管理会社#2
前回からの続きです。
まだの方は先にそちらをお読み下さい。
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管理会社#1
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うん。もともと俺がやるはずの仕事を上地さんが替わりにやってくれていただけの話だ。
2,250円の歩合をタダでもらえると思ったら大間違いだ。
楽をせずにしっかりと汗を流せと言う神様からの思し召しに違いない。
ていうか俺が最初からやれば重説も契約書も紛失することなくスムーズだったんじゃね?とも思ったり・・・
いや上地さんは善意でやってくれたんだ。いい人じゃん。まさか重説と契約書をシュレッダーかけるとは想像もしなかったがww
退去清算が遅れると新たな入居者の募集も遅れてしまいオーナーさんにも迷惑がかかる。
善は急げだ。
翌日、上地さんと一緒に退去者の部屋へ話をしに行った。
事前に聞いていた内容では退去者の名前は長野さん。
弁護士事務所に勤めている女性。
法律知識に詳しいリベ大生か。
ガイドラインとか持ち出して退去清算の割合とかでチクチク責めてくるんだろうな。
うし、気合を入れていこう。
食うか食われるかの勝負だ!
室内に招かれると家具は引き払われててクリーニングと補修をすれば入居募集できる状態だ。比較的綺麗に使われていたという事が分かる。
はて、どこの負担部分で揉めているのか?
「話が違いますよね?契約した時に私はちゃんとあなたの口から聞いていますけど?」
長野さんはクレーマーというよりはしっかりした大人の対応という感じ。
上地さんはもじもじしている。
「すみません。この度新しく物件の管理を任された金城と言います。どういった内容で認識の違いが出たんでしょうか?」
長野さんは名刺を受け取る。
「私はもう退去するから新しい管理会社の金城さんに何か言っても仕方ないんじゃないですか?」
はい。ごもっともですwww
弁護士事務所に勤めているからかめちゃ適格な指摘w
「いや。現時点で私どもの管理物件となっていますので、退去の内容を把握してオーナー様に報告をしないといけないものですから」
「ああ、そういう事ね。わかりました。原状回復の明細書を見たんですけど、このドアの傷を私が負担するような明細になっていて納得がいかないんです」
見てみるとドアには結構大きめの傷がある。
補修するとなるとドアの取り換えが早いかなというレベルの傷だ。
新しいドアに替えると4~5万くらいかな。
入居時から付いていた傷ならばそりゃ納得いかんだろw
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沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!