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心の隙間に寒波

 人間の脳って意外と優秀で、想像以上の辛いことがあると、記憶をなくしたり、感情の揺らぎを止めたりする。
 それはすごくありがたい…。

 今年になってなんとなく見た韓国ドラマ『いつかの君に』。
 まるで引き寄せたかのように、ヒロインの大切な人が突然亡くなるところから始まる。

 普通に会社で仕事をして、同僚と軽口たたいて笑い合い、表面上は普通に見えるけど、1人になると、感情のペルソナがポトリと落ちて無表情になる。

『いつかの君に』

 私も同じ。
 人と会って話している時は、無理しているのではなく、普通にお腹を抱えて笑ったりもするのに、1人になると、スッと表情が消える。
 感情のスイッチがオフになる。
 それが、自分自身の身を守る術なのだと、『いつかの君に』を見ながら思った。

 結局このドラマは、タイムリープからのまさかのサイコパスが出てくるミステリーになってくるのだけどね(笑)
 でも、とても面白くオススメです。


 予想外に未来予想図を強制終了されると、感情のペルソナを外して、無表情で感情の凪を保つことが生きる術になることを知った。
 両親の看取りのように、心の準備ができていれば、感情を凪にしなくても、しっかりと悲しんで思い出に浸れるのにね。

 でも、去年からできていた瞼の湿疹が冬になり悪化して、地元で信用できる皮膚科を私は見つけられなかったので、ネットで評判のイイ皮膚科を尋ねた。
 横浜に住んでいる時に何度か行った鶴見は馴染みもあったので。

 Googleマップを見ながら歩いていると、突然目に飛び込んできた一件の店。
 あっという間に記憶の回路が繋がり、出会った頃の彼との思い出が鮮明に蘇ってしまった。

 その刹那、【深い悲しみ】というペルソナが顔に張り付いて、感情が大きく揺さぶられた。
 無表情、無感情でやり過ごしていたから、もう泣くこともなかったのに、考える間もなく涙が溢れた。

 そして急に開いてしまった心の隙間に、容赦なく寒波が入り込む。
 その夜から寒気に襲われた。

 普段から軽い運動はしていて、年齢の割には体力があるつもりだけど、感情のタガが外れると、あっという間に気力って萎えるものなんだなぁと改めて思った。

 かくしてあっという間に風邪をひいた。
 でも、身体を温めて葛根湯を飲んでゆっくり寝れば治るタイプの風邪だから、ヌクヌクさせて早めに治します。
 週末は友人の還暦祝いパーティーなので、それまでにはしっかりと治さないと!

 あ!そうそう!
 風邪をひいてしまったけど、評判のイイ皮膚科で処方してもらったお薬のおかげで、長く患っていた瞼の湿疹は一日で治りました。

 今回、感情を凪に保つのは難しいけど、生きる術なんだなぁと改めて思いましたとさ。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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