Sugarpractice、日々の写真と徒然_K-1mkIIを買った

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こんにちは、Redsugarです。

2019年10月からtwitter上で行っているsugarpractice、今週はD7200やD850といったニコンの機種に追加して、PENTAXのK-1が登場します。

元々登山ブログRedsugarはGR+K-3/HDDA35mmf2.8という構成で登った人が写真を上げていたブログでもあるので、PENTAXのカメラを買い戻したというのが正しいでしょう。

当時はPENTAXの使い方をよくわかっていなかったのですが、最近のその場で完成させる練習を続けた結果ようやく少しだけ使える気がしてきたというところです、PENTAXは絵作りの自由度が高いためその場で完成レベルまで絵を追い込むことができるシステム。

ということで、PENTAXの良い所を取り入れてD850もレベルアップさせたいなと思いました。それでは行ってみましょう、今週のsugarpracticeまとめです。

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週初め、日曜日はみやっちさんと一緒に春山へと向かいました、今年は雪山に雪が少ないことから、もう春山を始めちまおうかという。数年前なら3月頭って全然雪山全盛期だし、何なら樹氷シーズンだったと思うのですが。

温暖化の影響かどんどん雪が少なくなっています。代わりに松田山の河津桜は満開で、明け方から歩き始めた松田山ではピンク色の光が差し込む早朝の河津桜を見ることができました。

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この週は後半、ある人から「練習と思って撮ったことはない、常に作品を作ろうと思って撮っている」という言葉を受けて、練習って考えて機材をそろえたり撮影するのをやめようと思いました。


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河津桜の撮影のために、この日持ち歩いたのはD7200と18-300、いわゆるAPSフラッグシップと高倍率ズームレンズです、登山をする上では最も軽量で対応力がある組み合わせですが、松田山ではその威力をいかんなく発揮してくれました。

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桜からメジロまで、何でも撮れる、換算28-450㎜なわけですから、しかもこのレンズ滅茶苦茶写りが良いので、メジロもしっかりと毛の一本一本が解像していてとても満足しました。

後は、D7200のピクチャーコントロールを利用してちゃんと色を出していく、それだけを意識して、撮影を進めていきます。

山を歩きながらスナップを撮り続ける場合は、コースタイムの縛りがあるので停滞が出来ません、そこで気が付いたのは、時間帯と光で固定のWBとピクコンを使い続けることになるということ、もっと被写体や光によって動かさないといけないんですけど、どうしても楽な方に流れてしまします。

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翌日からは通常出勤、曇りの日ということもアリ暗めの設定で撮影を開始、ニコンの彩度をマイナス設定にして、白と黒のコントラストが強く出るようなイメージで撮影をしていきました。

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気持ちがあんまり上向きではないことを利用して、暗めのモチーフを撮影し続けていました。

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こういう手前と奥の光が分断されているようなものをもっと見つけていきたいですね。

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日常の練習がどうしても草や花が中心になるのですが、待ちももっと撮れればいいなと、思います。山も、街も、どちらも撮れるようになりたい。

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ニコンの彩度を下げた描写だとこういう特徴的な色合いが出ます、PENTAXでは僕は似た色が出しにくかったので、こういうところに各社の個性が出るなと思いました。

退廃的な雰囲気を撮るには、ニコンのピクチャーコントロールはすごく強い。

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コロナウイルスの影響から在宅勤務環境のある人間はしばらく在宅勤務となりました、ということで近所の公園や田んぼに散歩しに行くことに。D850の設定を暗めにして、撮影をしていきます。雰囲気を重視して、寂しい感じとか、暗いイメージを持って撮影していく。

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家にいると子供の世話とかいろいろあってあまり出ることは出来なくて、運動もあんまりする機会がないからストレスが溜まっていきます、そんな感じでどんどん煮詰まってゆく。

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枯れた椿を24-70VRで撮影していたら1時間が立ち、家に帰るという日々を繰り返す。距離感や色遣いといった複合的なものを考えながら練習をしてみるけど、いまいちしっくりきません。

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その場の光の良さみたいなものがあると思うのですが、無理やり構図で何とかするのではなく、ちゃんと絵になっている場所を見つけてそれを自然と切り取るようなことを考えなくては、いつまでたってもうまくならないと思います。

