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Sugarpractice、シチュエーションに対しての経験値とテンプレート

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こんにちは、登山ブログを書きながら一年毎日スナップショットを取り続けているRedsugarです。2019年10月から始まったsugarpracticeも半年を越えて、10月まで半年くらいというところまでやってきました。
今年はコロナもあり、夏山に行けるのかどうかというところがありますが、夏の毎日スナップをどうやって乗り切っていこうかなというのが、最近よく考えることではあります。

さて、noteでは日々のスナップで感じたことを書いていっているのですが、今週はシチュエーションや時間帯に対しての経験値や、自身の持つ画像のレパートリー、テンプレートというものを考える機会が多かったです。
それでは今週のスナップを見ながら、書いていきたいと思います。

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毎日毎日同じ場所で、同じような時間帯に撮影をしていると飽きてくるのですが、飽きることを通り越すと逆に楽しくなってきます。飽きる場合って大体同じものを同じ場所で撮ってて同じ結果を見ているからだとは思うのですが。同じものを撮るのではなく、同じ場所を歩いて撮るというだけなら、毎日別のものがきれいに見えたりするんですよね。

3月からずーっと近所の畑を朝と夕方に歩くようにしているのですが、飽きないものです。

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毎日撮れるものが違う、似たような景色が毎日目の前に広がるけども、一日一日で撮れるものが確実に違う。

これは最近気が付いたのですが、撮ろうと思ってもなかなか同じものは撮れませんし、同じものを撮ろうとして撮ると大体一度目に比べると良くないものが出来てしまいます、あんまり感動しない。

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ただそれが悪いかといわれると、そういうのを何回も繰り返すうちにどの日のそれが一番良かったかとかがわかってくるようになる。似たような写真をたくさん作ってもその中で一番いいものの微細な差が感じ取れるようになってきたりするのかなと最近感じています、その結果生まれるのが自分がきれいだと思う構図や色のテンプレートなんでしょうね。


そしてもう一つ、自分の中のパターンや何を美しいと思っているのかを知ることにつながるのかなと。

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シチュエーションに対しての経験値というと、今回の場合は「朝焼け」と「夕日」の際の「田んぼ」ですね、場慣れという言葉がありますが場に慣れてそこでいろいろな失敗を積んだり、そこで物、絞り、色、距離をすべて変えて試行錯誤を繰り返していくと自分の中にパターンがどんどん蓄積されていきます。

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ここで積み広げるパターンやテンプレートがどれくらい多いかが、成長なのかなぁと、僕は写真はプロではないのですが、イラストではプロとして数年ゲームのキャラクターイラストを描いていました。
その時も、意外にいろんな絵柄の良さを知っている人のほうが懐が広く豊かな仕事をしていたかなと思います、一転に特化した狂気を帯びる人は勢いはあるんですけどもロケット花火みたいで、そのあとシュッと消えてしまう。

空山基大先生も、ピラミッドの土台が広いほうが高さが出るということをよく言いますし。テンプレートを磨いて、パターンをたくさん持ちたい。

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自分の中のパターンを知るということに関してはホームを作るっていうのはとてもいいことなのかなと思います。今こうしてコロナで山に行けない中で、ぱくたそ用に過去の山の写真を現像したり、近所の畑で朝と夕方写真を撮りに行って思うのは、自分のパターンの少なさです。
特に山は絶望的なほど撮影の仕方にパターンがない。

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パターンの少なさというのは技巧の多さというよりは見ているものの少なさだったり、視野の狭さともいえるかもしれません。僕の場合は草単体をフューチャーするようなものが多いと感じませんか?そして朝焼けの場合逆光を利用する角度も大体同じ、それが僕の視野の特徴だったりするわけです、そこに紐づいてできるものがぶら下がっている。

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シチュエーションに対して経験を積んでいくと「ここやったな、これやったな」とかが必ず出てきますが、思いのほかそこに至るまでの自分のパターンの少なさに打ちのめされます。でもそういうのを知ったうえで、何か新しいものがないかなって思ってふらつくのが楽しいのかなと。

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血眼になって「今日の分を撮らないと」と思って歩いていても撮れないことが多いし、近くにあるそれっぽくなりやすい成果に飛びついてしまう。
それが必要な時ももちろんあるんですけども、どちらかというともっと肩の力を抜いて、自分が心の底からこれいいなって思えるものを探したい。

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朝と夕方っていうのは宝物みたいのがゴロゴロ転がってるいい時間です、行ってみれば何をとってもいい感じになる。何を見てもきれいだなと思える時間帯。そんな時に良いなと思ったものをスッと気持ちのいい構図で切り取れる、このためにはテンプレートの精度を上げておくのが一番。

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一日の中でいい時間帯は2時間もありません、そして晴れる日も毎日あるわけではありません、意外にこの時間帯の経験値をえるのはむずかしいのかもしれない。だから毎日なるべく歩くようにしたい、そのために体調も整えたい、一日一日が大事。

そしてこの時間を一か月も歩いているといつの間にか光の奇麗さの度合いとかで、いい日と悪い日があるなとか贅沢にもなってくる。

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朝の時間帯の自分の持ち得るパターン、自分が持っている視野を知れるっていうのがだんだん明らかになってくる。
特に撮って出しのK-1とかの場合、その場で色も作るので、このパターンの精度や数が他よりも有利なのかなぁと思ったり。

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同じ時間帯に同じ道を歩いて、同じものを撮る。
でも最初はきっと同じ道を同じ時間に歩いても同じように見えるものがなくて驚くはず。毎日別のものに反応して写真を撮る。

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それに慣れてくると、撮ったことがあるものはもう一度撮れるようになってくる、繰り返すと細微な調整や良さの感覚がつかめるようになってくる。

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そして、長く続けると自分の中のパターンが見えてくる。すると、そういうのは嫌だから別のことを意識しようと思う、すると新しいものを撮ろうとみている場所が変わったりする。

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経験値を積み上げるのは、できるようになって飽きて、次のものを探すということなんじゃないかなと。大体不出来でも飽きて次に行くんだけど、もう一周して帰ってくると前よりも良くなってる、そんな風になるんじゃないでしょうか。

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さて、僕は最近また忙しくなってきたので、インプットも少なくなりまたひたすら修行の用に撮り続ける一か月間が始まりそうな気がしています。

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余裕がない時は気が付けばパターン/テンプレートの中から好きなものを引き出して撮ることが多くなるかもしれません、でも今自分がそうだなって気が付いたときに、少し体の力を抜いて散歩してみれば、新しいものが見えるかもしれない。

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本を読んであれをやってみようこれをやってみようということもやりたいのですが、毎日の経験を積んだ同じ場所、同じ時間、ふと気を抜いて、のんびりと歩いてみるだけでいつもと違うものが見えたりするのかなと。

そのためにはある程度場所を知ってる安心感、もう大体のものは撮ったし知ってるよっていう余裕があるといいのかなぁと思ったりします。

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長くなってしまいましたが、今週はそんな感じで。
同じ場所を何度も何度も歩いて、同じ時間を何度も体験してみることによって見える自分のパターンや視線が美しいと感じるテンプレートを知ることって大事で、それを理解したうえで飽きたから別のもの撮ろうとか、違うことしてみようっていうのが成長につながるんじゃないかという話でした。

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埼玉はもうハスが満開です、今月はいろいろと試験を受けることとなり、ちょっと山とか撮影の勉強とか言ってられなくなったので、今の在宅と家の周りを撮影し続けるのはありがたいのですが……、さすがに運動しなくて太ってきたのが悩みものです。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。