初級者のためのハードコア製作に役立つプラグイン~エフェクト編~

こんにちは、LU-Iです。

今週は私の投稿回となります。前回は私が良く使うソフトシンセをご紹介いたしました。今回も引き続き私のオススメプラグインを紹介していきたいと思います。今回はエフェクト編です。

前回の記事はこちら


①Ozone 8 - iZotope

マスタリング用のプラグインエフェクト 「Ozone 8」です。

まず有料プラグインの購入を検討されている方にはお勧めしたいプラグインの一つでEQ、Compressor、Limiter等の高性能プラグインが一つになっているのでこれ一つでミックスバランスが格段にアップできます。

また、Ozone 8から個別でミキサートラックに刺すことができるようになったことでパソコンへの負担も小さくなりました。

個人的によく使う機能としては、EQとDynamics EQはかなり使い勝手がよく初心者にもとても分かりやすいUIとなってます。

まずEQですが最近はかなり増えてはきていますが、一番左の「Sterero M・S」をクリックするだけでMidとSideで分けてEQ処理できるでかなりミックスの幅が増えます。キックやベースのイコライジングを行う上で低域だけMidにしたい、なんてことも簡単にできるのでかなり便利ですね!

Dynamics EQはイコライザーとコンプレッサーを足したような仕様でThreshouldで一定以上オーバーした瞬間のみ抑えることができます。キックや金物系の突出した部分を簡単に処理できてコンプよりもナチュラルな効果が望めるのがかなりの強みだと思います。もちろんMid Sideのみの処理も可能です!

Ozone 8でのミックス処理はまだまだ書き足りない部分があるのでいずれ個別で記事にできたらなと思います。価格はOzone 8 Advanced(最上位機種)が通常$499ですがIzotopeはよくセールを行っており$199まで落ちるので時期を狙って購入することをお勧めします。

②Sibilance - Waves

wavesのディエッサープラグイン「Sibilance」です。

ディエッサーは耳に痛い音域を削ってくれるプラグインで、Sibilanceはアナライザーがついていますので今どこを削っているよ!っていうのもわかりやすく、Monitorボタンで削る帯域を詳しく聴くこともできます。効果も他のディエッサーに比べてナチュラルに嫌味な音だけを削ってくれる便利な代物です。

本来ディエッサーはヴォーカルに使用するものなのでしょうが、シビアに設定することでハードスタイルキックや高域が出すぎる歪んだリード等の処理にも使えて結構万能さんで理想の音に近づけることができます。

価格は¥5,580です。触れる場所が少ないのに高すぎでは…?と感じるかもしれませんがあるのと無いのとでは全然仕上がりが違うので候補に入れてみるのもアリかと思います。

③JJP-VOCALS - Waves

wavesのヴォーカルミキシングプラグイン「JJP-Vocals」です。

イコライザ、コンプ、ディエッサー等ヴォーカル処理で使用するエフェクトが詰まった欲張りプラグインで操作も簡単にヴォーカルを太く前面に出すことができます。

ヴォーカル用と銘打っているだけあって普通にイコライジングやコンプかけてもこんなによくならないでしょぉ!?っていうくらい質がヴォーカル寄りにいい音になってくれます。特にMAINの隣にある「MAGIC」というつまみを操作すると一気に音抜けが良くなります。「Space」はリバーブ系、「Attitude」は低域調整(ブレスか?)、「Prsnce」は倍音調整っぽいです。一応プリセットで男性、女性と入ってますがあんまりあてにせず自分で調整したほうがいい音になります。

価格は¥5,167です。ヴォーカル曲やヴォーカルサンプリングを使用した曲を作る人は持っているととても便利なプラグインです。

④Devastor 2 - D16 Group

D16 Groupのマルチバンドディストーション「Devastor 2」です。

帯域を指定して歪みをかけることができるディストーションの中では使いやすくクリーンで、細かく調整できるので歪み系のキックやベースを作る際にはこちらを使用しています。

また、ルーティング機能がとても秀逸でフィルターをかませた後に歪ませてもう一回フィルターを調整、なんてこともこちらのプラグイン一つでできるのでハードスタイルキックなどドギツイキックやベースを作るときにかなり重宝します。特に抜けも良くて他のディストーションでは諦めなければいけなかった部分も妥協しなくてよくなりました。

価格は€49です。歪み系の音楽を作る方は検討しても良いかと思います。

⑤Valhalla Room - Valhalla DSP

Valhalla DSPのリバーブプラグイン「Valhalla Room」です。

こちらは12種類のモードから響き方を選んで調整していくリバーブで、Modを弄ることで軽いコーラスやフェイザーの様な効果をつけてあげることもできるのが特徴で愛用しています。

歪んだリードとの相性が良く、一番クリーンな「Large Room」モードでHigh cutとLate sizeを調整しながらHigh Multで残響時間を設定してMIXで原音とブレンドしていくといい音が鳴ります。

関係ないですが「Narcissus」はプリセット名も素晴らしいですね!!!

価格は$50です。有料リバーブプラグインの中では簡単で分かりやすいので是非お勧めしたいプラグインです。

おわりに

今回は私が良く使用するエフェクター5種類をご紹介致しました。ハードコアに役立つ、とか言いながらあんまりハードコアに関係ないプラグインが多かったような気がします。すみません…。しかしハードコア"でも"役立つプラグインばかりなので是非検討してみたらいいかなと思います。

他にも「Pro-Q3 - FabFilter」や「Invisible Limiter - A.O.M. Factory」なども良く使いますがそちらはまたの機会にご紹介できればなと思います。

次回はまだ何書くか決めていませんが、リードやベースの音作りについて触れていければなと思っております。


8月12日にコミックマーケット96でリリースした「Hardcore Basslinerz Re:Claim」がTANO*C STORE様で委託中です。こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

どうぞ、Re-Endz.Recordingzを宜しくお願い致しますっ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?