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エンゼルスの打てない野手陣をバカにしていいのか検証

 エンゼルス弱すぎ。ついに勝率5割を切って批判の声が相次いでいる。細かい経緯は省きますが、いちファンとして願うのは大谷翔平が優勝をかけて戦う姿を見ることです。でも、どうやらダメそうだ。
 トラウトレンドーンはどこに行ったのか。復帰間近だというトラウトが、試合中にベンチ?付近でパーカー姿でパツキンのエロそうなリポーターとヘラヘラお話して中継されてるのは、サムライダマシイ的にはアウトですが、L.A.では当たり前の光景みたいです。
 最近の大型連敗はクローザーのエステベスがついに捕まり始めたのが大きいと思いますけども‥
 最近、常に言われてるのが大谷孤軍奮闘。大谷が歩かされて、二盗しても後続が続かない、みたいな。大谷の後ろを任されて好調だったウォードが顔面死球で離脱したという不幸な事故もありました。

 大谷が凄すぎて周りのバッターがしょぼく見えるけど、実際どうなのか検証します。
 大谷と比較して他のバッターは全然打ってません。チャンスで倒れます。そのため、中継で見ているとイライラしますし、悪口雑言の対象です。でも、本当に馬鹿にしていいのか確認して、よければ継続、駄目なら、正当に評価して、今後、悪口を慎みます。

 私は競馬ファンなんですが、過去にこんな経験があります。
 90年代後半から、日本の馬がようやく力をつけてきて、欧州や香港に遠征し、結果を残し始めると、雑誌で見ていただけの欧州の馬の実力が見えてきます。「2001年の欧州年度代表馬はファンタスティックライト?ドバイでステイゴールドに負けた馬やんけ。たいしたことおまへんな〜」みたいな過小評価も、いい意味でできるようになりました。
 このときは、ファンタスティックライトが日本に来ても、むしろ日本の一流馬が欧州へ遠征したとしても、負けない自身が湧きました。ステイゴールドより強いテイエムオペラオーやメイショウドトウ、アグネスデジタル、クロフネらが控えていましたから。

 今回、エンゼルスの野手陣を評価するにあたって、こいつらは日本のプロ野球で結果を残せるのか?を判断基準としたいと思います。だって、普段から日本のプロ野球試合を見て、すごいすごい言ってるわけですから、そこで超一流の成績を残せる選手であれば批判できないと思うのです。

 日本のプロ野球において、一流と呼べる成績とは?
 いろいろな意見があると思います。でも、だいたい同じような数字に集約すると思います。ここは独断と偏見で決めます。
 2009年巨人亀井の成績、これをスラッガーの基準とします。
 この年にブレイクした亀井選手。よく打ちました。

 2009亀井
 打率.290 本塁打25本 OPS.864
 この亀井の数字を超えてきたら一流です。

 ちょうどいい比較対象がいます。鈴木誠也です。

 鈴木誠也は日本の野球史に残るスラッガーです。

流行語大賞も受賞しています
知らないほうがおかしい笑笑

 2016年のブレイク以降、打ち続け、広島カープの3連覇を牽引しました。
 そんな彼でも不調の年はあります。2017年と2020年です。その成績がこちら
 2017鈴木誠也
 打率.300 本塁打26本 OPS.936
 2020鈴木誠也
 打率.300 本塁打25本 OPS.953

 調子が悪くても、一定の数字は残す。素晴らしいバッターです。
 亀井指数と比較して、OPSは断然鈴木誠也が高いですが、打率とホームラン数はほぼ一緒です。

 調子の悪いときの鈴木誠也の成績≒日本プロ野球で一流と呼べる成績
 この方程式が成り立ちます。方程式の定義あってる?数学できないもんで。

 鈴木誠也は、現在メジャーリーグのカブスに所属しています。ケガのためWBCを辞退し、迎えたシーズンも本調子ではありません。

 つまり、今現在の鈴木誠也の成績と比較して、
 鈴木誠也より上なら、日本では3割30本打てる
 鈴木誠也と同等なら、日本では3割25本打てる

 =一流選手なので罵倒は避けるべき。だって罵倒した後に、日本のプロ野球ってどうなの?って聞かれたら黙るしかなくなるから。

2023.8.8現在の成績
 鈴木誠也
 打率.249 本塁打09本 OPS.715

 モニアック(外野手)
 打率.305 本塁打12本 OPS.885
 ドルーリー(ユーティリティ)
 打率.272 本塁打14本 OPS.802
 ムスタカス(三塁手6月入団)
 打率.269 本塁打10本 OPS.777
 レンフロー(外野手)
 打率.249 本塁打17本 OPS.752
 ネト(遊撃手)
 打率.241 本塁打08本 OPS.725
 レンヒーフォ(ユーティリティ)
 打率.235 本塁打11本 OPS.718

 OPS順に並べました。悪くないけど良くもない成績が並んでますね…
 見ての通り、ほぼ全員鈴木誠也級です。
 モニアックドルーリーレンフローは日本なら3割30本
 ムスタカス、そして守備・走塁の人ネトも日本なら3割25本
 レンヒーフォも亀井指数は超えてくるでしょう。

 この人たちに悪口雑言をぶつけることはアイデンティティの崩壊の危険性をはらんでいる自傷行為である。慎むべき。
 これを結論とします。


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