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【Report】Diversity Drinks第3弾「LGBT×介護」に参加してみて。

はじめまして、あこと申します。本業はいわゆる普通の会社員で、日々会社に通って働いています。

そんな私ですが、ここ数年LGBTなどの様々な社会課題に関心を持つようになり、何か役に立てることがないかと考え、この度ReBitにライターとして参加することになりました。
その第一歩として、11月27日に開催された「Diversity Drinks」に参加しました。
私自身も参加者の一人としてワークショップに取り組んだのですが、期待していた以上に面白くて深い学びが得られる内容だったので、ぜひ皆さんにこのイベントを知ってもらえたらと思い、私の感想と合わせてイベントの紹介をさせていただきます。

「Diversity Drinks」とは?

それぞれの立場や課題を横断して、「誰もが働きやすい職場」についてワークショップ形式で考えるイベントです。
第3弾になる今回は、株式会社Join for Kaigo代表の秋本可愛さんをお招きして、「LGBT×介護」というテーマで開催。
「Drinks」というだけあってお酒も用意しており、一杯飲みながら気軽にダイバーシティ&インクルージョンについて考えられる空間になっています。(もちろんソフトドリンクもありますので、お酒が苦手な方も大丈夫です。)
恵比寿のamu(http://www.a-m-u.jp/)というオシャレなスペースで開催し、仕事帰りのリフレッシュにもぴったりです。

私自身、LGBTについてもまだ知らないことばかりな上に、介護に至っては全くと言っていいほど無知だったので、最初は「参加しても大丈夫かな…その道のプロみたいな人ばっかりだったらどうしよう…」とちょっと心配していたのですが、蓋を開けてみたらまさしくダイバーシティと言わんばかりに様々なバックグラウンドの方が参加されていました。
学生、公務員、研究職、メディア関連…などなど、私の普段の生活ではなかなかお会いできないご職業の方も沢山いらっしゃったのですが、皆さん共通して「色んなことを知りたい、楽しみたい」というポジティブな空気が感じられました。

想像力を使いながら理解を深めるワークが中心!

イベントは、「ワークをしたあとに登壇者からのプレゼンを聞く」というのを繰り返しながら、学びや気づきを深めていく形になっています。
LGBTや介護についての情報を先に得ない状態で、「LGBTの人にとっての働きづらさ」や「働きながら家族等の介護をしている人」にとっての働きづらさ」は何かを、想像してアウトプットしていきます。

その後、登壇者の薬師さんと秋本さんから、LGBTの人たちや介護をしている人たちの現状について、それぞれ国内の制度の実態や、当事者の方々が実際に感じていることなどの紹介がありました。
一度自分の頭を使って想像してみた後に詳しい情報を聞くと、当事者の方々の苦労などが、他人事ではなくより自分に近い問題として理解でき、プレゼンにも引き込まれていきました。

実際、プレゼンの中で紹介された当事者の方々苦労のお話も、「え!そんなことが起こり得るの?!」なんていう話はあまりなく、多くのものは「言われてみればそりゃそうだよね」というようなことでした。
つまり、誰がどういうことに困っているかは、ちょっと想像すれば分かるはずのことなんですよね。
でも、目を向けていないと何も見えないし気づかない。何も考えない。
知ること、そして想像することって、とても大切なことなんだなと感じました。

LGBTや介護をしている人達だけでなく、私達もみんな働きづらさに苦しんでいた

そもそも、「LGBT」と「介護」という二つのテーマ自体が、一見まったく別領域のことのようなので、参加前は「さすがに無理やりくっつけすぎでは…」くらいに思っていました。(ごめんなさい笑)
しかし、ワークショップを進めていったら、この二つのテーマに関わる「働きづらさ」には、沢山の共通点があることが分かりました。さらに、それらは私達自身が日常の中で感じている「働きづらさ」とも沢山の共通点があり、すべてが繋がっているということに気づいたのです。
いわゆる「マイノリティ」の人達の特有の苦悩だと思っていたことは、実は多くの人がなんとなく苦しんでいることと共有していることも多く、「普通」の人達はその苦悩を無意識のうちに我慢してしまっているだけなんだ、ということに気づかされました。

「LGBTの人にも働きやすい職場を!」とか、「介護をしながらでも働き続けられる制度を!」なんていう声を聞くと、確かにそれはもっともだし是正されていくといいね、とは思うものの、自分に直接関係あることではない、と感じている人が大半ではないでしょうか。
でも、実は私達も十分いろいろな不便や苦労を抱えながら働いていて、マイノリティの人達をきっかけとして働きやすい環境を整えようとすることは、自分の働きやすい環境を作ることに直結するのだと実感しました。


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