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18上期 こんな感じの新しい音楽を聴いていました

あっという間に18年上期も終わってしまったので、今年はここまでこんな感じで新譜聴いてるなーというのをざくっとまとめておきます。もはや新譜旧譜という分け方自体…という話もありますが、一応今年リリースされたものという感じで。

最近note使うこと多いので、音楽ブログ機能もこっちに移そうかなと計画中。それを機に対談形式もやめる…かな。ここは未定。

読むの面倒な人はこのプレイリストに出てくる人たちの楽曲大方まとめています(全部はない)。スポティファイは無料でも使えますよー



自分内洋邦の壁やっと崩壊

サブスクのおかげで日常的に海外の音楽も聴くように戻ってから数年、やっと日本のものも海外のものもだいぶフラットに扱えるようになったかなと。年末の年間ベストも洋邦混ぜて選ぶと思います。

サブスクを使うようになって、新しい音楽との出会い方は「情報から入る」(雑誌などを読んで音源を探す)より「音から入る」(気になったものをプレイリストやニューリリース一覧で聴いてから何者か調べる)という方に比重が移った気がする。だから見る人が見れば「文脈的におかしい」聴き方をしているものもありそうだけど(特にこの後出てくる海外のもの)、まあそれはそれでいいのかなという感じです。


とにかく女性シンガー

去年海外のベストでLucy Roseを1位にして、その後も選びそびれた Phoebe Bridgersを年末かなり聴き込んでたんですが、そのあたりの好みが継続中。特にこの上期はNatalie Prass、Kacey Musgraves、Soccer Mommy、Snail Mail、Lucy Dacus、King Princess、Clairoなどフォーク寄りからもうちょいカラフルなやつまで超豊作。ジャンル違い感あるけど、Janelle Monáeも一応ここで扱うのがいいんでしょうか。

意外とこの辺の動きは日本に入ってきてない気がしますが(USのメインストリームの動きに比べると)、海外のメディアでもガツンと上期ベスト上位を占めてますね。

この上期でブレイクしたあいみょんも、こっちの流れから捉え直してもいいのかなと。「満月の夜なら」は上期ベスト楽曲の一つですね。さとうもかも超よかった。ベテラン勢だと中山うり、土岐麻子の新譜も好きです。


Bolbbalgan4から韓国/アジアの沼へ

女性シンガーに反応してるところに飛び込んできた韓国のフォークポップデュオ、Bolbbalgan4(ボルバルガンサチュンギ)。昨年作のミニアルバムに入ってた「blue」という曲をSpotifyで知って大好きになってしまい、6月に出た新譜もよく聴いてます。ひと昔前のDes'ree「Life」とかNatalie Imbrugliaの「Torn」みたいな売れ方しないかしら。

Spotifyは一個気にいると数珠つなぎにどんどん広げていけるところに楽しさがあって、韓国インディーのプレイリスト見たり、隣接領域ということで台湾インディーのプレイリスト見たり、タイやフィリピンのアーティストを勧められたり、アジアで作られた繊細なポップスに結構マインドシェアを持っていかれました。台湾の落日飛車(AOR風味)、フィリピンのRURU(宅録女子)やMellow Fellow(ローファイ浮遊感)、あと聴いたのは厳密には上期じゃないけど韓国のRocoberry(おしゃれポップス美人)、どれも素晴らしいです。


韓国のメインストリームと48

いわゆるK-POP的なものに今までそんなに関心なかったけど、なんかTWICEの曲かっこいいぞというところから最近はちょこちょこ聴いていて、今特に好きなのがLOOΠΔ。プロジェクトの全体像含めてもうちょいちゃんと追いたい。


ここの流れに類するであろうPRODUCE48の曲も気に入ってます。AKBでこういうのやってほしいけど、秋元康はまあ絶対やらないでしょうねー。


逆襲の48、坂道は正念場?

そんな48グループに関しては、「ジャーバージャ」「暗闇」「春はどこから来るのか?」など何気に佳曲揃いだったこの上半期。「Teacher Teacher」はイマイチだったけど、カップリングのチーム4「猫アレルギー」は良かった。この調子で選挙曲も期待したいけど、じゅりなだーすーの布陣は結構本気で見る気が失せる。

世間的には大勝ちしている坂道シリーズですが、グループのプレゼンスとは裏腹に楽曲的なブレイクスルーはあまりなかった印象。期待値の超高かったひらがなけやきのアルバムも、「誰よりも高く跳べ!」「沈黙する恋人よ」を大きく上回る曲はなかった気が。乃木坂は「インフルエンサー」が代表曲って現状を何とか打開してほしい。


「PJPE」の行方

こんな略語は存在していなくて、今作りました。ポスト・ジャパニーズ・ポップ・エクスプロージョンってな感じで、イメージ的には2013〜2015年くらいの日本のインディーポップ大爆発やアイドルシーンでの黒っぽい音の隆盛みたいなのが落ち着いた後その辺に連なる人たちが今後どう立ち振る舞っていくか?的な話。時代の後押しがない中で、各自の地力が出るフェーズに。

こういうシーンから出てきたAwesome City Clubがどんどん新境地を開いてて素晴らしい。「SUNNY GIRL」も上期ベスト楽曲のひとつ。ceroが違う世界にいったのも最高だし、TAMTAM阿佐ヶ谷ロマンティクスのアルバムも素晴らしかった。

アイドル周りだとlyrical schoolのアルバムが抜群に良かったのと、・・・・・・・・・(読み方は「ドッツ」でいいらしいです)のアルバムはよく聴きました。


ネオアコの波??

日本の新鋭で気に入って聴いてたのがLuby Sparks。なんかこういうネオアコ基調(というとざっくりですが雰囲気で察してください)の人たち海外でも増えてた気するけどどうなんだろ。Pale Waves、あとVideo Ageもグッド。韓国のADOY、アルゼンチンのIgnatio Del Porticoもいいですね。そしてだいぶ位相違うと思うけど、BELLE AND SEBASTIANのEP詰め合わせアルバムも。


日本のロックバンドは…この辺はやっぱり最高

今きてます!!みたいな煽りのバンドを聴いて「あ、無理」と思うケースが日に日に増えてきてるのですが、別格だったのがUNISON SQUARE GARDEN『MODE MOOD MODE』とパスピエ『ネオンと虎』。どっちも独自のポップさを保ちつつ、ロックバンド然とした佇まいが素晴らしいですね。

若手で聴いてたのは羊文学The Wisely Brothersあたり。あと唐突にTrack'sにはまった。5億年ぶりにメロコアのCD買いました。



その他

『合成音声ONGAKUの世界』で新しい扉を開いた。近頃盛り上がってる日本の女性R&Bものだと、RIRIMALIYAが良かったですね。それからAca Seca Trioの新譜も。


下期への期待

とにかくPerfume。タイトルからして期待高まりまくりです。



あ、あと忘れちゃいけないのが

『夏フェス革命』リリース後半年

真冬に発売した『夏フェス革命』ですが、いよいよシーズンになってきたので引き続きよろしくお願いいたします。なんか結局本を売るために必要なのは「著者が名を売ること」でしかないのかなという身も蓋もない結論にちょっと辿り着きつつある。炎上商法的なものが横行するのも理屈はわかります。やりませんが。

「ダ・ヴィンチ」にかなりかっちりした書評を載せていただきました。ありがとうございます。




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