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新卒起業で12年生き延びたので、起業時にしておくべきことを10個まとめてみた。

弊社10周年で書こうと思ってた記事ですが、もう12年目になってしまいました(笑)。私がやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことをまとめておこうと思います。

弊社はアプリ開発や技術アドバイザーを行う情報通信サービスを行っております。そのため、以下は他の業種には当てはまらない場合があることご了承ください。

1.ニッチでもいいから業界トップを狙う

これだけはガチで狙っておいてよかったことです。特に情報通信サービスは、飲食店や不動産のような地理的特性は薄いので、世界とまではいわなくても、せめて日本でのトップを狙ったポジション戦略を行うことは有効です。

といっても難しい話ではなく、例えば技術アドバイザーの仕事をするなら、「WordPressで日本一詳しいポジション」というと、WordPressユーザが多い分、競争がとても多く認知度も含めて現実的ではありません。けれど、日本では周知されていないけど世界的に注目を浴びてる技術を試し、記事やドキュメント翻訳で周知し、書籍を執筆し、国内で第一人者になるのは不可能ではありません。「みんなが使ってる技術を使う」戦略と同様の価値が「みんなが使っていない技術を使う」ことにはあると思っています。

また、アプリ開発でいえば、例えば弊社のだしている「食品表示印刷」はスマホから食品表示ラベルを印刷できるアプリですが、このジャンルでは日本で唯一のアプリで、プレスリリース以外は広告費ゼロですが、デファクトスタンダードのポジションになりました。ラベルプリンタを製造してるグローバル企業からも声をかけてもらったりしています。

逆にやったらいけないのは、「みんながやってることを安値でする」ことだと思ってます。もちろん、仕組上コストが安価なので安値になるのはいいのですが(家具の組み立てはユーザがするから他メーカーより安価にできたニトリのような)、Webサイトの受託制作で「自分が安くで働く」戦略だと、もっと安いのがでてきた時に太刀打ちできません。

2.多少損をしても、固定費を変動費に、変動収入を固定収入に

算数がうまくできない人みたいなこといいますが、12ヶ月パソコンが必要な仕事を受託したとして、「月1万円レンタル12ヶ月契約」をするぐらいなら、15万円のパソコンを買います。12万 - 15万で3万円損しますけど(笑)。

あとで資産として残る的なのは置いといて、固定費って何か大きなトラブル(大不況が起きて契約が切れたとか)があっても掛かり続けるんですよね。なので好きではなくて、避け続けてます。もちろん数十万の差があるとかよほど大きな損をする場合はこの限りではありません。

逆に収入は変動よりも固定がいいので、「150万円の単発の仕事」と「月10万円1年契約の仕事(=120万円)」のどちらかをとるなら後者をとるようにしています。あと100万円契約の仕事を一社からもらうなら、10万円契約の仕事を8社からもらうようにしています。低リスクバンザイ!

3.クラウド会計ソフトを使って自分で会計

初年度から利益が数百万円でてるレベルだと話は別だと思うのですが、1千万円を越えない売上で最終利益は数十万円とかだと、正直なところ、税理士にお願いする必要性は薄いです。

もちろん専門家にお願いして正しく経理できるに越したことはないのですが、月2万×12ヶ月+決算業務10万円で、年間約20万円とかいうのは固定費としてはお高すぎる。私は「大きく間違えた時の追徴課税が20万円を超えるか」を基準にしてるんですが、それって経理の科目間違えたレベルではなく、故意に売上を抜いたとか、プライベートの支出を積みまくったとかそんなことしないとでないんですよね。

逆によく「税理士にお願いすると節税をちゃんとしてくれる」と言いますが、その節税が20万円超えるレベルって実効税率35%としてざくっと経費漏れが100万円ないと成立しないんですよね。なので、最終利益が数百万いくようになるまでは自分で経理しちゃっていいと思って自分でやりはじめました。

私が起業した時はクラウド会計ソフトはこんなに使いやすくなく、また会計ソフトの利用自体に会計の知識が必要でしたが、今では会計の知識なくても使えるレベルまで落とし込まれてるので、まずは自分でやって、それでも不可能ってなるぐらいのレベルになってようやく専門家にお願いするのおすすめ。

今、登録をすると2,000円分の割引あるらしいです。

4.三井住友銀行に口座をつくる

「銀行に借り入れをするためには地銀との付き合いが大切だ口座を開くなら地銀や信用金庫で!」とよくいうのですが、それはそれとして、三井住友銀行に口座をつくっておくの本当おすすめ。というのも、Webサービスやアプリが使いやすいんですよね。しかも事業用でも安価。

某地銀は、ネットバンクで照会・振込振替サービス使うのに月1,500円かかるのが、三井住友銀行だと無料なんですよね。他のメガバンクのアプリもいくつか試しましたが、今のところ三井住友銀行が最強。

あとはたまにプッシュ通知で宣伝送ってくるのがなくなればもっといいんだけどなぁ・・・。

5.AmazonはAmazonビジネスを使う

Amazon、わざわざ切り替えるのが面倒だし、書類も用意しないといけないしで億劫なので、先送りにされること多いですが、Amazonをプライベートで使うならAmazonビジネスアカウントを開設しておくべき。これはガチ。

ひとつめに、会計ソフトでAmazonビジネスと連携できるんですよね。そうすると経理がめっちゃ楽。プライベート用のものをビジネスアカウントで買った場合は事業主貸で処理すればいいので間違えても問題ないです。

ふたつめに、そもそもAmazonビジネスの方が値引き幅大きいんですよね。数量を買う場合は5%割がデフォルトですし、そうでなくてもAmazonとAmazonビジネスを見比べると定期的にAmazonビジネスの方が安く設定されてる商品を見かけます。更に、Amazonビジネスだけの決算セールなどもあるので、そもそもがお得なのです。

今、登録すると3,000円もらえるようなのでまだ登録してなければぜひ!

6.事業用クレカをつくる

領収書って紛失すると手間ですよね。そういう意味で現金決済って結構面倒なんですよね。そう思うと、iDがついてて、コンビニなどの少額決済もできる事業用クレカは1枚もっておく方がおすすめです。間違ってプライベートな支出を払ってしまったら事業主貸で仕分けすれば問題ないので。

ちなみにおすすめは三井住友カードゴールド。クラウドサービスなどもあわせて年間100万円は結構簡単にいってしまいますが、そうすると翌年の会費はゼロ円になるし、毎年1万円分のポイントも受け取ることができます。空港ラウンジも使えるし、年会費ゼロのカードの中ではトップレベルの還元です。

クラウド会計ソフトをすすめ、ネット連携できる銀行、Amazonビジネス、事業用カードを推薦してるのは経理の手間を省くのと同時に、会計を透明にすることが目的です。

7.小規模企業共済に加入する

もし入っていないなら脳死ですぐさま加入しておくべき。掛け金納付月数が240ヶ月以上の場合、掛け金よりも返ってくる金額があがります。掛け金は月1,000円からで全額控除に使えるので、「いやさほど売上ないし」「手取り多くないし」という場合でもとりあえず月1,000円かけておいて、納付月数を伸ばしておきましょう。

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