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【1】折れ線グラフでは見えない、ロレックスの話をしよう。/デイトジャスト

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事実、ロレックス・デザインは時代の数十年先を走っている。

現在の超プレ値ラグスポ生みの親、天才腕時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ曰く
“あのロレックスのオイスターのデザインだけは手がけたかった。(中略)あれほど完成されたデザインはない”(ジェラルド・ジェンタの全仕事より

天才が嫉妬したロレックスのウォッチデザイン。その中でも、折れ線グラフだけで注目が集まるもの、評価が低いものなど様々です。
さらに今はもてはやされていても、数年後評価を落とすものまであります。
そうやって、折れ線グラフばかり見ていた人たちに見落とされ・翻弄されたモデルは数多く存在します。

自身の審美眼を磨き、その目でしっかり選び抜く事でそれらを掴み取る事は意外と簡単です。大衆ムードで時計を選んでいないか?ウォッチハック的視点でロレックスのモデルを改めて講評していきたいと思います。

第一回目の今回は【デイトジャスト DATEJUST】を取り上げてみたいと思います。

遂にプレ値モデルの仲間入りを果たしたデイトジャスト。果たしてそれだけの価値があるのか?

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これまでデイトジャストと言えば並行店で定価以下で買えるモデルの代表でした。その理由は圧倒的な供給量と、バリエーションの豊富さが生む需要分散によるものでした。

ロレックスの推定年間製造数約70〜80万本の中、デイトジャストは約半分を占めると言われています。(※レディース含む)
ロレックスのファン囲い込み戦略上、文字盤の交換を通して楽しめる、正に庶民の高級時計を体現したロレックスを代表するモンスターモデルなのです。

デザイン的な見どころ

この時計を侮っている人が万が一存在するならば、見る目がないと言わざるを得ません。この素晴らしさを知ると正直通称スポロレ系が低コストで安っぽく作られているとさえ感じます。(※ロレックス基準での話。他メーカーと比べればスポロレも圧倒的に作り込まれています😂)

私はこれこそがロレックスの超モンスターコスパモデルと思っています。

その作り込みの高さは、手に取り、丁寧に全体を見渡せば世界三大・五大ブランドと全く引けを取らない、いやそれ以上です。価格差を考えるともう一度驚くはずです。(コンセプトは全く違いますが)なんせ、雲上の三針時計と比べれば価格は1/2〜1/3程度です。プレ値で倍になっても全く驚く作りではないのです。

しかも業界最高峰の量産型実用ムーブメントを搭載しています。ムーブメントを評価するスコアがあったとしても、このムーブメントほど高次元で各項目全てのバランスを取ったムーブメントは存在しないでしょう。
まぁ基本的なスペック解説は他の動画・記事で飽きるほどレビューされているので、そちらに譲るとします。
何よりムーブメント・メタルブレス(こちらも世界最高峰クラス!)は共通パーツのため、また別の機会にします。

それでは折れ線では見えてこない魅力をフェイスデザインとケースデザインを通してお伝えしていきます。これを見て、ニワカは震えろ!

他で語られないデイトジャストの魅力1
/フェイスデザイン

●ありふれたサンレイ文字盤が
 ありえないレベルの仕上げ

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この美しい仕上げハッキリ言ってレベチです。スイス腕時計界で最高ランクです。サンレイなんてそこらの低価格メーカーもやってますから、珍しさもなくありふれた加工でしっかり見てないでしょ?

そういった基本を極限まで追求する。これがやっぱりロレックスだな!と王者の貫禄を見せつけられるポイントです。

デイトジャストは現在36mmRef.126200なら定価で70万円代で手に入りますが、この価格の他のメーカーを見比べると驚くはずです。同クオリティを求めようとすると、桁も、選択ブランドも変わってしまうからです。

綻びがない繊細な筋目は美しすぎて不透明なはずなのに透明感すら感じます。これは筋目加工の良し悪しとか単純なものではなく、文字盤素材と、最先端PVD着色加工の研究成果、その組み合わせで生まれたものでしょう。他のメーカーのサンレイは筋が細かくなればのっぺりして安っぽくなり、筋目が強すぎるものはその荒れが光を乱反射させエレガンスが失わせます。何より視認性を損なわい輝きと質感の透明感のバランスは他のメーカーにはない完成度です。

