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海外クラシックミステリをもっと身近に、かつもっとディープに楽しむための評論誌「Re-ClaM」を文学フリマで発行しています。

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  • WEB Re-ClaM

    クラシックミステリの最新情報をお届けする愉快なWEBマガジンです。

  • 瀬戸川猛資はどこにいる

    80年代から90年代にかけて活躍した文芸評論家瀬戸川猛資が書いた、膨大な量の単行本未収録評論について解説していきます。週一回更新予定。

最近の記事

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Re-ClaM編集部、noteを始めました

これまでは三門優祐個人のブログにて「Re-ClaM」の情報を展開していましたが、この度個別にアカウントを取得し、情報展開を行うことにしました。「Re-ClaM」の情報に加えて、クラシックミステリ一般(国内・海外含め)の情報も掲載していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 今回は初投稿ということで、「Re-ClaM」の既刊および刊行予定の最新刊についての情報をまとめさせていただきます。 ・「Re-ClaM」第1号【特集:知られざるマーティン・エドワーズ】

    • WEB Re-ClaM 第66回:クラシックミステリ原書刊行状況(2024/1-2)

      新刊の編集・記事作成やら別途の翻訳やら、色々やっているうちにまた一月飛ばしてしまいました。うーん反省しきり。 2024年1月: ★John Dickson Carr / The Problem of the Wire Cage (1939, American Mystery Classics) ★Ethel Lina White / Fear Stalks the Village (1932, British Library Crime Classics) 2024年2

      • WEB Re-ClaM 第65回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/12)

        遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もRe-ClaM、そしてWEB Re-ClaMをよろしくお願いいたします。 早速ですが、昨年12月に刊行された原書の確認から。 Mary Robert Rinehart / The Great Mistake (1958, American Mystery Classics) ★Margot Bennett / Someone from the Past (1958, British Library Crime Cla

        • WEB Re-ClaM 第64回:2023年Re-ClaM編集部のまとめ

          いよいよ明日は大晦日、2023年も終わりです。SNSや各ブログでは年間ベストや、今年のお仕事のまとめの発表が花盛りとなっています。そこで、うちも乗ってみようかというのが今回の趣旨です。 Re-ClaM編集部は今年、本誌を第10号・第11号と二桁の大台に乗せ、eXも二冊出しました。特にVol.4(Q・パトリック特集)は本誌の厚さも超える大冊で、短編翻訳の先達である米丸さんの「翻訳道楽」とのコラボまで達成できました。これも、購読者の皆様のおかげと言えましょう。ここもと長編の「別

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        • WEB Re-ClaM
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        • 瀬戸川猛資はどこにいる
          17本

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          WEB Re-ClaM 第63回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/11)

          年末(クリスマスシ-ズン)にかけて、クラシックミステリ界隈でも新刊刊行が加速しています。ありがたい反面支払いもかさんで、まさに嬉しい悲鳴という奴ではないでしょうか。 ★E. S. Gardner / The Case of the Rolling Bones (1939, American Mystery Classics) ★David Magarshack / Big Ben Strikes Eleven (1934, British Library Crime Cl

          WEB Re-ClaM 第63回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/11)

          Re-ClaM第12号 寄稿のご案内

          Re-ClaM購入者・読者の皆様、いつもお世話になっております。 Re-ClaMでは来年5月刊行予定の第12号より、読者の皆さんとの積極的な交流を目指して、「読者寄稿コーナー」を設けることといたしました。コーナーは大きく分けて二つです。 His Readers' Voice(読者の声) 内容:Re-ClaM前号の感想、また最近読んだ・買った・注目しているクラシックミステリ(未訳・既訳いずれも)についてなど、様々なテーマについて自由にお書きいただくことができるコーナーです。

          Re-ClaM第12号 寄稿のご案内

          WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

          更新しようと思いながら、ぼんやりしていたらいつの間にか11月になっておりました。9月分と10月分をまとめてお知らせします。 2023/9 Ellery Queen / The Adventures of Ellery Queen (1940, American Mystery Classics) ★E. C. R. Lorac / The Theft of the Iron Dogs (1946, British Library Crime Classics) ★'We

          WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

          WEB Re-ClaM 第61回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/8)

          ★Lange Lewis / The Birthday Murder (1945, American Mystery Classics) ★John Dickson Carr / He Who Whispers (1946, British Library Crime Classics) 先月は新刊ラッシュも一段落といった感じでした。ラング・ルイス The Birthday Murder は『死のバースデイ』(論創海外ミステリ)、ジョン・ディクスン・カー He Who W

