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【デッキガイド】アルケミーBO3赤単(2023/12環境)

 こんにちは。皆さんアルケミーしてますか?

 本記事では私がエルドレインの森以降使っているアルケミーの赤単について解説します。ここ数か月これを使ってミシック1200位以内に入っています。1マッチにかかる時間も短く、ラダー上るのにおすすめです。


0.環境理解

これだけ覚えて帰ってください

 アルケミーBO3環境ですが、豚の先触れミッドレンジがTeir1です。
 これ以外ほぼいないと思ってください。
 《ひたむきな人形師》《三匹の盲目ネズミ》コンボのオルゾフだったり、《宝石鉱山の監視者》《波の巨人、クルシアス》のマルドゥだったり、《時計技師、ルスコ》のエスパーだったり、構成はそれぞれですが、とにかくアド取ってやろうとするデッキばかりです。
 ですので、相手がアドを取ろうとしているところを速やかに殴り倒すことを目指します。
 豚の先触れミッドレンジ以外では指輪グルールバーンが少数いますが、速度で勝てるので有利です。

 ちなみに、BO1だとこちらより速い毒性やサイズ負けする恐竜などの苦手デッキが増えますので、赤単を使うときはBO3がおすすめです。

1.デッキ解説

速攻で殴り切れ!

 この赤単は、1tからクリーチャーを並べて《イモデーンの徴募兵》で全体パンプして速やかに相手を殴りきるアグロデッキです。
 基本的にアグロは除去多めのデッキを苦手としますが、このデッキのクリーチャーはほぼすべて速攻持ちなので相手のソーサリー除去を苦にしません。また、クリーチャーを複数出すカードも多いので単体除去にもある程度耐性があります。

 ちなみに、このデッキは以下のツイートを参考に作成しました。

https://twitter.com/tmpoketg/status/1720976735234326992?s=20

2.カード解説

2.1 メイン

《僧院の速槍》

赤アグロの定番

 速攻!果敢!タフネス2!実質能力3つ持ってる有能クリーチャーです。
 マナ立てて殴ると、果敢でシャクられるのを恐れてブロックされないことも多いです。ガンガン殴っていきましょう。

《フェニックスの雛》

これも能力3つ持ち

 飛行が偉く、地上が止められてても上から殴っていけます。《魅力的な悪漢》でひねくれ者にしてあげるとかなり強いです。

 復活には条件がありますが、このデッキは複数クリーチャーを出せるカードがあるのでそれなりに条件を満たせます。

 この2種8枚がこのデッキの1マナクリーチャーです。本当はもっと欲しいですが、いいのがないので仕方ありません。

《巨怪の怒り》

緑にも負けていない優良パンプスペル

 トランプルが偉く、相手のブロッカーを乗り越えてダメージを与えることができます。しかも怪物・役割・トークンが残る!

 相手に除去を合わせられるととても悲しいので、除去が多そうな相手には無理にブロックされたタイミングを狙わず、タップアウトの隙に3点火力のつもりで使います。役割・トークンが残るので無駄になりません。

《角笛城での結集》

アルケミーで赤単やる理由その1

 このデッキのキーカードで、様々なカードとシナジーがあります。特に、1t速槍、2tこれ、3tイモデーンと動ければ1+4+9=14点与えられ、場に4体のクリーチャーが残ります。
 また、フェニックスの復活能力の頭数にもなります。横並べしてブロッカーの脇をすり抜けてダメージを与えたりいろいろな使い道があります。

《魅力的な悪漢》

器用だけどできればもう少し打点が欲しい

 打点は及第点ですが、3つの能力がすべてこのデッキに合っていて痒い所に手が届くいいカードです。

  • 1番目の能力は手札0の時に使えば手札が1枚増えます。

  • 2番目の能力は土地2で止まりそうで手札に3マナカードがあるとき、または、4マナにジャンプアップしたい時に使います。

  • 3番目の能力を一番よく使いますが、除去を合わせられると悲しいので、除去構えているのが見え見えな時はほかの能力を選びます。

《稲妻の一撃》

このフレイバーテキストが好き

 プレイヤーにも飛ぶ3点火力が欲しいので入れています。《グリッサ・サンスレイヤー》や《宝石鉱山の監視者》、《時計技師、ルスコ》、《頭目の神官》など3点火力でないと焼けないクリーチャーも多いです。

《イモデーンの徴募兵》

イモデーン本人より使われてる

 クリーチャーを並べた後にこのカードを出すことで大ダメージを与えることができますが、あまり横並べ狙わずに2体いるところに出すだけでも十分強いです。

 5マナあっても出来事使うよりさっさと速攻で殴ったほうが削り切れます。出来事使うのは消耗戦になってトップデッキしたときくらいでしょうか。

《怪しげな統治者、スクイー》

殴れるスクイー

 トークン生成能力が《イモデーンの徴募兵》との相性が非常に良いです。
また、ブロッカーで2/2が立っているときに他の1/1とともに攻撃すると相手はスクイーを優先的にブロックしますので、結果的に3マナ速攻1/1ETB2点ダメージのように働きます。

 脱出のような能力はかなり役立ちますが、コストの墓地4枚追放が重いです。《巨怪の怒り》を火力のように使ったり、《魅力的な悪漢》の1番目の能力やチャンプブロックで何とか捻出しましょう。

 攻撃前に除去されるととても悲しいので、相手が3マナ立てているときはほかの行動を優先することも多いです。特に《豚の先触れ》は追放除去で脱出もできなくなるので泣けてきます。