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また、この美しいサンレイ仕上げを堪能できるのは、無反射コーティングを裏面のみと最小限に抑え、限りなく無色の最高級ピュアサファイヤクリスタル風防にこだわっている事も重要です。だからこそ光によって移り変わる色合いを繊細に感じる事が出来ています。まさに計算され尽くした最高のフェイスデザインなのです。

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独り言
ロレックスは無反射コーティングがないから視認性が〜とか…。ちなみに最近では裏面に無反射コーティングを施している事を公式に広告してます。恐らく昔ほど色の邪魔をしなくなったからやっと採用に踏み切ったのでしょうね。

何より5桁時代から私は無反射コーティング無しで困った経験は一度もありません笑。そいつら、どんだけシビアな時間読み取りを強いられる環境にいる奴らなんだろ?逆に気になりますわ。そんな人はアナログ時計にこだわらない方が幸せになれそうですよね。

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この繊細な仕上げの技術力とセンスは、まさしく“ARTS & SCIENCE”アーツアンドサイセンスです。他のメーカーが全く及ぶことができない領域です。
そして、ラッカー文字盤プロフェッショナルモデルと比較すると、やはり、デイトジャストの方が定価が安いことに違和感を感じる程です。価格設定順列が確実にぶっ壊れてます。

●18KWG製、アプライドのクラウン

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ちょっとバカかと思われるかもしれませんが本気で思っている、ある事があります。それはこの小さなアプライドパーツが腕時計に驚きの魔法を掛けている事です。これのお陰で身につける事で溢れる自信・そして極上の所有快感を与える事ができるんですから。
断言しますが、この恐ろしく小さなパーツには信じられない程のとてつもないエネルギーが込められています!ごく一般的な感性をお持ちの方なら、それは必ず実感するはずです。
その源とも言えるこの複雑な造形シンボル・曲線とエッジの技工、うっとりするほど美しいさ。クラウンの先端はプルンとした球体状に丁寧に研磨されてて、サイドエッジに掛けて、ソリッドな直線を描いており、緩急をつけた複雑さは魅入られる美しさです。シンプルでいながら、幼稚さはなく、ブランドの威厳と誇りを体現した素晴らしいオーナメントロゴです。

それが美しいだけではな偽物判別においても重要な役割を担っています。
私はこの複雑で美しいクラウンを完全再現したフェイクを知りません。
精密な工作技術の発展で偽物のクオリティが上がったと言われていてる現代においてこれは驚くべき事実です。

ここはロレックスが好きな方ならもうナン万回も見ているでしょうから、偽物は見た瞬間に気付いてしまいます。

これだけ美しくプライドの籠ったパーツ、実は多くのプロフェッショナルモデルで省かれています。やっぱ時計を見つめる際にこれはすごい残念なポイントなんですね。

【補足コラム】プロフェッショナルモデルで省かれた理由考察

プロフェッショナルモデルでは機能性・視認性確保のためには、ブランドロゴすらプライオリティを下げると言う覚悟を感じはするんですが、プリントで済まされているのは何かロレックスオーラが半減してしまい安っぽくなっている感は否めません。そこまでして省いた理由はやはりプロフェッショナル哲学を貫くための信頼性だと考えられます。アプライドロゴが脱落するというケースはほとんどありませんが、例えばダイバーズでは万が一脱落した場合、命に関わる事故に繋がります。かつてコンビモデルサブで小さなアプライドが採用された時代がありましたが、数年で廃止されました。ドレス嗜好の強いモデルの装飾としても、哲学的に一貫性を優先したと考えられます。

ただ、唯一デイトナは、アプライドが燦然と輝き、プロフェッショナルのフラッグシップとしての貫禄を見せつけてますよね。あのアプライドロゴがあるお陰でダイヤルデザインにスポーティでありながらエレガンスを与えているのは紛れもない事実です。(それが人気の一因だと私は感じています!)

