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ハンドメイド的思考「自分の得意は誰のため?」


私は静かな場所でものづくりをしながら
ひっそりと暮らしたいと思っている。
がちゃがちゃした場所は苦手。一人が落ち着く。
人込みの中などは本当に疲れてしまう。

さて、タイトルの「自分の得意は誰のためにあるのか?」
毎日、細々とものづくりをしている。
自分が好きなものを好きなように作っているのだ。

だから「誰のために作っているのか」と聞かれたら、
私は「自分の技術向上のため」と答えるだろう。
「自尊心を高めるための行為」と言っても言い過ぎではない。

私に誇れるものはハンドメイドしかない。
自分のためにものづくりをするのだ。
今まではずっとそう思っていた。

人前にでることが苦手で、
自分をアピールすることもできないくせに、

「誰かにすごいって言って欲しい!」
「私ってこんなこと出来るの!見て!」
「素敵ねって褒めて欲しい!」
心の中は自己顕示欲があふれていた。

控えめでおとなしいくせに
心に秘めた「承認欲求」は誰よりも強かった。

自分の作品を見てほしいというよりは
作品を作っている自分を見てほしかったのかもしれない。

そんな私の作品が売れるわけもない。
他人の自己顕示欲、承認欲求をお金を払ってまで
満たしてくれる人なんていない。

私は売れない作家だ。
常に絶賛迷走中。
現在はパステルでフェミニンな路線のアクセサリーから離れて、
男女関係なく使える日常小物を試作している。

パステルカラーのアクセサリーは主に女性が使うものだ。
男性も使える日常のレザー小物をメインに制作することで、
理論的には購買層が2倍になる。

そもそもパステルカラーのアクセサリーが売っていても、
私は絶対に選ばない。
好きではないからだ。
「パステルカラーが似合う人って誰?」
と聞かれてもリアルな人間関係の中では思いつかない。

レザーの日常小物は私自身が使いたいと思える作品だ。
試作品の細部を修正をしつつ、販売する予定。
レザーならギャラリーの雰囲気も自分好みになるはずだ。

はじめは自分のためのものづくりでいい。
けれど本気で販売したいのなら
本気で「誰かのため」を想って制作しなければ、
お客さんには見透かされてしまう。
作品やギャラリーににじみ出てしまうのだ。

自分の得意は知らない誰かの為じゃなく、
自分の周りの人たちに与えてこそだと思う。
「情けは人の為ならず」だ。
販売するのは身近な人に喜んでもらったあとからでも遅くない。

noteでは書いてアウトプットする人が多い。
私のアウトプットは「ものづくり」「ハンドメイド」だ。
毎日毎日少しずつアウトプットしてきた結果が「今」だ。
私の「今」は「売れない作家」。
でもこれから先はわからない。
売れっ子作家も駆け出しのころがあったはずだ。

未来は今からアウトプットするものの積み重ねで作られていく。

いただいたサポートはハンドメイド資材調達に使わせていただきます。 サポートでどんな新作アクセサリーを制作したのかを記事にします。 2020秋冬アクセサリーを制作、販売する予定です!