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#77 悲しい時代

アメリカのポップソングが日本に入って来た50〜60年代。

日本人歌手がカバーした作品も多く、男性では平尾昌晃、山下敬二郎、ミッキーカーチス、尾藤イサオ、女性では伊藤ゆかり、中尾ミエ、弘田三枝子などがよく歌っていた印象がある。

特に弘田三枝子の「バケイション」は本家超えてるのではと思えるような出来になっていると感じたものだ。

英語が一般的な日本人の生活に馴染みのあるものでは無かったせいだろうか、邦題のタイトルを付けることもよく見られた。

そんなに悲しまなくてもいいだろう、と思う感じのタイトルが多かった。

「悲しき雨音」カスケーズ
「悲しき街角」デル シャノン
「悲しき慕情」ニール セダカ
「悲しきクラウン」ニール セダカ
「悲しき願い」ニーナ シモン
「悲しき天使」メリー ポプキン
「悲しいあの娘」ニールセダカ

特にカスケーズの「悲しき雨音」はB面が「悲しき北風」である。

さぞかし悲しい時代だったのであろう。

けれど本当に悲しい時代は今かも知れない。

☆文中敬称略

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