デイトジャストには、このアプライドロゴがしっかり全てのサイズでセッティングされています。ありふれたこのロゴをここまで重視している人って私以外の方だと少ないと思いますが、これがあるかないか?は時計の迫力と言う点でかなり重要なポイントだと声を大にして言いたいですね。
何よりこれがあるかないかでデザインの味付けが大きく変わります。その事を私自身は実感していますね。

他で語られないデイトジャストの魅力2
/ケースデザイン

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ケースの作り込みですが、これもとんでもなく美しく身に付ける喜びを高めてくれます。

丸みとエッジを使い分けた絶妙なケースデザイン。他のメーカーに真似されすぎ見慣れた形になってしまったのですが、改めてフラットに見てみください。このケースデザインはオーソドックスを究極に突き詰めていて、真似できているメーカーなんてはっきり言って皆無です、ここはキッパリ!冒頭の言葉を思い出してください。

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現在の超プレ値ラグスポ生みの親、天才腕時計デザイナーの
ジェラルド・ジェンタ曰く
“あのロレックスのオイスターのデザインだけは手がけたかった。
(中略)あれほど完成されたデザインはない”
ジェラルド・ジェンタの全仕事より

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天才をも嫉妬させたケースデザインは1931年のバブルバックからデイトジャストへ脈々と継承されつつその形を突き詰めてきました。

まず、ケースサイドは優美な曲線を帯びていて、ミラー処理されています。この仕上げの美しさは写真・動画で伝わらない美しさがあります。

他のメーカーのミラー仕上げとロレックスのそれは細かな加工技術的に何が違うのか厳密に分からないのですが、その見た目で鏡面の仕上げに重厚さ・違いを感じます。恐らく無垢素材にこだわるロレックスだからこそ生み出せる鍛造時のプレス品質の高さに裏付けられているのでしょう。

良く見かける平滑さ!とかそう言う加工レベルの小手先の話ではないのですよね。正直平滑さは機械の質が上がっているので、他のメーカーのレベルも遜色ありません。また、今や鍛造後にCNC切削でケースを作り上げる!なんてありがたみもなくなるほど“ど”ノーマルな製造仕様です。つまりスペックを文字で起こすと全く同質なはずなんですよね…

じゃ何がロレックスのそれと別つのか?

鍛造でありながら丁寧で妥協のないエッジの攻め方が優美なケースサイドの曲線と交わり、その美しさを際立たせます。また904Lステンレスの無垢素材が醸すソリッドさと密度の高さ。全てのモデルに共通する極限まで詰めたクリアランス精度による圧倒的な精緻さ。
それらがテクニックのその先を追い求め磨き続けたロレックスのケースデザインなのです。半世紀以上そのデザインを大きく変えず、ミクロン単位で追い求めた結果、このメリハリのある美しい実用性の高いケースとして進化し続けているのです。
他のメーカーは追いつけるはずがない圧倒的なデザイン強度です。
とてつもないこだわりを持ち続ける巨人ロレックスの歴史が紡ぎ続ける史上最強のケースデザインだと感じます。

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この素材感と輝きを他へ求めると、価格は倍払っても巡り会えるか分かりません。素材は904Lを使っているメーカーも増えましたが、そう言うスペックの文字面で理解するレベルじゃありません。

こう言ったミクロン単位の官能品質を上げるのが一番コストが掛かります。人間の感性って、いい加減で細かい部分に気づかないから誤魔化せると勘違いしている人がいるのですが、全く逆です。人間の感性は恐ろしいほど細かい部分まで認知できます。ミクロン単位のズレって、顕在化された認知はできていないかも知れませんが、潜在的な認知はしてしまっているのです。
「なんか言葉にできないけど違和感あるんだよなー」って、感じるのは実は潜在的に違い・ズレを認知してしまっているのです。

ロレックスはそこに一切手抜きがないので、他のメーカーと圧倒的差を生んでしまっていて今更追いつけないレベルに達しています。しかも、大きなデザインも変更なく地道にそこだけを追求しているので、見た目、使い心地、音など知覚できる官能品質の最高レベルまで引き上げまくっています。

