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レジーの「はじめてのほんづくり」

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「ワールドカップ日本戦後のスクランブル交差点=夏フェス」説

「ワールドカップ日本戦後のスクランブル交差点=夏フェス」説

ワールドカップの日本-コロンビア戦が終わりまして、まあ予想通り渋谷のスクランブル交差点は大騒ぎに。

人混みに巻き込まれて靴をなくしたという30代女性も。「普通に通行したいだけなのに迷惑」と憤っていた。

試合時間的にあとの2試合はここまでならないかな?

サッカーにさして興味のない人が青いユニフォームを着てスクランブル交差点でウェイしているあの感じを見ると、ロックインジャパンで「ロッキンさいこー

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レジーの「はじめてのほんづくり」①本書いてみますか #夏フェス革命



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今年の4月ごろ、リアルサウンド編集長と話をしていた際に、『誰が音楽をタダにした?』が本当に面白かったという話題で盛り上がった。音楽の話である以上に、ノンフィクションとして素晴らしいですよねという流れの中で、「この話は基本海外の動きで、日本だとこの手の海賊盤的なものが音楽シーンのあり方を変えてしまったという話にそこまでリアリティはないのかも」

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レジーの「はじめてのほんづくり」②企画書って何 #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)何となく本を書くことを考えてみますか、という流れになった。

じゃあまずは企画を練ってみようかと。「フェスが日本の音楽を変えた」みたいなざっくりした仮説を本という形でどう組み立てていくか…あと、この話をする中で「渋谷陽一」というようなキーワードもあった。『誰が音楽をタダにした?』のダグ・モリスを渋谷陽一に見立てて、といった

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レジーの「はじめてのほんづくり」③企画書混迷 #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)網羅的でフォーカスできてない企画をもう少しシャープにすべし、となった。

何か一つ筋になる流れを…というところで企画を再考。他には「定説を疑う」「ファクトの寄せ集めと整理だけにはならないように」というのも外してはいけないポイントとして先日の打ち合わせでは出てきていたので、それも意識しながらの作業となった。

当初の目論見の

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レジーの「はじめてのほんづくり」④企画書がもうすぐできる #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)フェスがリア充に…みたいな話だけだとしんどいのでは?ということになった。

前回のフィードバックをもらった打ち合わせの後どのくらいのスパンで戻したんだろうと自分のメールを確認したら、なんと打ち合わせ翌日にリバイスした企画書を戻していた。で、その内容が最終形の本の骨組みとなっているので、このタイミングで自分にとって手応えをグ

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑤企画書に一本芯を通す #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)企画の大枠が決まった。

大枠が決まってこれをもとに細かな章立てを組み立てよう、というところでもらったフィードバックが「いかにフックを作るか」という話だった。『誰が音楽をタダにした?』で言えば、「誰ってこの3人です!」というような部分。

ドラマチックなストーリーテリングで進む話ではなく、あくまでも理性的な組み立てに寄って

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑥ファクト集めの方法 #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)さあ書こう、という感じになった。

企画が固まったのが6月半ば。この前後から、書くにあたって持っておきたいファクトを探し始めた。ネットで検索すれば出てくるものは都度見つけつつ、それ以上の情報をちゃんと盛り込みたいなと考えていた。
ググって出てこないものの筆頭が「ウェブ展開が当たり前になる前の時代の雑誌記事」。書籍は古いもの

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑦いざ書き始めてみると… #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)ファクト集めをした。

今回の本ははじめに→イントロダクション→1章→2章→3章→4章→おわりに→あとがきという構成になってて、イントロダクションから順に書いていって全部出来上がったあとに最後「はじめに」を加えるという形で作っていった。それぞれのかたまりごとにこっちで書く→送る→フィードバック→修正というやりとりを繰り返し

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑧いつどこで書いたのか #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)ただただ書く。

10数万字を書くということに関して、当然そのための時間がかかる。日中は会社に勤めていて、家には小さい子供がおり、その他諸々で家で延々この作業をやっているわけにもいかない。また、すでに仕事以外の時間は各種メディアへの記事執筆に回している時間もあり、その他インプットも必要だし、たまには飲みにも行きたいし、物理

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑨「文章以外」のものをつくる #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)いろいろ大変だった。

ここまでは「本文を書く」ということにフォーカスしてまとめてきたが、それだけでは本にならない。今回と次回はそういう切り口での話を。

本文があらかたまとまってきたところで、「立ち読みでぱらぱらっと読むときに、最初に目に飛び込んでくるのは図表」「ビジュアル化したらキャッチーな情報を図表として作りましょう

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑩本は見た目が○割 #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)図表を作ったり資料を整理したりした。

本文、図表と中身はだいぶ固まってきた。本格的に「固める」にあたっては最後にしんどい校正作業があるわけですが、ここでは本を「商品」にするにあたっての作業について。

当たり前だが、本には表紙があってタイトルがある。なので表紙のデザインもタイトルも誰かが決めないといけない。この2つが大事

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑪辛い校正作業 #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)商品としてほぼほぼ固まってきた。

本文、図表、表紙、タイトル、帯…できた!本になった!という感じなんですが、ほんとのほんとに「本」にするための最後の作業、それがゲラのチェックです。作業としては本文を再度確認して誤字脱字や日本語のおかしいところ、あとは事実誤認などがないかを確認するというまあ当たり前のもの。最初の原稿作成時

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レジーの「はじめてのほんづくり」⑫できあがり~ #夏フェス革命



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(前回のあらすじ)とりあえず中身ができあがった。

入稿したらもう著者にできることはない。ものが完成するのを待つのみ。ネットの記事であれば最悪出した後にちょちょっと直したりできるけど、フィジカルでリリースするのであればなかなかそういうわけにもいかず。

というわけで、完成した本がこちらになります。

伏字にしていた帯コメントは、いきものがか

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