見出し画像

ハンドメイド×スランプ

ハンドメイドで食べていきたい。
森の中のアトリエで小鳥のさえずりを聞きながら、
ひとり黙々と制作していたい。
たまに街に出たり、人と会ったりして、
社会と細々とつながっていられるような生活が夢。

さて、久しぶりに負のループにはまってしまった。
作りたいものがない。
材料を見てもアイデアが湧いてこない。
全然わくわくしない。
やる気がでない。

これはスランプというものかもしれない。

スランプになったらどうすればよいのか。
それは「視野を広げてみる」こと。
ハンドメイドのことを自分の脳みそから放り出して、
ふらっと外へ出掛けてみる。
いつもと違う環境に自分を置く。
ハンドメイドと関係のない本を読む。
ハンドメイドを放り出してできた頭の中の空間に
新しい知見を吸収する。 

インプットした新しいことは
ハンドメイドでアウトプットする。

別に新作にこだわらなくてもいい。
過去の作品にテコ入れして作り直したり、出品し直す。
はじめて自分のギャラリーに来てくれた
お客さんにとってはすべて新作なのだ。

今回のインプットで改善する点が見つかった。

・ピアスやイヤリングを制作するのをやめる。
・かわいいフェミニン系をやめる。
・自分が欲しいと思える作品を作る。
・自分が使うもののジャンルにする。
・具体的なペルソナ像を考える。
・ブランドコンセプトを1から作りなおす。
・noteとminneの連携を解除し、
minneのギャラリーを手直しする。

私はminneっぽいかわいいものが売れるんだと考えていた。
売れている作家さんはいかにもminneらしい作品を販売している。
かわいくて華やかなイメージ。
私は「minneらしいイメージに合わせていけば売れるんだよね」と勘違いしていた。

現在ギャラリーに出している作品は
まさにminneっぽい華やかなもの。
でももう4年もやっているのに全然売れないのは
私自身がその作品を身に着けることはないからだ。

色とりどりのカラーで作品を作るのは楽しい。
けれど私自身フェミニン系は好きではない。
アイデアを出し、制作しているときは
アドレナリン出まくりだけど、
いざギャラリーに展示しようとすると
説明文が出てこない。
なぜなら私自身がフェミニン作品を
身に着ける想像ができないからだ。

「作品はかわいいんだから出品すれば
誰かしら買ってくれるだろう」
という気持ちで出品していた。
これでは作品にもminneにも申し訳ない。

私の作品の一番のファンは私であるべきだ。

安易に出品したものは作品画像からも説明文からも
「ま、こんなもんで売れるっしょ」という作家の思惑が
にじみ出てしまうのかもしれない。
これでは売れないのも無理はない。

「ま、自分ならこのレベルでいいか」と
自分自身のハードルを下げて
自己満足するのはとても楽ちん。
「別に飛び越えなくてもいいし~」と思ってしまえば
そこで成長は止まる。
自分で用意したハードルは自分の力で乗り越えるべきだ。

ハンドメイドをやり始めた当初の作品は
自分自身が身に着けるものというジャンルでもあったし、
「売れなければ私がもらうからいいや、楽しく作ろう!」
というマインドで製作していたことを思い出した。
私の過去の作品が今の私を助けてくれたのだ。

ハンドメイドで生計を立てるのは本当に大変だ。
作家が楽しく制作できなければ続かない。
ハンドメイドで食べていくために、
楽しく制作しようと思う。

いただいたサポートはハンドメイド資材調達に使わせていただきます。 サポートでどんな新作アクセサリーを制作したのかを記事にします。 2020秋冬アクセサリーを制作、販売する予定です!