その結果、落ち着いた重厚な輝きがあって、ステンレスすら、プレシャスメタルと見紛うレベルのラグジュアリーさです。

しかしそれとは対照的に価格の上げ幅は僅かに留まっています。
同価格帯の他メーカーのポリッシュはメッキのような安っぽさですよね(実際高級メーカーでもロジウムメッキ仕上げがあったりする🤭)それが個人的に苦手です。しかしロレックスは別格です。無垢材のポリッシュが美しすぎて引き込まれてしまいます。なのにルーペを通して他社と地肌にその違いを見つけるのは困難です。しかし、全体を通してみると美しさが別次元の重厚感なのです。不思議ですよね。これが、人間はミクロン単位の違いすら認知できてしまう何よりの証明です。あらゆるミクロンの違い、その集積が全体の美しさを作っていると思い知らされます。

そして、デイトジャストはまさしくその集大成モデルなのです。なので、試着したら最後、気に入らない要因が全くない時計なんです。

心が、素晴らしい!と手放しで認知してしまうので、欲しいと言う気持ちに抗えなくなってしまうのです。

世間ではプロフェッショナルモデルばかりが注目されていますが、デイトジャストはその更に一段上を行く素晴らしさ、更に価格もその作り込みに対してお手頃…いや激安なんです。

他で語られないデイトジャストの魅力3
/デザインバリエーションの豊富さ+個人的なベストな組合せ

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デイトジャストはこれら丁寧な加工と完璧なデザインの素晴らしさを備えながら、とてつもないサービスを実施しています。

それは多数のバリエーションを用意してあらゆる人のニーズを満たす組み合わせを用意しているのです。しかも、それはオーバーホールの度に、気分転換に文字盤をチェンジする事まで気軽に対応してくれるのです。他のメーカーで文字盤の色を変えるなんて、絶対対応してくれませんからね。これはデイトジャストの革命的サービスです。2、3種類から選べるとかのレベルではなく数十種類から選べるのです。これがまた悩むんですが…

そして、私がズバリ!デイトジャストに最もおススメの価格設定ぶっ壊れ組み合わせをお伝えしておきます。

伝統的な整合性考えると実用の色合いが強い夜光付きバーインデックスとの相性より、伝統とエレガンスを感じるローマンインデックスの方がしっくりくると個人的に感じます。格式の高さが滲む美しさが魅力です。+ジュビリーだともう、ハイラグジュアリー時計も真っ青な何百万円の時計だよ!な驚愕レベルです。この組み合わせで、、たった定価約88万円!

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※このコスパは激ヤバの組み合わせ。さすがに36mmでは選べないようになっていて、ローマンはラッカー仕様に格下げ…まぁそりゃそーだ‼️万が一選べたら約80万の驚愕コスパ時計!

バーインデックスにするとエレガンスはかなり失いますがカジュアルさが強まり、全方位型の超高次元にこの一本でオンオフ全てのシーン賄える無敵さ。もう頭上がりません。

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正直、ありふれた時計だから感覚麻痺らされてるだけです。伝統・資産性・官能品質・デザインの完成度・デザインバリエーションの豊富さ・コストパフォーマンス…フラットに評価したら、これに勝てる時計なんてハッキリ言って存在しません。これこそウォッチハックの真髄です。

一つ残念な事

ただ残念なのが、現在、これまでの魅力が少し失われつつあるように感じています。

ロレックスはデイトジャストの供給量は生産能力の約半分を割いています。そして、誰にでも手にする事ができる高級腕時計と言うコンセプトを体現してきました。少し飽きがきたら文字盤を交換して新たな気持ちで使い続ける事ができると言うシステムです。

これは他のメーカーにはないロレックスならではのシステムで、何本も持てない大衆に寄り添った素晴らしい仕組みだと思っていました。

しかし、交換不可の文字盤が急増してしまっているのです。最近では特定の文字盤に人気が集中する事も多くなり、ロレックスの生産体制に影響を及ぼす懸念が出てきたのがその理由です。

