BOS投手陣は4シームを投げない?
はじめに
初めまして!レフスナです。
初投稿の今回は、開幕から7勝3敗と好調なスタートを切っているレッドソックスの原動力である投手陣の球種について深掘りしていきます。
好調なレッドソックス投手陣と4シーム
2024年のレッドソックス投手陣は、開幕から5試合が経過した時点で防御率はMLBトップという好成績でスタートを切ることに成功しました。
そんな投手陣の中でも、特に好調なのが先発陣。5人で計28イニングを投げ、与四球は1つのみという驚異的な成績を残しています。
この好成績に繋がった要因を探していた時に私が気になったのがこちらのデータ。
この表を見ると、レッドソックスの4シームの投球割合はなんと10.9%と30球団ワースト。
29位のSFとは約6%も差が開いており、いかにレッドソックス投手陣が4シームを投げないかが分かります。
昨年のレッドソックスの4シームの投球割合は26.1% (MLB平均32.2%) と元々4シームが少ないチームではありましたが、今年は更に4シームを投げないチームへと変貌を遂げています。
では、ここからは特に4シームが少なくなった投手を解説していきます。
4シームが少なくなった投手
1. ブライアン・ベヨ
今年の3月に契約延長を結んだ、ボストンの若きエースであるベヨ。2023年には全投球の2割を占めていた4シームを2024年は封印。
そこで、チェンジアップを10%ほど増やしています。
4シームを封印した理由は被xwOBAが全球種ワースト(.374)であることが考えられます。
2. アイザイア・キャンベル
昨年11月にマリナーズからトレードで加入したキャンベル。2023年は投球のおよそ半分を占めていた4シームを2024年は大幅に減らしています。
このキャンベルもベヨと同様に、4シームの各指標が良くないことが4シームの大幅な削減につながっていると考えられます。
3. カッター・クロフォード
今季はここまで防御率 0.84と好調なスタートを切っているクロフォード。2023年に最も多く投げていた4シームを2024年は減らしています。
昨季のクロフォードの4シームはRun Valueが9と全球種ベストであり、ホップ量はMLB屈指のボールです。
では、なぜクロフォードは4シームを減らしているのでしょうか。
ベイリー新投手コーチの教えを分析
レッドソックスの投手陣が4シームを減らしている理由について、私はベイリー新投手コーチの教えが大きく影響していると考えています。
そこで、ベイリー投手コーチが昨年まで在籍していた SFジャイアンツの4シームの投球割合を調べてみました。
ベイリー投手コーチが在籍していた4年間のジャイアンツの4シーム投球割合は30球団中30位と、やはり4シームが少ないことが分かります。
このような情報から読み取るに、ベイリー投手コーチの教えは「4シームでガンガン攻めていこう」というようなものではなく「変化球を多く投げて打ち取っていこう」というものではないでしょうか。
4シームに定評があるクロフォードが4シームを減らし、スイーパーなどの変化球を増やしたのもこの教えが大きく影響しているのではないかと思います。
さいごに
今回はレッドソックスの投手陣と4シームについて、自分なりに分析してみました。調べていくうちに以外なこともわかってくるので、みなさんも分析にチャレンジしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
【参考】
https://baseballsavant.mlb.com/
https://x.com/redsoxstats/status/1774777879756189989?s=46&t=QbKfIekEno1sKUXlSuR5zA
サムネ画像
https://blogs.fangraphs.com/brayan-bello-is-primed-for-a-breakout-year/
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