メラビアンの法則(4-2)

相手との関係において、考え方や話している内容=言葉によるコミュニケーションが大切だと思われがちですが、それは誤解です。メラビアンの法則という、他者とコミュニケーションをとる際に、言葉、声の表情、動作(仕草)などの能力の役割についての法則があります。
実際には、能力を100としたときの役割は?
 言葉 7%
 声の表情 38%
 動作(仕草) 55%
言葉以外のコミュニケーション、いわゆるノンバーバルという手段で、実に93%ものやりとりをしているのです。
「情報化時代」といわれることからもわかるように「情報」が氾濫している環境にも原因があります。また、男性にとってコミュニケーションが、まさに「情報交換」を意味すると位置づけられているのも原因です。
コミュニケーションには、「情報」の共有だけでなく、「向かい合っている互いの気持ち、感情」をキャッチボールするという、もう一つの大切な側面があります。この部分を考えると、声の表情、動作(仕草)が重要であることは納得が行くはずです。
普段の生活でも、相手から受ける印象でなんとなく評価をしてしまっていることがあります。ゼロ印象、出会った瞬間の印象が、相手に対する評価を決めている。しばしば体験します。
相手との立ち位置を気遣う、所作を真似る、言葉を真似るなど、どれもノンバーバルなコミュニケーションの手段なのです。「話せば、わかる」・・・いえ、話すほどに食い違いが深くなることもあります!


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