これは本当に残念な事です。更に私自身、今のロレックスはブランドのスタンス自体を少しずつ見直しつつあると気になっていて、このままシステム自体がなくなってしまうのではないかと危惧しています。

その兆候としては、チューダーとの役割分担を強く打ち出し始めた事です。今後、そう言った庶民向けサービスはチューダーが担い、ロレックスでは廃止に向かうのではないかと感じています。
個人的にはどうにかロレックスとして継続して欲しいところです。

まとめ

デイトジャストがプレ値かよ!と嘆きも分かります。しかし、細部を見ていくと逆にこれまでが、その作り込みに対して安すぎる価格で放置されていただけなのをご理解頂けたかな?と思います。

つまり市場によって是正される形で、正当評価されてしまった時計なのです。その価値は私の所感では倍の値付けでも充分満足できる時計だと考えています。
なので今後、文字盤の生産終了が市場価格の決定に大きく作用する事になってくるだろうと予想しています。
また、オイスター・ジュビリーブレス・フルーテッド・スムースベゼルなどお気に入りの希望モデル組み合わせをタイトに絞り込んでいくと、実はデイトナのレア度を遥かに超えてしまうと言う事実です。
つまり今の二次流通価格はむしろまだ安い可能性すらあります。

ただ忘れてはいけないのは、現行機に関しては今後もロレックスは自社の生産能力の約半分を使ってデイトジャストを作り続けると言う点です。

需要量のバランスが元に戻れば確実に定価で手に入る時計である事は忘れてはいけません。現行機はじっくりと待てるなら急がずで良いと思います。

ただ問題は、手に入れたいと思うと居ても立っても居られなくなるのがロレックスです。結果そう言った人々も今のプレ値市場を形成しているので、落ち着くのは中々先かも知れないですね。

なので生産終了文字盤など現行機ではないなら、
多少のプレ値なら早めに手に入れてしまっても後悔なしの素晴らしいモデルです。オンオフ問わず使える満足感の高い最高クラスの時計と私的には結論します。

個人的妥当市場価格

41.36mmSS共に★
🔵現行機
定価1.5倍までなら買っても作り込みに対して後悔なし!文句なしの最高クラスの高級腕時計評価です。
🟢廃盤機
定価2倍でもパフォーマンスに見合う時計。充分満足度は得られる!買いのモデルです。

※コンビモデル
今は需給バランスが非常に不安定。投機買いがこのバランスを崩している可能性が高いため、今後二次流通の定価割れを許容できるか?が購入の決め手でしょう。気に入ったデザインで数十年オーダーで愛用できるなら満足感は同じく最高レベルです!

三流のコスパ⁈最強(とやらの)腕時計に騙される前に

世の中には、コスパ最強⁈と言われる私から見てごくごく平凡で普通の時計が溢れかえっています。

モーリス・ラクロア?、フォーメックス?と言った今だけの売れ線になりやすい魅力を上手く見せてコスパが良いとコマーシャルしていますね。作り込みが凄いとか、ハッキリ言って価格相応としか言いようがありませんね。ぶっちゃけ、ブランドバリューから考えると、むしろ割高です。この価格出すなら他にもっと素晴らしい時計は数多くあります。

これらの低価格の種明かしすれば高度な工作機械が低価格化した事です。かつてなら高級メーカーにしか採用できなかった加工が低価格でできるようになった、ただそれだけです。数年すればもっと安いメーカーでも同じような加工精度の時計で溢れかえります。そうなればこの程度の、機械で作れる美しい作り込み風‼️の腕時計なんてすぐコモデティ化します。

そうなったらどうなるか小学生でも分かりますよね?

そうです。誰も欲しがりません。

数年後メルカリで大量に出品されてそうな聞いたこともない時計を間違って買うくらいなら、遠回りせずロレックス最高峰にして最強コスパのデイトジャストを買う方が間違いありません。

どこにでも売ってますので、嘘だと思うなら一度どこかのお店で試着してみてください。きっともう他の時計は目に入らなくなりますよ。


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