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【RS15】あなたの日常に寄り添う歌を。・梨菜

関東を中心に活動しているピアノ弾き語りシンガーソングライター、梨菜(りな)。幼稚園から現在まで約15年、ピアノを弾き続けてきた彼女は、中学生のころからシンガーソングライターを目指すようになり、19年8月から音楽活動を始めた。その経緯と、未来に描く夢を聞いた。

miwaに憧れ、シンガーソングライターを志す

埼玉県出身の梨菜は、幼稚園のころからピアノを習っていた。

「ピアノが大好きで、ピアニストになることが夢でした」。

シンガーソングライターを志したきっかけは、中学生のとき、miwaの『月食 〜winter moon〜』を聴いたことだ。

「たまたまテレビで聴いて、衝撃を受けました。彼女みたいに、自分の想いを曲にして、歌いたいと思いました」。

早速アコースティックギターを買い、miwaの楽曲をコピーして、コード進行などを学んだ。だが高校生になり、練習は一時中断する。

「小学生のときに金管バンドでコルネットを吹いていて、中学では吹奏楽部でトロンボーンをやっていました。さらに吹奏楽部の強い高校に入ったら、忙しくて、他のことをする時間がなくなってしまいました」。

全国大会出場を目指して、厳しい練習を積んだ。「とても大変でしたが、楽しい時間でもありました」。

高校卒業後は、音楽系の大学へ進学した。

「やっぱりシンガーソングライターになりたくて、専門的にポップスを学ぶことを決めました」。

書き溜めていた歌詞やメロディをブラッシュアップし、初のオリジナル曲となる『初恋』『どんな時だって生きてゆこう』を制作。ボイストレーニングにも通い始め、準備を進めた。

いよいよ音楽活動を開始したのは、2019年8月18日、大学1年生の夏休みだ。

「いきなりライブハウスに出るのは不安だったので、色々と調べていたら、埼玉県朝霞市がストリートライブ事業をやっていることを知りました」。

それから毎月1回、88鍵のピアノを背負って、路上へ歌いに行った。

12月には、小規模ながら初のワンマンライブを敢行。アーティスト名を、アルファベットのRinaから、現在の梨菜へ変更した。

初めてライブハウスのブッキングライブへ出演したのは、20年3月、下北沢LOFTでのことだった。

「miwaさんがデビュー前に出演されてたと知って、応募したら、初心者限定イベントに出させてもらうことができました。当日は緊張して、何を歌ったか、喋ったか、ほとんど覚えていません」。

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しかし、コロナ禍が世界を覆った。

「路上ライブが中止になったり、ライブハウスでも配信がメインになったりと、思うようにいかないことが多かったです」。

逆境のなかでも、20年6月28日に1st single 『ひきがたりずむ vol.1』を発売。活動初期から歌っている2曲を収録し、名刺代わりの1枚となった。

「21年までは、ライブもあまりできませんでした。やっと少し落ち着いて、やりやすくなってきたので、今年は頑張りたいと思っています」。

決意も新たに、22年2月13日に発売した1st mini album『この声で』は、作曲家の村上聡氏ギタリストのおにぎり関根氏にアレンジを依頼。村上氏のもとでレコーディングし、御茶ノ水KAKADOでのRelease Partyも成功させた。

22年6月26日には、2nd single『ひきがたりずむ vol.2』を発売し、下北沢ロフトでのRelease Partyを開催する。

2nd singleの発売と、今後の目標

『ひきがたりずむ vol.2』には、新旧織り交ぜた3曲を収録した。1曲目の『あめだま』は、今作のために書き下ろした失恋ソングだ。

「口の中で溶けていく飴を恋心に喩えて、『自分の心の中には相手がいるのに、相手の中にはいなくなっちゃってる』という切なさを表現しました」。

CDのジャケット写真も、本楽曲のイメージに合わせて撮影した。

「笑顔だけど、ドライフラワーを持っていて、少し哀愁のある感じで。敢えてフィルムカメラで撮ってもらうことで、質感にもこだわりました」。

2曲目の『COLOR』は、『あめだま』とは真逆のハッピーなラブソングだ。

最後の一曲である『ずっとそばに』は、20年3月に初めてライブハウスへ出演した際に発表した思い出がある。「成長した今の自分で、当時とは違う形で披露できたらいいなと思って選びました」。

今回収録した楽曲を含め、これまでに30曲ほどのオリジナル曲を発表してきた梨菜。代表曲は、1st mini albumの表題曲『この声で』だ。

「自分の想いを率直に、聴いてくれる人に届けたくて、歌っている曲です。お客さんからの評判も良くて、ありがたいです」。

現在は、月2回ほどのライブハウス出演と、SNSを中心に活動。YouTubeには、オリジナル曲やカバー動画を投稿している。

今後の展望を聞いてみた。

「来年3月に大学を卒業する予定なので、それまでは、学生の間にしかできない体験を、たくさんしたいなと思っています。できれば、またミニアルバムを作って、学生時代の集大成にしたいですね」。

ワンマンライブにも憧れがある。

「実は20年12月に、小規模でしたが、クリスマスパーティのような形でワンマンをさせてもらいました。次は、いつもお世話になっているライブハウスさんなどで、ちゃんとしたワンマンライブをやってみたいですね」。

いつかは、Billboard Live TOKYOに立つことが夢だ。

「もともと自分はクラシックピアノをやっていたので、ストリングスが入っていたり、グランドピアノで映えたりする音楽が好きなんです。miwaさんがクラシック寄りの編成でワンマンをされていたのを観たこともあって、Billboard Live TOKYOを目指したいと思うようになりました」。

もう一つ、47都道府県ツアーも目標に掲げる。

「普通に旅行するだけじゃ、日本全国に行くことってあまりない気がしていて。せっかくならライブを通して、全国の人に会いに行きたいです」。

そんな彼女の楽曲は、実体験から作られているものが多い。

「ラブソングは想像で書くこともあるけれど、基本的には自分の日常を歌って、みんなに共感してもらえたらいいなと思っています。『さあ聴くぞ!』と意気込んでもらわなくても、日常にすっと馴染む曲を作っていきたいです」。

まだまだ成長途上の彼女が、これからどんな曲を歌っていってくれるのか、楽しみだ。

text:Momiji

INFORMATION

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1st single 『ひきがたりずむ vol.1』2nd single『ひきがたりずむ vol.2』1st mini album『この声で』、ライブ会場またはWEB SHOPにて好評販売中!

ライブ予定*詳細はHPからご確認ください。

2022.07.20(Wed) @銀座Miiya Cafe
2022.08.20(Sat) @下北沢LOFT
2022.09.13(Tue) @御茶ノ水KAKADO

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