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よく聞く4Kとは何か。解像度の概念から解説します。

昨今よく4Kという言葉を耳にします。

4Kテレビや4K放送といった単語を聞いたときに、すぐにピンと来る方もいれば、良く意味が分からないという方もいらっしゃるでしょう。

今回は4Kについて、初心者にも分かるようにゼロから解説したいと思います。何となく知ってはいるけど、どういう意味なのか詳しく知らないという方も是非ご覧ください。

ちなみに、Rebesterで取り扱っている「4K動画素材」も正にこの4Kの技術が使われています。この記事を読んで4Kに興味がわいた方は、是非一度ご覧になって下さい。

4K = 約4000

4KのKは「キロ」すなわち1000です。
1kmをキロメートルと読むのと同じです。
つまり4Kとは4000という意味なんですね。

そして何が4000なのか。
それは「ピクセル」です。4Kを理解するために、まずはこのピクセルの説明をいたします。

画像の最小単位がピクセル

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インターネットの画像や、デジカメで撮影した画像など、デジタルデータの画像は必ず「ピクセル」の集まりで作られています。

どんなに綺麗な画像でも、よーく拡大してみるとピクセルの集まりであることが分かります。そしてこのピクセルには、色が塗られています。

1ピクセル = 1色です。
ピクセルの中に複数の色は表現できません。
(データとして、ピクセルの中に複数の情報を入れることは出来ます)

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例えば、横に16ピクセル、縦に9ピクセルあるとします。
この場合は16×9ピクセル、と表現します。

普通はここまでの低解像度なものは使いません。
縦と横それぞれにもっとピクセルを並べてみましょう。

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そうすると、細かくなりすぎてピクセル1つ1つが見えなくなりました。
これが皆様が普段見ている画像の仕組みです。
画像を見ても、「ピクセルが並んでるな~」とは思わないですよね?
縦横に何千ものピクセルがあるので、1つ1つまで識別出来ないというわけです。

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横に1920個のピクセル、縦に1080個のピクセルが並んでいるとしましょう。
これが一昔前までの「高画質」です。
この状態を「フルハイビジョン(FHD)」と呼びます。
※以降FHDと称します

「ハイビジョン(HD)」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
「ハイビジョン(HD)」は横に1280個、縦に720個のピクセルが並んでいる状態です。

FHDはそれよりも多く、横に約2000個のピクセルが並んでいます。ですので、「2K」とも呼ばれています。冒頭に戻りますが、4Kも同じく、横のピクセルの数です。

4Kは、横のピクセルの数だった

改めて、4Kとは「画像に並んでいる横のピクセルの数」です。
規格が定まっているので、横のピクセルの数が決まれば、縦の数も自ずと決まるという訳です。

では実際に規格を見てみましょう。

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先ほどのフルハイビジョンの縦と横に並んでいるピクセルの数をそれぞれ倍にしてみました。
そうすると、横に3840個、縦に2160個のピクセルが並んでいることになります。

これを、専門用語で「ウルトラハイビジョン(UHD-4K)」と呼びます。
大事な単語なので、覚えておいて損はないと思います。
以降、UHD-4Kとして記述いたします。

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しかし、これでは4000個には届いていません。
ここで冒頭で書いた「4K = 約4000」に戻ります。

そう、「約」でいいのです。厳密にはちょうど4000というわけではありません。

4Kというと、ほとんどの場合は2つの規格を指します。
1つはUHD-4K、もう1つはDCI-4Kです。

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DCI-4Kの場合、横に4096個のピクセルが並びます。
UHD-4Kよりも解像度が高くなるという訳です。

しかし縦のピクセルの数は同じです。
となると、DCI-4KとUHD-4Kでは縦横比が異なります。
DCI-4Kの方が横長です。

ほとんどの4KテレビはUHD-4K

今市場で売られている4KテレビのほとんどはUHD-4Kです。
UHD-4KはFHDのちょうど縦横2倍のピクセルが並んでいます。
つまり、解像度は4倍になります。

このちょうど4倍というのが使いやすいわけです。
FHDと縦横比が同じですので、何かと便利です。
4Kテレビといっても全てのコンテンツを4Kで見れるわけではありません。
地上波放送やNintendo Switchなどが正にそれです。

