ルームシェアその1

僕はそういえばこれまで男女関係なく何人も
ルームシェアをしてきた。寂しがりだしお金もないままどうにか毎日を生きていた僕にとって誰かと暮らすのは必要なことだった。
そんなルームシェア生活をふりかえる。

最初のルームシェア相手ははるちゃん。
漫画が大好きでおしゃれも好きで色白で目が細くて甘えん坊。可愛かったので付き合った。
僕が25くらいで彼女は18歳だった。
当時は足立区梅島の家賃8万くらいのマンションに住んでいた。
僕は彼女のことを結婚してもいいくらい好きだった。
彼女は僕のオタク趣味に対して非常に理解があり、ガンプラをつくるときは一人にしてくれたり、一緒に秋葉原や中野でガンダムのカードダスを漁るのに付き合ってくれた。

当時の僕はコールセンターでスーパーバイザーをしていた派遣社員で、ボーナスもなく年収も300万くらいだった。
彼女は秋葉原のメイドカフェで働いたり弁当屋で働いたりしていた。
二人とも非正規雇用だったが、二人で力を合わせお金を出し合えば生活していけた。

僕は当時、将来どうしたらいいかさっぱりわからずただ企業に若さを吸い取られるだけの日々であったが、その癒やしになっていたのが彼女だった。

出会いは僕がバンドマンごっこをしていた時に知り合った。彼女からしたら夢を追いかけている田舎育ちの正直者の僕といるのが居心地が良かったんだと思う。

一緒に荒川の河川敷でピクニックをしたり、浜離宮恩賜庭園でシロツメクサの冠を作ったり、四つ葉のクローバーさがしたり、幸せなデートをしていた。

彼女の大学進学を期に、彼女の家族から強く同棲を反対されてルームシェア解消。

二人で揃えた家具やお揃いの食器、靴、指輪を持って、僕は次の暮らしへ移ることになる。

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