はるか

【SP】千姿万態の歌い手・はるか #S FES2019

北の国から春を探して

北海道釧路市の外れ、阿寒湖にほど近い地域出身の『はるか』。アーティスト名は、ひらがな表記であるところまで本名そのままだ。

物心ついた頃から、ずっと音楽が好きだった。幼い頃は兄弟姉妹とともにピアノやリコーダーを習い、コンクールにも出場した。

人生で最初に覚えた歌は、Hysteric Blueの『春〜spring〜』。小学校の発表会で歌ったのだという。

人前で歌うことは大好きだったが、住んでいる町にはライブハウス等がなかったこともあり、『音楽活動』は彼女にとって遠いものだった。

大学進学を期に上京。2014年頃からボイストレーニングスクールへ通い始め、ダンスボーカルコースを受講した。

スクール内の発表会に出たことで知り合いが増えていき、その縁によって、都内のライブハウスにも出演するようになった。

オリジナル曲と、目指すアーティスト像

現在は3曲あるオリジナル曲を中心に、カバーを交えながら月1回ほどライブを行っている。

代表曲の『はるかぜ』は、ミドルテンポの明るい楽曲だ。ラブソングのような歌詞だが、「実は祖母へ向けて作った曲なんです」。

「彼女は私の名付け親です。祖母が『はる』という名前なので、一文字足して『はるか』と名付けられたんです」。

その名へ、さらに一文字足して作ったのが『はるかぜ』だ。

しかし、淡々と祖母への想いを綴っても共感を呼びづらいと考え、遠くにいる大切な人へ届けたい言葉や普遍的な気持ちをも詰め込んだ。「遠距離恋愛をしている人とかにも響いたらいいなと思って」。

『はるかぜ』以外のオリジナル曲は、作曲家兼アレンジャーと相談しながら作り上げてきた。『Blue sky』は、いつもそばにいる人への感謝をこめた曲だ。「ライブではタオルを回したりして一緒に盛り上がって欲しいです」。

「自分が楽しいな、とかいいな、と思ったことにどんどん取り組んでいます」と言うはるか。現在の目標は、オリジナル曲を増やし、『はるかぜ』に続くシングルCDを制作することだ。

ライブでのパフォーマンスを磨きたいとも考えている。「自分がお客さんとして行ったライブを思い浮かべると、やっぱり、動きのない出演者が続くとつまらないんですよね」。

ダンスを踊ったり、衣装にこだわったり、魅せ方を考えていきたいと言う。「色んな表現をできるアーティストになりたいです」。

S FES 2019への意気込み

はるかが次に出演するライブは、2019年8月25日に開催される『S FES 2019 -Wonder Land-』だ。

彼女と同じボイストレーニングスクールに通っており、S FESを主催するSmitchは「ライブの度に、はるかさんの衣装やメイクへのこだわりに感心しています」と語る。

「『この曲だから、こういう衣装で』と細かいところまでよく考えているんですよね」。

Smitchからの誉め言葉を受けて、はるかは笑顔で頷いた。「自分もこだわった部分なので、嬉しいですね。セットリストを組みながら、ライブハウスの雰囲気や照明も考慮しつつ、映える服を選びました」。

昨年のS FESでは、call....it singsの森本千鶴を含めた三人で『千本桜』を演奏している。そのきっかけも、はるかの衣装だった。

「一昨年観に行ったはるかさんのライブで、和装がとても似合っていたんです。『あの衣装だったら、この曲がピッタリだ!』と提案したところ快諾していただけて、和楽器バンドでのコラボレーションが実現しました」。

[昨年のS FESの風景。左から森本千鶴(call...it sings)、Smitch、はるか]

今年のS FESでは、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

「普段のライブはオケ音源でやることが多いので、生バンドで歌うのが凄く新鮮です(※編集部注:S FESでは、Gt.&Syn.のスクオペア♪をはじめとした実力派ミュージシャンたちが全出演者の演奏サポートを行う)。

去年、はじめてS FESに参加した時は、いっぱいいっぱいでした。『リズム合ってるかな』『次に入るところ間違ってないかな』とか、色々気になっちゃって。

今年はもうちょっと生の音を楽しみながら、クオリティを上げたパフォーマンスができるように頑張ります!」。

8月25日が楽しみだ。

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