見出し画像

神津島              海とダイビングの魅力を徹底解明

伊豆諸島最西部に位置する神津島の魅力に迫る!神津島の美しい自然環境や豊かな海の生態系について探求し、その魅力を紹介する記事を作成することで、神津島を知らない人々にその魅力を伝えます。

神津島は東京から170km、下田から55kmの位置。
神津島:面積18.58㎢、人口約1,700人、信号機1
新宿区:面積18.22㎢、人口約354,190人、信号機416
ほぼ新宿区と同じ大きさでも、こんなに違います。

伊豆諸島は富士火山帯に属しており、富士箱根伊豆国立公園の一部であり”神津島は国立公園”です。火山地質の性質により各島特徴があります。

・島の成り立ち--------------------- 

 神津島・式根島・新島(半分) 『流紋岩』
マグマが流動したときの流れ模様(流紋)が見られ、ケイ素を多く含み白い色が特徴です。

美しい景観:流紋岩は独特の模様や色合いを持っており、美しい景観を作り出すことがあります。特に海岸線に位置する流紋岩の島は、その美しさで知られています。

前浜 DIVNG POINTつまり

急峻な地形:流紋岩は一般的に硬くて耐久性があり、風化しにくい特性があります。そのため、流紋岩性質の島は急峻な地形を持つことが多いです。

天上山と村内坂道

海蝕洞窟や岩場:流紋岩は地層に亀裂や割れ目を作りやすい性質があり、洞窟や岩場が多く見られることが多くあります。

タダナエ島 ヒラダンアーチ

水の透明度:流紋岩は多孔質であり、水を比較的よく透過させます。そのため、地下水や湧水が豊富な場所として知られることがあります。神津島水配り伝説

赤崎遊歩道

生態系の豊かさ:独特の地形や生態系を持ち、多様な生物が生息しています。

トラウツボ
タカベ群れ

他島は『玄武岩』
鉄やマグネシウムを多く含み、黒っぽい色をした重い石です。
平坦な地形: 風化しやすく島は平坦な地形が多いです。
黒色や暗色の岩石: 黒色や暗色、特徴的な色合いです。
溶岩流: 溶岩の流れで溶岩洞窟や溶岩流が見られます。
海底火山の形成: 海底火山が隆起して形成されることが多く、海洋生物と陸上生物の両方の生態系が豊かなことがあります。

・黒曜石と歴史---------------------

神津島の黒曜石地層 サヌカ 
縄文時代の約1万4000年前の縄文時代には、神津島で黒曜石を採掘するために人々が住んでいました。そして、その採掘された黒曜石は本土に運ばれていました。
どのような航海技術や船で、その当時の神津島まで航海して来たかが解明されると、 世界最古の航海技術での往来場所となると考えます。
恩馳島(本場) 海底の黒曜石

・黒潮の恵み-----------------------

近年、黒潮はA型が長期間続き温暖化の影響もあり、
磯焼けによる海藻類の減少がトコブシやサザエなど貝類・イセエビなど甲殻類の減少を引き起こしていると考えられます。
しかし、海水温上昇の影響に伴い、今まで出会えなかった熱帯系の生物やサンゴの定着が近年では神津島の海で多く見られます。
サンゴ風景
フリソデエビ

黒潮の恩恵は、西の海溝からプランクトン上昇をもたらし、好漁場を生み出します。神津島は昔から漁業が盛んな島でもあり、漁業では潜水漁も盛んな時期もあり、島内の診療所には再圧チャンバー設備があります。周辺海域は好漁場であると同時に、潮流が早い海でもあり。潮流により回遊魚が豊富となり、平均的に透明度が良い海を生み出します。

キンメ漁 水揚げ風景

・神津島の漁業と潜水の歴史--------

海と共に生きる島民 下記資料は昭和43年10月23日発行
写真で見る百年の歩み 明治百年記念より

建切網漁・伊勢海老漁・天草漁など素潜りなどが必要であり、
漁業が島民生活に密接に関係しています。
特に天草漁は家族総出で行う貴重な収入源でした。
磯釣りポイントを表す写真
神津島周辺の磯根には全て名前があります。
イギス漁 塩もみ風景
潜水器にてイギス(トサカノリ)、天草など海藻漁も盛であり、
山からの栄養分豊富な湧き水、黒潮の恵が豊富な磯場を形成しています。
近年は温暖化、黒潮蛇行によって減少。
タカベ追い込み刺し網漁風景
現在も潜水器による漁が行われており、神津島の漁業と潜水が大きく関わっています。

