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訪問調査 市立大森病院@秋田

訪問調査として3件目の病院、
秋田県の市立大森病院に行ってきました。


東北初進出

小さい頃からの転勤や旅行でいろんな都道府県に行ってきましたが、主に西側メインだったので、東北地方へ行くのは人生初でした!


秋田新幹線「こまち」に乗りました〜!

少し面白いなと思ったのが、私が新幹線に乗った大宮駅から仙台駅までびっくりするほど速く1時間ちょっとで到着するのですが、
その先の盛岡駅から秋田の大曲駅までも同じく1時間くらいかかるんですよね。

地図を見てみても、盛岡から大曲まではすぐ着きそうな感じがするものの、盛岡駅から急に速度が落ちるという。

病院の職員の方も後から話してくださっていたのですが、これにはいくつか理由があって。

①区間によって速度が変わる

出典:https://japan-railway.com/post-25523/

見てわかるように、宇都宮〜盛岡は320km/hで走行するのに対して、盛岡〜秋田はその半分以下の130km/hでの走行になっています。
私が仙台まであっという間に感じたのも頷けます。

②"新幹線"だけど"在来線特急"扱い

新幹線と名前がついているものの、在来線と同じレールを走るから速度を出せない、と職員の方に教えていただきました。
「車両とホームの段差が合ってなかったでしょ?」と言われて、帰る時に見てみると確かに段差がずれていてなんだか納得しました。

他にも地形など理由はいろいろあるようなのですが、こういうわけで秋田新幹線は地元の人からも"遅い"と認識されているそうです。


秋田名物・稲庭うどん

大曲駅に降り立つと、早速こんなものを発見

大曲の花火大会、有名ですよね!!
花火の時期になるとものすごい数の観光客が押し寄せるそうです。
その時期の宿泊施設はかなり先まで予約が入っているとか。

こんな名前の商店街もありました。

絶対食べたい!と思っていたのがこの稲庭うどん
香川県みたいに街中に稲庭うどんのお店があったりするのかな〜と思っていたのですが、そういうわけでもなく、大曲駅の近くで唯一検索にヒットしたお店に行ってきました。


稲庭うどんの比内地鶏つけ麺
めっちゃ美味しかった〜〜!

稲庭うどんさえ食べられればとりあえず満足かなと思っていたら、セットの中に"いぶりがっこ"と"比内地鶏"も乗っていて、一気3つもに名物をいただくことができました🙌

稲庭うどんを食べられるお店に行く途中で、おしゃれなカフェを見つけて、時間がまだ余っていたのでお腹いっぱいだったのですが、寄ってみることに。

やっぱりデザートは別腹ですね。


病院へ

病院の職員の方が迎えにきてくださる時間になって、大曲駅で合流してから、いよいよ病院に向かっていきます。

車内で「最近よくクマが出る」「この間病院の駐車場にもいた」というお話に。動物の中でクマが一番怖いと思っている私は、車内にいるとはいえいつ遭遇してしまうかと内心びくびくしていました😨

病院に向かう道は、水を張った田んぼがずっと広がっていて、空や景色が水面に反射してめちゃくちゃ綺麗でした。
"のどか"という言葉がぴったりな場所で、時間がゆっくり過ぎていっている感じ。

病院はどちらかというと山の上?山の中?にあって、確かにクマが出てもおかしくなさそうな場所。中に入ってみると院内は広くてとても綺麗でした。

検査室見学&院長先生にインタビュー

インタビューができそうな部屋に通していただき、しばらくすると院長先生が来てくださいました。

インタビューの前に、院長先生の取り計らいで検査室を見学させていただくことに。
この病院の検査室はいわゆるFMS方式。ものすごく簡単にいうと検査機器のサブスク、ですかね。病院として購入すると高額になる検査機器を、別の会社が調達、提供。病院側からは検査する場所と臨床検査技師を提供する、というものです。

こんな感じかな、、

働かれている臨床検査技師の方々は、基本的に全ての業務を全員が行うことができるようにローテーションを回していると話されていました。
昔はローテーションの間隔が今より長く、再びその分野の業務に戻ってきた時に忘れてしまっていてもう一度覚えるところから始めないといけないということがあったため、ローテーションの間隔を短くするなど工夫をされていました。

検査室から戻ってきた後は院長先生にインタビューを行いました。
院長として病院に来られた時、医師が2人しかいなかった所から病院の運営を始められた先生にとって、臨床検査技師は"いなければ(病院が)成り立たない"存在であると話してくださいました。

その上で、
・あらゆることに幅広く対応できること
・医師に意見できること

を共に働く中で検査技師に求めることとして挙げてくださいました。

私の目指す臨床検査技師ととてもリンクするところがあって、自分の思い描く理想像と一緒に働くスタッフからの需要がズレてはいないのかもな、と改めて感じられました。

医療者不足と就活

秋田県には医学部がひとつしかなく、慢性的な医師不足の現状があるという話をしてくださいました。
また、病院として医療スタッフの募集をするとき、見てくれる人がいるのか?心配になったという話も。ちょうど私が就活の真っ只中だったことから、就活の話題で盛り上がりました。

医学生が研修医としてどこかの病院に就職する時、「マッチング」という制度があります。自分の希望する病院を順番に挙げて、採用試験を受け、マッチすれば採用、というものです。

一方、臨床検査技師を例に挙げると、「マッチング」の制度はありません。
自分で病院を探して、採用情報が出ていれば個別で応募し、試験、採用となります。

私が就活をする中で本当に困ったのは、情報がどこにもまとめられていないことです。特に、他県の病院の情報は入手するのが難しく、まずどんな病院があるか調べる所から始めました。

学校からも情報は提供されますが
全てではないため、他県だと特に自分から動く必要があります。

さらに、病院ごとに見学の期間や試験の日程が本当にバラバラで、大学側から内定を蹴ってはいけないと言われているため(これちょっと謎。)、慎重に病院を選び試験日程も考慮しなければなりません。
第一志望の病院の試験の前に第二志望の病院の試験があって、先に内定が決まってしまったから第一志望の結果が出る前に(もしくは試験を受ける前に)第二志望の病院に就職が決まってしまうこともある、ということです。
それもなんかなあ…。

なんかもうちょっといい方法あると思うんですけどねー、なんとかならないんですかね、この仕組み。先生とお話ししながら、病院の採用情報や応募を一括にまとめるサイトとか作ったら需要あるんじゃないかなーとか、本気で考えました。


ちょっと話がずれましたが、お忙しい中で院長先生が1時間以上インタビューに答えてくださいました。(本当にありがとうございます!)

きりたんぽ食べたかったな…

インタビューが終わると日が落ちかけていて、院長先生とスタッフの方のご厚意で宿泊するホテルまで送ってくださいました。
夜ご飯、きりたんぽ食べれたら最高だなと思ってたんですが「この季節だとまだ無いかも。」とのことで、ホテルで簡単な夜ご飯を食べました(本当はクマが怖くて1人で出歩けなかったというのは内緒です。)

今度行く時は必ずきりたんぽを食べようと決心し、秋田での短い滞在を終えたのでした。


訪問調査は次でラスト

今回の訪問調査で、スケジュールもタイトな中、時間を空けてくださったり、駅からの送迎までしてくださったり、一学生の卒業研究にこれだけ協力してくださり快く受け入れてくださることにとても感動しましたし、心から感謝しています。

訪問調査は次がラストです。
これまた初上陸の富山県!
なかなか面白い出会いや体験をさせていただいたので、また、書きます!

最後まで見てくださってありがとうございます✨

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