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テスト設計の質を10分で上げちゃう簡単な方法 / テスト観点が思いつかなくなったら

1. 答え:固定観念を10分のアタマの体操で取り除けば良い

固定観念とは
システムはこうあるべきだと信じること(確証バイアス)である。
信じることにより、テスト観点を思いつくことを阻害する。

アタマの体操とは
以下のような問題を解くことである。


問題

○肉△食
という言葉の
○と△を埋めてください

解答

1. 弱肉強食 -> 定番:四文字熟語 -> 1個
2. 焼肉定食 -> 定番:四文字で変化球 ->2個
3. 牛肉毎食 -> ちょっと考える:四文字で造語 -> 100個
4. 今日は肉が食べたい気分 -> かなり考える:四文字に固執しない -> ♾個

○と△は1文字であるという固定観念を取り除けば、無限に解答は出る。

ここで言いたいのは、1問1答ではなく、1問多答 であることを意識することである。
それが、テスト観点を思いつくために重要である

凝り固まったアタマでは、思いつくものも思いつかない。

2. 理由:新しいテスト観点はプロダクトの品質を上げる

型にはまったテスト技法では、新しいテスト観点は発見できない。
テスト技法を否定するわけではなく、型に囚われすぎないということである。

同じプロダクトに携わっていると、このプロダクトはこうあるべきだ、という固定観念が生まれる。
例えば、新しい機能を開発する時に既存の機能を踏襲するという結論は良く発生する。

その結果、当たり前品質しか上がらないのではないか。

しかし、QAとしては顧客満足品質をあげたい。

つまり、顧客の想像の上をいくことである。
仕様通りの動作は、顧客は当たり前品質と捉える。

プロダクトの品質を上げるには、新しいテスト観点が必要である。

3. やってはいけないこと

例1:メールはどうあるべきなのかを考えていない

1. メールバリデーションのテスト観点を考える
2. インターネットで情報を探す
3. 見つけた結果を流用する
4. 完了する

例2:ソフトウェア設計書とにらめっこをする 

例3:テスト対象とにらめっこをする

4. 参考書籍

新しいテスト観点を思いつくには、マインドマップが有効である。
シームレスでアタマを整理できるので、以下の本を参考にすると良い。


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