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私がセブ語学学校設立を辞めた理由

私は2013年にフィリピン留学を経験し、翌年2014年に当時留学先の学校で出会ったメガバンク早期退職者のオバさんと意気投合し、語学学校設立に動き始めました。

当時はこの計画に向けて動いていて、非常に楽しかったです(笑)

当時は留学生の不満や、ニーズ、改善点を生徒の立場で学校へアドバイスしていたり、留学エージェント運営をしていたりしたので、何がウケて、何がトラブルやクレームに繋がりやすいのか良く把握していた事や、当時は「セブ留学=安かろう悪かろう」のイメージも強く、富裕層や女性にウケる快適な滞在先を提供できる学校はほぼありませんでした。

そこが私のターゲット層でした。「お金に少し余裕ある女性層」

このターゲット仮説は今でも間違っていなかったと思います。

では、なぜ学校設立を諦めるに至ったのか順番に説明します。


1、 不動産リスク

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当時からフィリピンは不動産バブルでビーチ周辺は物凄い勢いでリゾートホテルや高級コンドミニアムが建設ラッシュでした。

となれば、

賃料もどんどん上がってゆく = 留学費用に上乗せざる負えない

そして、契約途中に値上げ要求のリスクもあり、閑散期のキャッシュフローがどう計算しても博打状態でした。

仮に閑散期に想定以下の集客となれば半年でキャッシュフローが回らなくなる試算でした。


2、 施工・法的リスク

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フィリピンでは、基本的に賃貸で部屋を借りるとベアーの状態(いわゆるスケルトン物件)となり、内装施工と退去時にベアーの状態で返す義務があります。

生徒滞在用に大型コンドミニアムの部屋と、大きなスペースに各教室設営を検討していたので、どうしても施工は免れないのですが、問題は”フィリピンでは施工期間が読めない”事です。

これは昨今熱い不動産投資でもよく聞くトラブルですが、フィリピンではコンドミニアムの設計段階で既にプレセールで売り出すので、「2年後の完成予定」として売り出し、投資させて建築費に回すのですが、100%完成は遅れます。(*本当に100%です。)

教室用に借りた部屋が2か月で完成予定で、2か月後に開校するはずが、半年経ってようやく完成となれば4か月間の収入が無くなるので、当然ビジネスの計画自体が大幅に崩れてきます。


3、ビジネスパートナーリスク

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これは本当によくある話ですが、2人でビジネスをするのは大抵揉めます。(笑) そして、当時の私は本当に無知でしたね。

冒頭にも書いた通り、パートナーとなるメガバンク出身者の方は日本側で多くコネクションがあり、出資を引出せる確度が高いが、語学学校運営とフィリピン地知見が不安。一方で私は語学学校運営や現地コネクションがあるが、当時は学生だったので経営面や出資を募る方法等で不安を抱えていた。

そこで互いのニーズがマッチして、この計画に動き始めましたが、開始から3ヵ月で破綻となりました。

端的に言うと互いに互いを理解する前に、ビジネス先行で話を進めていた為に次第に互いの方針や気に入らない所が見えてきて、最後は残念な形で決裂てしまいました。

まぁ、これもいい勉強ですよ!!

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4、その他多くのリスク

・講師の採用リスク

私はセブ島で約1,000名の応募者を見て、数百人のフィリピン人講師を面接して、数名の採用をしてきましたが、良い講師は見つけるのが非常に難しく、そもそも出稼ぎ国フィリピンにおいて大半の優秀な人は国外へ行ってしまいます。(当然そのほうが稼げるので。。)

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・治安リスク

これは我々がどうこう出来る問題ではないのですが、フィリピンは東南アジア諸国の中でも圧倒的に治安は悪いです。

セブ島の北部では大規模な銃の製造地帯があり、日本円にして3000円程度でハンドガンが買えてしまいます。そして、薬物常習者が非常に多いです。

観光客が巻き込まれるトラブルは「タクシーぼったくり」「カジノ詐欺」が大半ですが、自分の身は自分で守らなくてはならないと強く思う瞬間も、私の渡航経験の中で多くありました。

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・男女間リスク

1つ言っておきますと、フィリピンで男性講師(ゲイはOK‼)は基本的に採用しない方が安全です。

日本人女性に強い性的な憧れを抱いている現地の男は多いので、マンツーマンレッスンで口説いたり、触ったりして何人もクビになって、生徒と運営会社が揉める所を何度も見てきました。このリスクヘッジは真剣に考えた方が良いです。

後は、学生寮で生徒同士で4Pしてた奴らも居ましたし、私のように講師とSEXしたりと、学校の外でナニする分には個人の自由ですがね。

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その他で細かいリスクを挙げても仕方ないのですが、そもそも海外で日本と水準の治安とサービスを求めること自体が大きな間違いです。


今思い返すと、当時はフィリピンが大っ嫌いになりましたが、私のフィリピンでの時間はそれを吹き飛ばすような素晴らしい思い出や経験を授けてくれたので、また近い将来に1週間とか短期のバケーション留学をして、著しいフィリピンの経済発展を目の当たりにして、刺激を貰いに行こうかと思います!!


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何事もチャレンジですな (笑)



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