《歪んだ忠義》

タフネス4以上のデカブツに

 《稲妻の一撃》で焼けないタフネス4以上のクリーチャーに使います。特に4tフルタップで出てきたシェオルドレッドに打てればほぼ勝ちです。
 コントロール奪取と役割付けはそれぞれ違うクリーチャーを対象にできますので、リーサルできなくてもその後のダメージ上昇のために打つこともあります。

 1ゲーム目でこのカードを見せることができれば、相手は警戒してフルタップブロッカー設置を避けるように動いてくれます。その隙に殴り切りましょう。

《オルサンクのパランティール》

赤単でこそ輝く

 これを設置する頃には相手ライフがかなり減っているはずなので、相手はライフ損失を避けるようにドローを選びます。そのため、3マナ設置毎ターン占術2+1ドローと考えてください。強いですね。

 設置したターンに限りますが、どうしても欲しいカードが占術で見えた場合は上から2番目に置けば、相手がどちらを選んでも次ターンまでに引けます。

《シヴの壊滅者》

ほぼX火力その1

 飛行速攻があるので継続的なX火力のように使えますが、単体除去に弱いのが弱点です。

《トーテンタンズの歌》

ほぼX火力その2

 こちらは横並べで疑似X火力になります。《シヴの壊滅者》と比べて、地上ブロッカーで止まる、単体除去に強い、《イモデーンの徴募兵》と相性がいいといった違いがあります。

土地

タップインは許容できない

 《戦場の鍛冶場》は《イモデーンの徴募兵》の出来事用ですが、出来事はほぼ使わないので白マナ源は4枚で十分です。一応、《魅力的な悪漢》の宝物トークンからも白マナは出せます。

 《ミシュラの鋳造所》は貴重なミシュラランドです。3つ目の能力を忘れがちですが、2点パンプは結構強いのでタイミングがあれば狙いましょう。

 《魂の洞窟》は環境に少量いる打ち消し対策ですが、なくてもかまいません。色事故の原因にもなるので好みで増減させてください。

2.2 サイド

《塔の点火》

追放はたまに役立つ

 主に《喜ぶハーフリング》や《イクサーリの伝承守り》等のマナクリを焼きます。
 協約はできなくもないですが、基本は2点火力として考えるとよいです。ひねくれ者・役割・トークンを協約できるとおいしいです。

《ウラブラスクの溶鉱炉》

除去ミッドレンジキラーカード

 相手の除去に耐性があるので、除去ミッドレンジに入れます。打点は小さく見えますが、毎ターン1ずつ増えていきますので3,4ターン後には無視できないダメージになります。

 このカード自体はほぼ除去されませんが、《一番目の子豚》には除去されます。

《焦熱の交渉人、ヤヤ》《レジスタンスの火、コス》

パワフルな4マナPW達

 軸ずらしとして除去ミッドレンジ相手に入れます。《魅力的な悪漢》の宝物トークン経由で3tに出せればほぼ勝ちです。

《魔女跡追いの激情》

対シェオルドレッド

 シェオルドレッドが出てきそうな相手に入れます。こちらの頭数は多いので1マナ5点として打てる機会も多いです。

《危ない! 火事だ! 敵だ!》

フリー枠その1

 タフネス1が並ぶ相手用ですが、現環境にはあまりいません。《三匹の盲目ネズミ》のトークンに刺さりますが、相手にコンボ決められる前に殴ったほうが勝率はよいです。
 ちなみに、X=0とすれば、対象としたクリーチャー以外に1点ダメージを撒けます。

《カイラの点火》

フリー枠その2

 効果はかなり強いですが、「消耗戦を目指す」かつ「5マナ出る時点で2ダメージで焼きたい対象がいる」の両方の条件を満たすデッキがあまりないのであまり入れません。

2.3 惜しくも選外

《擬態する歓楽者、ゴドリック》

 《角笛城での襲撃》《魅力的な悪漢》《怪しげな統治者、スクイー》《トーテンタンズの歌》など相性がいいカードは多いのですが、3マナ払って相手の単体除去1枚で終わってしまうのがかなりつらく、最終的に抜けました。

3.各マッチアップとサイドボーディング

最近の戦績

《豚の先触れ》ミッドレンジ:有利
out
4 《巨怪の怒り》
1 《シヴの壊滅者》
1 《トーテンタンズの歌》
2 《歪んだ忠義》
in
3 《ウラブラスクの溶鉱炉》
1 《焦熱の交渉人、ヤヤ》
2 《レジスタンスの火、コス》
2 《魔女跡追いの激情》

 エスパー、マルドゥ、グリクシス、オルゾフなどいろいろな型がありますが、基本的にはこのようにサイドボーディングします。単体除去に弱いカードを抜いて単体除去に強いカードを入れ、対シェオルドレッド用に《魔女跡追いの激情》を入れます。

指輪グルールバーン:有利
out
2 《巨怪の怒り》
2 《歪んだ忠義》
1 《シヴの壊滅者》
in
1 《焦熱の交渉人、ヤヤ》
2 《レジスタンスの火、コス》
3 《塔の点火》

 相手の単体火力があまり有効でなく、速度もこちらが早いので有利です。相手が《灼熱の銘》を置いている間に殴り切りましょう。

 PWは疑似的なライフ水増しとして相手の判断ミスを誘うために、有効でない《歪んだ忠義》と入れ替えます。 

《塔の点火》は《僧院の速槍》や《探索するドルイド》用ですが、先手ならなくてもいいです。

4.終わりに

 以上が2023/12環境でのBO3赤単のデッキガイドになります。アルケミーBO3赤単はプレイも難しくなく1マッチにかかる時間も短いのでラダーを上るのに最適です。もし興味がわきましたら是非使ってみてください。長文を読んでいただきありがとうございました。

 この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
 また、本記事を作成するにあたって、マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイトのカード画像を使用しています。

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