          WEB Re-ClaM 第61回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/8)

          WEB Re-ClaM 第60回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/7)

          ★Ed. by Otto Penzler / Golden Age Bibliomysteries (2023, American Mystery Classics) ★Ethel Lina White / The Wheel Spins (1938, British Library Crime Classics) ★Clifford Witting / Let X Be the Murderer (1947, Galileo Publishing) 今月の目玉は、オッ

          WEB Re-ClaM 第60回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/7)

          WEB Re-ClaM 第59回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/6)

          Baynard Kendrick / Blind Man's Bluff (1943, American Mystery Classics) ★Christianna Brand / Suddenly at His Residence (1947, British Library Crime Classics) ★Celia Fremlin / Uncle Paul (1959, Faber) ★Jacques Futrelle / The Thinking Machi

          WEB Re-ClaM 第59回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/6)

          WEB Re-ClaM 第58回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/5)

          ★C. Daly King / Obelists at Sea (1932, American Mystery Classics) ★Ed. by Martin Edwards / Crimes of Cymru (2023, British Library Crime Classics) ★Dolores Hitchens / The Clue in the Clay (1938, Mysterious Press) ★Dolores Hitchens / Somet

          WEB Re-ClaM 第58回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/5)

          第17回「映画評論家瀬戸川猛資・前」

          「瀬戸川猛資」というと(ミステリ者としては)どうしてもミステリ/文芸評論家として見てしまう部分があるが、単純に関連著作の数だけで見ると実は「映画評論家」としての側面もそれに引けを取らない……というのは敢えて言挙げするほどのことではないかもしれない。改めて映画関連の著作をリストアップしてみよう。 (単)『夢想の研究:活字と映像の想像力』  早川書房、1993/2→創元ライブラリ、1999/7  連載:〈ミステリマガジン〉1989/1~1991/8 (単)『シネマ古今集』  新

          第17回「映画評論家瀬戸川猛資・前」

          WEB Re-ClaM 第57回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/4)

          Dolores Hitchens / The Alarm of the Black Cat (1942, American Mystery Classics) ★Billie Houston / Twice Round the Clock (1935, British Library Crime Classics) ★Moray Dalton / The Mystery of the Kneeling Woman (1936, Dean Street Press) ★W

          WEB Re-ClaM 第57回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/4)

          第16回「ブックマン瀬戸川猛資⑩」

           今回は「ブックマン瀬戸川猛資」編の最終回ということで、瀬戸川猛資に縁の深い人物についての彼の文章を見ていきたいと思う。  そのうち、最初に取り上げるのは開高健である。  開高健については既に、本連載第10回「ブックマン瀬戸川猛資④」にて、谷沢永一・向井敏との鼎談集『書斎のポ・ト・フ』評(〈週刊宝石〉1981年10月31日号)を紹介したが、これと併せて読みたいのが、〈國文學〉1982年11月号の特集「開高健――時代精神のメタファー」に寄稿された「饒舌の効用」というエッセイで

          第16回「ブックマン瀬戸川猛資⑩」

          第15回「ブックマン瀬戸川猛資⑨」

           そろそろ瀬戸川の書評連載についてもネタが尽きてきた感があるが、さて、今回取り上げるのは、〈東京人〉1997年1月号から始まったコーナー「事事物物/東京人の読書」に連載された書評である。 〈東京人〉と瀬戸川の関係については前々回に語った通り、丸谷才一・向井敏との鼎談「ハヤカワ・ミステリは遊びの文化」(1989年2月号)をその端緒とし、また1990年7月号のBooksでは川本三郎『アカデミー賞』(中公新書)の書評を寄せている。その後若干の期間をおいて、1996年3月号では逢坂剛

          第15回「ブックマン瀬戸川猛資⑨」

          第14回「ブックマン瀬戸川猛資⑧」

           前回に引き続き、〈毎日新聞〉「今週の本棚」における瀬戸川の書評を見ていく。前回もご紹介した丸谷才一・池澤夏樹編『毎日新聞「今週の本棚」20年名作選』に再掲された七本の書評のうち、四本目から見ていこう。 ・中薗英助『スパイの世界』(1992/5/11) ・クセノポン『アナバシス』(1993/7/18) ・丸谷才一/新井敏記編『丸谷才一 不思議な文学史を生きる』(1994/8/29) ・和田誠『お楽しみはこれからだPART5』(1995/6/13) ・荒川洋治『言葉のラジオ』

          第14回「ブックマン瀬戸川猛資⑧」