)」につづいて、イベントについて書くことにしました。

以前、着ぐるみに会えるイベントは多くないということを書きました。「着ぐるみはもともと普通のコスプレに比べて趣味人口が少ないうえ、コスプレイベントの中には着ぐるみ参加を禁止しているところも多いなど、着ぐるみの側から見ると、着ぐるみを出すこと自体がけっこう大変なこと」、ではあるのです。

でも、着ぐるみの側からすると、一念発起して手に入れた「子」です。いろんなところに連れて行きたいと思うもの。誰もが、というわけではありませんが、多くの着ぐるみはイベントでいろんな人に見てもらいたいし、人と交流したいと思っています。ですから、(ここまでは前回のコピペ)……着ぐるみに会いに行くためにイベントに行くというのは、着ぐるみにちょっと興味があるあなたにおすすめなのです。


オフとイベント

そこで今回は『着ぐるみに会いたいあなたのためのイベント参加ガイド』を書いていくのですが、そういえばいままでオフとイベントをなんとなく使い分けてきました。このオフとイベントの区別、着ぐるみと仲良くなるために重要だなと思ったので、できるだけ簡単に解説します。

オフは「身内でやる」のに対してイベントは「いろんな人が集まってやる」ものです。

着ぐるみ界隈の人たちがよく開くのはオフで、そこで着ぐるみを見せあったりします。すると、着ぐるみが好きな人や着ぐるみに会いたい人、着ぐるみを持ちたい人が、一歩踏み出すためにオフに行きたいと思うようになったりします。

これ自体は自然な気持ちです。ただ、「身内でやる」のがオフならば、相手から見てまったく知らない人である自分がいきなり「オフに行きたい」と言い出すことは、人間関係の距離感を無視していきなり「あなたの身内にしてください」と言っているのと同じなのです。

イベントは「いろんな人が集まってやる」ものなので、一定のルールがあります。そして、初対面の人同士が安心してコミュニケーションできるようにするには、ルールが守られているという安心感が必要で、イベントはそのことに配慮しています。

着ぐるみに会いたいならまずはイベントから、と私が言う理由は、ここにあります。

SNSで情報収集

着ぐるみに会えるイベント(首都圏編)に書きましたが、コスプレイベントを開催している団体は、イベントの情報を頻繁にSNSに投稿していますので、フォローしてみましょう。また、気になる着ぐるみをSNSで見かけたら、フォローしてみましょう。イベント参加に積極的な着ぐるみは、いつどこのイベントに出るか、といった情報をあらかじめ流すことがあるからです。

イベントにいくときにあるといいもの

カメラは手持ちのもので十分です!!

ごくまれにですが、「いいカメラがないから着ぐるみに相手にされない」という言葉を聞きます。でも、これは真に受けない方がいいでしょう。スマートフォンやコンデジでも、楽しく写真を撮ってもらえること自体がうれしい着ぐるみはたくさんいます。

残念な話ですが、このようなことを言う人の中には、別の理由で相手にされなかったことに気づいていない人もいれば、意図的にすりかえている人もいます。

名刺をつくっておこう

最近はつくらない人も多い名刺ですが、SNSのフォロー先や連絡先を書いた名刺があると、とても助かります。特に将来自分も着ぐるみを着てみたいなら、練習がてらつくるのもいいでしょう。1回のイベントで10枚程度あれば十分です。

着ぐるみに渡すときに肌タイツを汚すおそれがあるので、自分でインクジェット印刷をするより、コスプレに特化した名刺を少枚数から作ってくれるところに頼んだ方がよいでしょう。私が使っているのは「シメケンプリント」です。

筆談ボードはお勧め

もし「着ぐるみに会いに行きたい」のであれば、着ぐるみに渡すだけで会話がはかどる筆談ボードは、いい投資です。特に将来自分も着ぐるみを着てみたいなら、なおさらです。

おすすめは「ブギーボード」。ペンと紙やホワイトボードだとインクで着ぐるみの肌タイツを汚すおそれがある・マグネット式筆談ボードだと徐々に劣化して文字の読み書きがしづらくなる・スマートフォンのメモ機能だと肌タイツをつけている着ぐるみが使うのはむずかしい、といった欠点が、すべて克服されています。

イベントで着ぐるみに出会えたら

(この項目については、「はつけも君🔰」(@hatsukemo)さんのツイートを参考にしながら、私の経験も交えて文章にしました)

写真=紺野瀬織(自撮り)・場所=東京タワー(「COSSAN at 東京タワー」)

手を振る・あいさつする

イベントで着ぐるみに出会えたら、正面から(これ大事!)手を振って声をかけてみましょう。キャラクターの名前が分かるなら名前を呼びましょう。まずはあなたがそこにいることを着ぐるみに知ってもらってください。

これは2つの理由があります。着ぐるみは自分からは喋らないので知ってもらわないとコミュニケーションが取れないから、そして、着ぐるみは視界が狭いので不意に横から出てこられると危険だからです。

もし付き添いの人がいるようであれば、必ず付き添いの人に確認をとりましょう。

仕草を楽しむ

仕草でいろいろなことを伝えてくれるのが着ぐるみのかわいいところです。何も言えなくなってもだいじょうぶです。着ぐるみの側からは、その様子はよく見えています。着ぐるみはあなたを楽しませようとしてくれます。ですから、着ぐるみに会ったら、その仕草を楽しんでみましょう。

写真・握手・お願いごとは口に出して

着ぐるみを写真に撮りたい・手を握ってみたいなど、お願いごとが出てくる人もいると思います。このとき大事なのは、声をかけることです。よほどのことがなければ、断られることはありません。でも、だからといって、声をかけるのを省略するのはやめてください。

お別れするときは名刺を渡そう

お別れするときは、「かわいかった」とか「楽しかった」といった感想を言ってくれると、とてもうれしく感じます。着ぐるみはしゃべりませんが、その言葉に応答していろんなリアクションで、自分も楽しかったと伝えてくると思います。

それから、もし名刺を作っていれば、それを渡しましょう。その後の連絡がスムーズにできます。着ぐるみにとっては紙の名刺がいちばん扱いやすく、助かります。

イベントでお会いしましょう

着ぐるみにとって、イベントで一緒に遊んでくれる人がいるというのは、とてもうれしいことです。会いたい・気になる着ぐるみに会えそうなイベントがあったら、このnoteを参考に、ぜひ会ってみてください。きっと着ぐるみもうれしがってくれると思います。

写真=あやと・場所=ビッグホップ ガーデンモール印西(「JCF in ビッグホップ」)