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【S02:MUSIC】ライブの中で生み出される、 陽気で軽快なポップ・ソング

vo.MentoS、vo.Juliy、gt.Akira、key.Yuri、per.金剛力士像の5人で活動しているボラカイJAPAN(ジャパン)。楽曲制作に見る、彼らの真髄とは。

ライブはいつでも「出たとこ勝負」

ボラカイJAPANの楽曲作りの中心となっている存在は、メインボーカルのMentoSだ。まず彼がギターでメロディを作り、スタジオへ持ってくる。それを聞いたメンバー達は、良いと思った部分を切り出し、繋げて、アレンジしていく。

「各自が好き勝手に演奏するというか、セッションしながら曲をまとめていきます」と語るAkiraは、「とはいえ、どんな楽曲になるかはライブ本番まで分かりません」と驚くべき言葉を続ける。

「みんなで相談して『よし!これで決定だ』となっても、ライブで違う演奏をすることはよくあります。MentoSがその場のノリで歌詞を変えるのも日常茶飯事ですよ」。

他のメンバーは大変なのでは?と尋ねると、Juliyは深く頷いた。「だけど、MentoSには自由にやってもらった方がいいんです。その奇想天外な行動から楽曲ができていくのが面白い。俺は母音だけでコーラスしたり、彼だけじゃなく、全員の様子をうかがいながら歌っていますよ。」。

ライブを通じて楽曲を作り、ブラッシュアップしていくことは、彼らにとって当たり前だ。

「結成ライブの時も、1曲しか完成していない状態で出演して、5曲やりましたもん」と笑うAkira。

彼らは毎回、アイコンタクトをとりながら、『誰が何をするか分からない』という緊迫感のなかでライブに臨んでいる。

まさしく「生きたステージ」だ。

リラックスタイムにぴったりな楽曲群

彼らの最初のオリジナル曲『Goodmorning Sunday』は、Akiraが経営する『割烹DISCO 大蔵(かっぽうディスコ・ダイゾー)』の移転資金を集めるクラウドファンディングのリターンとして制作された。湘南で撮影されたミュージックビデオは、現在もYouTubeで公開中である。耳にすっと馴染む歌声とアコースティックなサウンドは、青い空と海によく似合う。MVを見ているだけでも爽快だ。

他にも、活動初期に作られた代表曲の2つがインターネット配信されている。Juliyは「特に『マッカリン』のメロディの美しさは、ぜひ一度聴いてもらいたい」と推す。

3曲とも、前向きなメッセージが詰め込まれた軽快なポップソングだ。鬱々とした気分を吹き飛ばしたい時は、彼らの楽曲を聴くに限る。

19年4月には、彼らにとって初めて、カホンではなくドラムを使用した編成でのライブが控える。「アコースティック編成とはアレンジが変わるので、また新しい演奏になるでしょうね」と腕を鳴らすAkira。Juliyは「今回も出たとこ勝負です。楽しみですね」と胸を躍らせていた。

既存のファンにとっても、これから彼らを知る人々にとっても、そして彼ら自身も、等しく盛り上がるステージとなることだろう。

text:Momiji photos:Lin-ya Kanzaki casting:Smitch

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