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Rising Star series

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将来性を感じる若手アーティストの物語を集めました。実績や年齢は問いませんが、目安として25歳以下もしくは活動歴5年以内の方を取り上げております。
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記事一覧

【RS21】憧れた音楽を届けるために・荻町カノ

レフティーギターが特徴のシンガーソングライター、荻町(おぎまち)カノ。幼いころから音楽に親しんで育った彼女は、高校3年生の時に作詞作曲を開始した。大学ではロックバンド・sabatabby(サバタビー)を結成。映画の主演を務めるなど、さまざまな経験を積んだ。2023年に上京し、社会人として働きながら音楽を続ける彼女の目標とは。 ライブイベントをきっかけに、本格的な活動を開始宮城県仙台市出身の荻町カノは、音楽を愛する両親の下で生まれ育った。 「父は普通に働きながら、副業として

【RS20】音楽で恩返しするために・倉橋光佑

広島県を拠点に活動しているギター弾き語りシンガーソングライター、倉橋光佑(くらはし・こうすけ)。幼いころからギターが好きだった彼は、高校卒業後に上京し、本格的に音楽を学んだ。一度は音楽から心が離れたが、地元での出会いをきっかけに再起。24年に再び上京することを決めた彼の夢に迫った。 音楽だけは頑張れた倉橋は、子どものころ、歌うことが苦手だった。 「母は歌が好きで、よくカラオケに連れて行ってくれましたが、僕は聴いているばかりでした。小学校の音楽の授業でも、歌わずに立っている

【RS19】私のための音楽が、他の誰かをも救えたら。・みおう

東京都を中心に活動しているピアノ弾き語りシンガーソングライター、みおう。小学生のころからインターネットを通じて歌い手文化に親しんできた彼女は、初めてリアルで路上ライブを見たことをきっかけに、音楽活動を開始した。その経緯と、今後に描く夢を聞いた。 歌い手に魅せられて東京生まれ、東京育ちのみおうは、絵を描くことが好きな子どもだった。 「漫画家やイラストレーターになることが夢でした。一応、3歳からクラシックピアノを習っていましたが、始めた理由さえ覚えていません。なんとなくレッス

【RS18】いつまでも「上」を目指すラッパーでありたい・くずにぼし

関東を中心に活動しているラッパー、くずにぼし。中学3年生のときにHIP-HOPに興味を持った彼は、大学進学を機に、自らもステージでラップを披露するようになった。その経緯と、今後の展望に迫った。 HIP-HOPのカルチャーに惹かれて青森県青森市出身のくずにぼしは、子どものころ、音楽には関心がなかった。「ぶっちゃけ、今でも『音楽』ってくくられると、苦手意識がありますね。カラオケも下手だし」。 小学生のころは、陸上部に所属していた。 「運動できないけど、足だけは速いんですよ。

【RS17】まだ見ぬ世界を追い求める・亜ノあこ

関東を中心に活動するピアノ弾き語りシンガーソングライター、亜ノあこ。幼少期からクラシックピアノを習っていた彼女は、高校時代の友人の誘いをきっかけに、ロックバンドのキーボーディストとして活動。さらに2020年から、ソロとして音楽活動を本格化させるに至った物語を聞いた。 ライブの面白さに目覚め、上京大阪府高槻市出身の亜ノあこは、物心ついてすぐ、ピアノに興味を持った。 「同じマンションに住んでいた友達が、みんなピアノ教室に通っていたんです。『私もやりたい!』って母親にお願いして

【RS16】王道と遊び心がマッチしたJ-pop・古川幹貴

関東圏を中心に活動しているギター弾き語りシンガーソングライター、古川幹貴(ふるかわ・みきたか)。ベーシストとしてバンド活動に打ち込む学生時代を過ごした彼は、20年ごろからソロとして音楽活動を始めた。彼が志す音楽とは。 父の背中を追いかけるように、音楽の道へ札幌市出身の古川の生家は、レコーディングスタジオを営んでいた。 「子どものころから、家にはレコードがいっぱいあって、スタジオに行けばいつでも歌えるっていう環境でした」。 自発的に音楽を聴くようになったのは、小学5年生の

【RS15】あなたの日常に寄り添う歌を。・梨菜

関東を中心に活動しているピアノ弾き語りシンガーソングライター、梨菜(りな)。幼稚園から現在まで約15年、ピアノを弾き続けてきた彼女は、中学生のころからシンガーソングライターを目指すようになり、19年8月から音楽活動を始めた。その経緯と、未来に描く夢を聞いた。 miwaに憧れ、シンガーソングライターを志す埼玉県出身の梨菜は、幼稚園のころからピアノを習っていた。 「ピアノが大好きで、ピアニストになることが夢でした」。 シンガーソングライターを志したきっかけは、中学生のとき、