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夕暮れの時間は光の状態的に、そういう場所を見つけやすいのかなと。これとかは草に当たった光から、そのまま奥へとハイライトを伝っていかないかなって思った一枚。

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山岳写真の展示会に行ったときに、被写体が縦だから縦撮りにするんじゃなくて、縦に切り取ることによって奥行きが出たり、良さが出るところを盾に切り取るようにしないとという話を同行者から聞いて、そうだよなと。ブログを書いていたりすると横に何となく撮りがちですし、グループ展でも多くの作品が横ですが、縦で撮るともっと良くなるものってある。

ナショジオ本でも書かれてるけどさ。この写真とかは縦にすることによってなんでもない所だけど明るさの層だけ作ることが出来てる思うし。


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横って縦に比べるととても難しい、奥行きは絶対に縦のほうが出しやすい。

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そして、週の中日、遂にPENTAXのカメラを買う日が来た。新宿や銀座を回り、最終的に手にしたのはK-1mkIIだった、さっそく銀座のAWPで開封し、使ってみると19年の年末に借りていたK-3よりも幾分か触りやすいことに気が付く。そして何よりも液晶で見る画質がいい、D810みたいだ。

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PENTAXの良い所はCIとWBの設定のしやすさにある、設定したらすぐに撮影に映れるし、最終プレビューを見ながら色を作れる。ニコンはRAW現像モードに移行して色を作った後に、もう一度パラメーターを変更しないといけないから手間がかかる、時間にして3倍くらいの差がある。

それと、キーの設定が神がかっている、中間調をコントロールすんだけど、キーを調整する際に毎回ノイズリダクションをかけてくれているようで、とても中間調が豊富な画が出る。

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キーを使った写真はこういうのがまず思い浮かぶ、緑の微妙な明暗さ。現実で見ると背景の緑と手前の緑には大した差がないんだけど、キーを上げつつコントラストを最大化すると、手前の緑だけ浮かせて奥を沈めることができる、結果手前の緑だけ浮いたようになる。キーはハイライトとシャドウに影響しない、コントラストでシャドウを殺しつつ、中間調の手前の緑をキーで起こすということをしている。

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カスタムイメージを選択後にWBで色を設定、K-3でさんざんやってきたことだけど、K-1はシステムが新しい分余裕がある絵が出ている。K-1を勧めてくれた先輩から借りたDFA★50㎜の描写がすさまじいというのもあるけど、出てくる絵には満足だった。

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週末はぎりぎりで登山に行くこととなり、一人で上州武尊山へ。登山者がべらぼうにいる初心者向けの山だから、難しいことは何もない。なので、カメラを三台持っていき、行はD850、帰りはK-1とD850に超広角をつけて歩くことにした。雪山で使うK-1は本当に難しかった。

だってサングラスをつけてるし、光がとんでもなく強くて液晶の確認もいちいち日陰を作らないといけない、それでも目がバカになっているから、作りたい色を作るのは難しい。

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結果色々撮影し続け、銀残しや雅、いろいろ試して、ほとんど失敗した。

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数枚成功したのはこういう写真で、K-1の特色なのか、僕のWB4900でM方面い色を振る癖なのか、青にマゼンタが入った色が良く出た。PENTAXは明暗別色補正による色の差し込みのようなことができるので、普通に撮るよりも画面に色が多いように見える。

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全体的に赤が強くなりがちなのは、今の僕の絵作りの癖なのだろう。空をどう青くするかで、ライトルームで青をいじったり霞の除去をすると緑側に転びやすい、それを知っているから赤に振ると意図的にやると、白が赤に転ぶ、自然な色をもっと目指さないといけないなと思う。

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そんなわけで、K-1をしばらく使って、D850とK-1の相乗効果を狙っていきたいと思いました。K-1はレンズがないので、とりあえず今度31㎜を購入して、そのあと70-200でも買おうかな……。

ニコンに比べるとレンズが大分安いので、システムが比較的早く揃いそうです。K-3時代はリミテッドレンズしか使ってなかったので、K-1もそういう感じでリミテッドレンズや★レンズだけ使う感じで運用したいですね。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。