魔法をかける新オビ0320

魔法をかける編集 new帯できたよー!(イベント告知あり)

自著『魔法をかける編集』のあたらしい帯ができた。
日本全国のクリエイターのみなさん70名からの推薦コメントから、いくつかを抜粋して載せた、それそのものがメディアな超深帯

表にドーンと掲載させていただいた服部みれいさん(岐阜)をはじめ、梅原真さん(土佐)や、ナガオカケンメイさん(東京)に、佐野史郎さん(出雲!)など。錚々たるローカル巨人たちに加え、小倉ヒラクやジモコロ柿次郎を頭にした次世代ローカル超人たちのコメントも満載で、読んでるだけでも楽しい帯になったはず。いや、本当にありがたい。

そもそもなんでこんな帯をつくったかというと、それは本が売れているから! ではなく……本が売れていないからだ

確かに編集者として僕が携わった本の実売部数は、一冊平均すれば余裕で数万部を超えるけれど、それは一部の書籍の圧倒的著者バリューだったり、さまざまな幸運が重なったりした結果であって、その成果は決して僕のコントロール下にあるものではない。

マクロで見れば、このギャンブル感こそ出版の醍醐味と言えるかもしれないが、著者や編集者ひとりひとりにおいては、できればギャンブルなんてしたくないわけで、毎度毎度、勝ち戦にするべく必死で頭を捻るのだけど、まあそれがなかなかうまくいかない。

そんななかで、この度、編集に携わった『日本発酵紀行』の著者で、発酵デザイナーである、小倉ヒラクの手腕はマジで眼を見張るものがある。三国志の時代ならオイラは間違いなくヒラクを一流の策士として招き入れるべく、三顧の礼どころか、八顧も九顧も山梨に訪れて頭下げてたに違いない。

とにかく、その立ち回りについては、ぜひヒラク本人のブログを読んでもらいたい。

ヒラクのデビュー作『発酵文化人類学』から既にその手腕は発揮されてる。

さて、一方、自著『魔法をかける編集』は、さまざまにありがたい感想をもらうけれど、それがどうにも売れ行きにつながらない。それもこれもまず、書店でみかけない。致命的だ。

ヒラクの本も僕の本も、ともに初版部数一万部を超えるようなものではない。ある意味ニッチなジャンルの書籍であることくらいは当然わかっている。もちろん、ヒラクの本の内容の充実度と面白さは当然として、それ以外の部分で現れる売上の圧倒的差異の理由はどこにあるのか? について、真剣に考えなきゃと思っている。でないと、せっかく素敵なコメントをくださった70名のみなさんに申し訳なさすぎる。

ゆえに以下のような、

◉組織(出版社)と個人(著者)の関係性
◉インターネット・SNSとリアル書店の補完関係
◉ローカル地盤の活かし方
◉完成形より半端な過程を見せる理由
◉祭りの興しかた

これら項目について、しっかり話を聞きたいと思っているのだけど、でもこういう話を聞きたいのは、きっと僕だけじゃないはずだ。ゆえに、こんなイベントを企画した。

「蔦屋発酵計画 〜書店を発酵させるには?」

蔦屋を発酵させるには? なんていう不穏なタイトルのもと、要は、結果出しまくってるヒラクに上述のことを聞きまくるイベントだ。

しかしそんな結果論的ハウツーに意味なんてないかも。なんてことも同時に思っている。だからオイラは考えた。眼の前に、これから売りたいと思っている書籍を提示して、その売り方についてお客さんも交えながら、一緒に考えたいと思う。

つまり、今回僕は一つの具体例として今年出版しようとしている、ある書籍の企画を持参する。それについて、あーだこーだ言うところから、その方法論を学んだ方が、より実践的に伝わる気がする。

本が大好きで、なにかしらこれから本に関わって生きていきたいと思っている人は必見だと思う。だからぜひイベントにきて一緒に考えてほしい。

それと最後に、今回イベントをやろうと思ったもう一つの理由があって、それは、

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