【RS14】日々を癒しに生きる・TAKAHASHI AYAKA

フリーのイラストレーターとして活動している、TAKAHASHI AYAKA。「せっかく生きているんだから、楽しいことをしたい」と語る彼女は、幼いころから絵を描くことが好きだった。高校から芸術を学び、専門学校を経て、現在の活動に至るまでの経緯を聞いた。 イラストレーターを志した理由三重県出身のTAKAHASHIは、幼いころから、絵を描くことが大好きだった。 「ご飯を食べ終わってから家を出るまでの短い時間でも、幼稚園に行く直前の数分間でも、時間があればA4のコピー用紙を持って

【RS13】歌に、存在意義を問う・エナミハナ。

都内を中心に活動しているギター弾き語りシンガーソングライター、エナミハナ。。小学1年生から賞レースに挑戦し、2018年にはNHKのど自慢チャンピオン大会にも出場した彼女は、高校生になるとオリジナル曲を作り、ライブハウスのステージへ立つようになった。彼女が歌う理由とは。 賞レースでカバー曲を歌うことが辛くなった徳島県出身のエナミハナ。は、物心ついたころから、歌うことが好きだった。「Superflyさんや、絢香さんのカバーをしていました」。 小学1年生から、様々な歌のコンクー

【RS12】感動を与える歌い手・Aki

都内を中心に活動するギター弾き語りシンガーソングライター、Aki(アキ)。サッカー少年だった彼が、8か月間の世界放浪の旅を経て音楽活動を開始した経緯と、未来に思い描く夢を聞いた。 サッカー少年と音楽の出会い東京都町田市出身のAkiは、5歳のころからサッカーを習っていた。 「幼稚園から高校までは、ひたすらサッカーをしていました」。 一方で、『ブラック・ジャック』や『NARUTO -ナルト-』『ドラゴンボール』など、アニメを見ることも好きだった。 「特に、アニメの主題歌が

【RS11】『たのしい』を創るイラストレーター・かとう香り

都内での個展開催や、オンラインでの雑貨販売などを行っているイラストレーター・かとう香り(かおり)。「昔ながらの遊びやお祭り、玩具からインスピレーションを得ることが多いです」と語る彼女がモノ作りを始めた経緯と、実際の作品、それらに込めた思いを聞いた。 まわり道もしたけれど、アートの世界で生きたい埼玉県出身のかとう香りは、イラストレーションと雑貨の制作・販売を中心に活動しているアーティストだ。 「私の場合、絵は絵として終わりじゃなくて、『何かになる絵』を描いているのかもしれま

【RS10】感動を追い求める歌い手・シュウタ

都内を中心に音楽活動を行っているシュウタ。現在はギター弾き語りシンガーソングライターとしての活動が中心だが、近いうちにバンドを結成したいと考えている彼の半生と、今後の夢を聞いた。 周囲の期待と自分の意志の狭間で葛藤した青春時代茨城県で生まれ、東京都小平市で育ったシュウタ。家族は体育教師の父親と看護師の母親、さらに姉が一人いる。 そんな彼は、小学校を卒業するまで、音楽には興味がなかった。 「隣の席の女の子に『音痴だね』と言われて以来、音楽の授業も合唱コンクールも、口パクで

【RS09】新潟の『癒し』の歌姫・実希

新潟を拠点に、東京へも進出しつつあるシンガーソングライター・実希。2016年には『NHKのど自慢』チャンピオンを獲得した歌唱力は折り紙付きだ。昭和歌謡から最新ヒットチャートのJ-POP、自身のオリジナル楽曲まで幅広く歌いこなす彼女の来歴と、歌への想いに迫った。 迷いの果てに『歌』の道を選んで人気ドラマ『下町ロケット』のロケ地としても有名な新潟県燕市に生まれた実希は、幼いころから歌うことが好きだったという。 「近所に古いカラオケ喫茶があって、よく通っていたんです。経営者の方

【RS08】共感を呼ぶ「声」のアーティスト・下町金魚

下町金魚(したまちきんぎょ)の名で活動するアーティスト・池田愛唯(いけだ・あい)。様々なサポートミュージシャンとともに歌い、2月にはミュージカルへの出演を控える彼女の来歴と、表現活動への想いを聞いた。 「声」への尽きぬ興味「結構マニアックだと思うんですけど、小学生のころ、いつもカセットレコーダーを持ち歩いていたんです」と、愛唯は笑顔で振り返る。 「いつも聞いている『自分の喋っている声』と、『録音された自分の声』の違いが面白くて。学校はもちろん、外へ遊びに行くときもレコーダ