ですがそれらも基本的に縦横比が「16:9」の解像度です。
縦横比さえ合っていれば、画面全体を使って表示できます。
そういった理由もあり、4Kテレビで普及しているのはUHD-4Kが主流です。

カメラや一部のモニターはDCI-4K

一方、カメラや一部の高級モニターはDCI-4Kが採用されています。

4096×2160は、縦横比で言うと約1.89:1です。少し半端ですね。
一方UHD-4KやFHDは約1.78:1です。

仮にUHD-4KのモニターでDCI-4Kのコンテンツを見ようとすると、
左右が切れてしまいます。

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上図のように、左右の端が切れてしまいます。

逆に、DCI-4KのモニターでUHD-4Kを見ようとすると画面の両端が余ります。

このように、4Kといっても2つの規格があるので
カメラなどの制作の上流工程にあるものはDCI-4Kが多いです。
予め大きく撮っておけば、あとで切り取る分には自由ですからね。

Rebesterでは動画素材を制作・販売・配布を行っているのですが、
4Kの動画素材の多くはDCI-4Kです。
これも、後から自由に切り取れるからですね。

4Kテレビで見れるもの全てが4Kではない

もし4Kテレビを持っていたとしても、
全てが高解像度で見れるわけではありません。

地上波放送を4Kテレビで見ても、FHDのテレビで見ても
どちらも解像度は同じです。
最近のテレビは「アップコンバート」という、解像度が低いコンテンツを独自の計算で高く見せる技術はありますが、それよりもコンテンツそのものの解像度の方が大事です。

つまり4Kテレビの真価を発揮するには、4Kコンテンツでなくてはなりません。
YouTubeやNetflixの一部のコンテンツ、BS-4K、そして4KのBlu-rayなどがそれにあたります。これらであれば、非常に美しい映像を堪能することができます。

今後、4Kコンテンツが増えることは間違いありません。
特にNetflixではその姿勢が伺えます。

解像度以外にも「ディスプレイの性質・大きさ・距離」が大事

少し4Kから話がそれますが、
解像度が高ければ美しい映像を堪能できるわけではありません。

まずディスプレイの性質です。
最近よく聞く「有機EL」が正にこれですね。

同じ解像度でも、有機ELの方が液晶よりも格段にきれいです。
こればかりは家電量販店などで実際に見ることをお勧めします。

次にディスプレイの大きさです。
最近では24インチの4Kというものも売っているのですが、
それならば大きいテレビで見た方がよりキレイです。

というのも、小さいディスプレイですと解像度の差が分かりにくいからです。大きいサイズであるほど、解像度の差が明確に出ます。美しさを重視するのであれば大きいサイズのディスプレイが有利ですね。

最後に、ディスプレイまでの距離です。

当然ですが、遠くでテレビを見るよりも、近くで見た方がより鮮明に見えますよね。

実は各家電メーカーは、テレビと被写体の適正な距離を提示しています。
例えば10畳の部屋で65インチのテレビを見た場合、適正距離は1.2mです。

かなり近いように感じませんか?
つまり、美しい映像を堪能するには大きい有機ELテレビをある程度近くで見た方が良いというわけです。
詳しくは以下のリンクからご覧ください。

4Kの時代はもう来ている

4Kについてかなり深く掘り下げて見たのですが、いかがでしたか。

おさらいですが、4KのKは1000、つまり4Kは4000という意味でした。

そして何が4000かというと、「横のピクセルの数」でしたね。

4000ピクセルといっても厳密ではなく、
UHD-4KとDCI-4Kという2つの規格がある点も注意です。

更に4Kを堪能するにはコンテンツが4Kである必要があります。

最後に、解像度だけでなく、ディスプレイの性質・大きさ・距離が大事であることをお伝えいたしました。

ここまでの説明を理解できれば、十分4Kについて詳しい人と言えるでしょう。分からなくなったら、またこの記事をご覧ください。

Rebesterでは、4Kの動画素材を扱っています。
映像制作をしている方、これからチャレンジする方にとってより良いサービスを目指しておりますので、是非一度ご覧ください。

YouTubeもやっています。
無料素材も多くあつかっていますので、チャンネル登録して頂ければ幸いです。


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