ABBとは?

2020年以降、日本でもIPO後、ABBという手法により、海外投資家から数十億円から100億円超の大型の資金をしている会社も増えています。
(メドレー、ユーザベース、マネーフォワードなど)

ABBとは、Accelerated Book Building(アクセラレーティッド・ブック・ビルディング)の略です。ABBでは、事前に公募株式を購入する投資家を見出した上で、公募増資実施の公表とほぼ同時に証券取引所での取引を開始するという発行プロセスのことです。

平たく言うと、一般的な公募増資よりも短期間に資金を調達する手法です。

IPO時にグローバルオファリング(米国の機関投資家を対象に)すると、コストと時間が多大にかかります。                     具体的には米国の弁護士費用で億単位のコストがかかったり、英語に他対応するべく、社内体制も整備しなければなりません。
また、通常最短で、2年の上場準備期間も、3年以上と準備期間も長くなります。

まずは、マザーズに上場し、その後、市場の認知度が高まってから、ABBで海外投資家へのオファリングをするという方法もありかと思います。

ABBのメリットとしては
①短期間で資金調達ができる。IPOであれば数年の準備期間かかるが、数カ月の準備で可能
②海外投資家から資金調達ができる。ビジネスモデルをしっかり理解して投資してもらえれば安定株主になってくれる可能性もあります。

一方デメリット
①株価のディスカウントが大きくなる。
②ある程度知名度がある会社でないと、機関投資家も応募してくれない。 

などがあります。

IPOなどしてある程度市場に知名度があり、短期で、かつ海外投資家から資金調達をしたい場合は、ABBという選択肢もありかと思います。

興味がある企業の方は、お付き合いのある証券会社に相談してみてはいかがでしょうか。


#ABB #資金調達 #アクセラレーティッド・ブック・ビルディング

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