私自身の先祖は辿っていくと、自然と人をつなぐ役割をしてきた神官、時代によっては武家だったようです。そのようなことを知る前から、子供の頃から自然や旅、ものづくりが好きで、何か自然や自然と人をつなぐということに関心がありました。小さいころの好きな色は緑だったのを今でも覚えています。きっと小学校の登下校で田んぼが多く、山も観える環境だったので、緑というのは自分にとっては一番身近な色だったのかもしれません。学生の頃も、自然と人の生活をつなげられる建築をつくれないかと設計をしていました。その後も、ずっと心の奥底では、自然との共生ということを求めている自分がいました。

しかし、単に自然の中で暮らすというのも何か違うような気がしていました。現代文明を維持した上で大自然の恵みを受けて、自然を楽しんで暮らせる社会に、都市をできないかと考えてきました。自分自身がそうしたいというのもありますが、そういう社会にしたいという想いがあります。そんなこともあって、人生を通して「自然と人が共生した社会づくり」をしていきたいと考えています。

まずは自然と共生してきた日本の先人が生み出した文化の一つであり、食、酒、建築、書、陶芸、工芸、着物など多くの文化を一度に体験できる総合芸術と言われる「お茶」にフォーカスしてサービスをつくっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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