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iPhoneによって失った「人間らしい時間」が取り戻せる「魔法の時計」

想像もしない未来への期待というのは難しい。

昔Steve Jobsはマーケティング・リサーチ活動について「消費者に聞いても何も生まれない」といったのを思い出した。

※みよTim cookの嬉しそうなOne more thing。 iPhone6発表後に「それからもう一つ」と発表したのだ。

生活者は何が欲しく、何が必要なのか分からない

iPhoneはそうした人たちのハートを射止めた。
自分たちが欲しいものを作る。ものづくりの基本を教えてくれたのだ。
それまで多数の最新機能があるなか取捨選択しタッチスクリーンで今のスマートフォン文化を作った。

今度は時計だ。
Appleはこのタイミングで時計を作りたかったのだろう。革新的な体験を身につけてもらうために。

※動画でAppleWatchを見せた直後、会場はスタンディングオベーションでつつまれる。もちろんCookの左手にはAppleWatchをつけて。手を高くあげるなどその高揚感、これから始まるステージをかんじさせた

ここに意図が埋め込まれてる。

「私たちがこれまで世の中に送り出してきた画期的な新製品は、それぞれが特徴的な入力デバイスを持つことで知られています。Apple Watchの場合、それは「デジタルクラウン」です。機械式の腕時計では、クラウンは昔から日時を設定したり、主ゼンマイを巻くために使われてきました。私たちはそれを多機能なツールとして発想し直すことで、小さなディスプレイ上でコンテンツを拡大するという根本的な課題を解決できないかと考えたのです。」 --https://www.apple.com/jp/watch/

腕時計の基本デザインとして100年変わっていないリュウズ。時を回し、調整する機構。この部分をデジタルのコントローラに変えた。
その一方でより高感度でタッチスクリーンも進化させている。
身につけているということで、通話やメッセージ、おしらせを音ではなく触れる体験で反応させるという。
データを取ること、連携することなど新しいコンピュータでは当たり前だと言わんばかりに。

もはやデザインで時計機能を着けたものを身につける必要はない。
だってスマートフォン、iPhoneがあるじゃないか。
わざわざiPhoneでやめた時計をまた付けるのか??
かっこ良ければ付けるのならば、コレまでと同じ。
Rolexなどの文化は変わらず嗜好品は変わらないのだ。

細かく組み込まれたテクノロジー。
そおっと確実に伝えるリニアアクチュエータがメールやメッセージをお知らせしてくれる。
モータによるバイブレーションのようなものではなく、音の振動をつかったあたらしい触覚と表している。

健康管理などの機能は実際にはおまけだ。それはこれから溜めることで生まれる新しい体験、つまり未来のためだ。
そのためにまず「常に身につけて欲しい」道具としてAppleWatchを発表した。

AppleはiPhoneはポケットや鞄にしまい、AppleWatchをつけて必要なことはすべてAppleWatchで終わらせようとしている。
食卓、運動、通勤、会社。どこでもiPhoneは最高の相棒だが、その一方で減った目の前のコミュニケーション。
人と人の間にあるべきテクノロジーが人と人の間の障害担っていた部分を取り除く。

常に触れていて欲しい。つねに身につけて欲しい。それが時計だからだろう。

次の世代への第一歩。時計のあり方が今後大きく変わる製品なのは間違いない。

時計は時を知り、計るモノサシである。
AppleWatchはその瞬間必要な情報が出てくる人間らしいテクノロジー。
そしてこれからの未来のための蓄積。

iPhoneをコントロールするための道具。

iPhoneが様々な情報のアクセスハブとなり写真などプライベートなデータのクラウドとなりコミュニケーションのハブとなった。四六時中外せないツールになる。

iPhoneによって失った「人間らしい時間」が取り戻せる「魔法の時計」になるだろう。

慣れ親しんだ頃、リューズは取れ、その時の新しい技術でデザインも変わっていく。デジタルでは人の趣向はかわりつづけるから。

AppleはiPhoneでつくってきた常に持ち歩くコンピュータという時代をAppleみずから「捨てよう」と訴えたのだろう。これが次のステージへのノロシかもしれない。

そういう風に説明をしたらiPhoneを持ってる人なら 欲しくなったでしょ?

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