古来より海に活き、自然と共生してきた島民生活は漁業を中心とした歴史と文化であり、島民の生活や習慣・気質などにも大きく影響をしていると考えます。

島ブーム 風景
昭和40年頃の島ブームが観光産業という新たな海の産業を生み出します。海水浴・ダイビング・釣りなどマリンレジャーによる観光客の増加で一時期は下記の写真のように沢山の来島者がおりました。現在は以前ほどの観光客数ではありませんが、
自然好きでゆっくりな島時間、非日常を満喫しに来られる方が多いです。
島ブーム 風景

・神津島村の特徴と魅力-------------

集落1箇所という成り立ちは、地形と地質、風化などにて天上山から流失した砂により、小規模な平地を形成し集落が出来たと推測されます。一ヶ村で暮らす島民は一つの家族の様に、お互い助け合い協働にて生活が成り立っています。
島民同士は”神津弁”で会話し、神社や祖先を敬い、ウツボを食したり、独自の文化や風習があります。
ぜひお気軽に島文化や風習を島民に伺ってください。
ダイビングにおいて、村の例大祭や催事のボートダイブ不可や緊急事情などにより、ダイビング中止・延期などもございますことを、何卒ご理解ください。
各店舗から宿・商店などは比較的近く、お宿から店舗への送迎など各店にてございますのでご安心ください。

・ダイビングの魅力-----------------

島の成り立ちが、急峻や崖を生み出していることから島内には一周道路はなくビーチポイント西側に3箇所のみ、ダイビングはボートダイブが主流です。東西に港があり風況や海況により出船港が変わります。人の立ち入りが容易でないことも海資源を守ることにも繋がります

神津島 鏡穴
タダナエ島 ブーブー穴

・ビーチダイブ

村落が1箇所なので、どちらの店舗からもビーチダイブポイントまで、車移動5分から15分です。
Dive Point つまり
最大深度5〜10m/流れ有り/白砂が特徴/ナイトダイブ可

つまり エントリー風景
つまり 白砂
つまり シマアジ群れ
つまり ミミイカ(ナイトダイブ)

Dive Point 名組
最大深度10〜12m/流れなし/ゴロタと白砂が特徴

ハマフエフキ

Dive Point 赤崎
最大深度6〜15m/内と外に分かれています。/外洋流れあり

赤崎 エントリー風景
赤崎内 体験ダイビング風景 水深4m
赤崎内 体験ダイビング風景 水深3m
赤崎外洋 ファンダイブ風景 水深12m

・ボートダイブ

神津島には東西に港があり、
前浜港(西)であれば車移動5分、ポイントまで船移動10分〜15分。
夏期は海況が落ち着き、西のポイントを潜る機会が増えます。
三浦港(東)であれば車移動15分、ポイントまで船移動10分〜15分。
西風が強い場合は、東側のポイントを潜ります。

セッティング
乗船前に器材セッティングを済ませ、船に積みます。

前浜港

ボートダイブは全てドリフトダイブになります。
アンカリングはしませんので、フリー潜降・中性浮力スキルが必須となります。バックロールエントリーまたはジャイアントストライドエントリーとなります。

エントリー風景
エキジット風景

神津島の海は潮流が早いためドリフトダイブですが、流れっぱなしの形ではありません。 潜るポイントのエリアはある程度決まっており、潮の影で潜ったり、エキジットポイントを事前に船長と打ち合わせをしていいます。しかし、流される場合もあるため安全を考慮しドリフトダイブにて、船長はすぐに対応できる形になっております。 ダイバーの皆様は必ずガイドと船長の指示に従ってください。


・神津島ダイビング協会の取り組み---

神津島ダイビング協会加盟店では、村からのご支援を頂きながら、ご来島者・地域住民・海のために様々な取り組みを行っています。

・ダイビングポイント整備事業

毎年4月中旬にダイビングポイント”つまり”水深6m付近に設置しています。
アオリイカ産卵礁 設置風景
赤崎エントリー口 苔落とし清掃

・水難救助とダイビング講習(人材育成事業)

都立神津高校プールにて高校2年生対象に、救難救助+ダイビング体験講習
実際に体験できる貴重な機会
都立神津高校全校生徒と神津島ダイビング協会によるマリンディ風景
1、2年生スノーケル講習体験、3年生ダイビング体験
午前・午後と分かれて周辺のビーチクリーンナップを開催しています。

・神津島のPR/特産品事業

神津島銘酒 盛若”樫樽”を 海底貯蔵し、各店のPR・返礼品など、
神津島オリジナルブランドを作っています。

・調査事業各種

稚貝放流後の調査
漁礁設置後の調査


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?