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ミスチルのサブスクプレイリストと(架空)ライブレポート風紹介

ミスチルがついにサブスク解禁!

日ごろこのバンドに対してはいろいろ悪態をついていたりもしますが、もはや自分に「刻印」されているバンドなので、こういうニュースは非常にテンションが上がります。

人によって「ミスチル像」というのがだいぶ違うだろうし、それぞれがプレイリストを作ればその違いが見えてきて面白いのでは?と思って、勢いで「 #僕なりのミスチル私なりのミスチル 」というタグを作ったうえで自分もプレイリストを作成。

※そういうつもりだったのですが、サブスクやってないけど…的に曲が並んでるツイートが散見されるなど、「ミスチルファン」と「サブスク」の相性の悪さを実感できたのもまたよかった

何となくライブの流れをイメージして30曲選んだので、それを架空のライブレポート(あるある風)で紹介したいと思います。

・味スタでライブをした想定
・プレイリストに入れた30曲の曲名を全て記載(そういうライブレポありますよね)
・MCも基本は網羅(そういうライブレポありますよね)
・途中の演出を雑に想像(ミスチルのライブってこんな感じですよね、というやつ。ダサいやつしか思い浮かばなかった)
・共演者が豪華(以前一緒にやってたあの人とか)



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森本千絵によるファンシーなオープニング映像が終わると、会場が暗転。しばしの静寂の後にあの誰もが知っているであろうイントロが流れ出し、味の素スタジアムのボルテージはいきなり最高潮に達した。

「innocent world」「HANABI」と大ヒット曲2連発で始まったこの日のライブ。「FIGHT CLUB」では力強いバンドアンサンブルを聴かせると、続けて披露されたのは1996年にリリースされた『深海』に収録されている「Mirror」。意外な選曲に、会場中から感嘆のため息が漏れる。

「今日は新しい曲も、昔の曲も、たくさんやります。アンコールはありませんので、本編で目いっぱい楽しんでください。最後までよろしく!」

桜井和寿の短いMCを経て披露されたのは、93年にリリースされてバンドの快進撃のきっかけを作った「CROSS ROAD」。この日のために編成された、ホーンやストリングスを擁する総勢36人のバンドが息の合った演奏を聴かせる。

「ファスナー」「未来」といった軽快なナンバー、素朴な中に切ない雰囲気が感じられる「ヒカリノアトリエ」、バンドの持つ優しく暖かい側面がフォーカスされた「口笛」、どことなくシニカルな「ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~」と、キャリア全体を横断しながらさまざまなタイプの楽曲が披露されていく。この時点でバンドとしての表現の多様さに改めて驚かされていたが、この日の白眉はここからの展開だった。

「ちょっと懐かしめの曲をやろうかなと。若い方は知らないかもしれないけど…」という桜井のいたずらっぽい宣言に導かれて始まったのは、ファーストアルバム『EVERYTHING』収録の「Mr. Shining Moon」。ギターポップ調のこの曲を聴きながら「そういえばこのバンドも昔は“渋谷系”の範疇に入るとか入らないとかそんな話もあったな」などと、Mr.Childrenというバンドが辿ってきた数奇な運命に思いを馳せてしまった。

さらに、曲中で小林武史(この日は久し振りにミスチルとの共演となった)のピアノソロが炸裂するジャジーな「PIANO MAN」(2007年リリースの『HOME』に収録)、セカンドアルバム『Kind of Love』収録のダンサブルな「グッバイ・マイ・グルーミーデイズ」、ファンキーなホーンが印象的に響くソウル風味の「and I close to you」(サードアルバム『Versus』に収録)、と「王道のJポップバンド」というイメージとは少し異なる楽曲が立て続けに披露されたこの展開は、古くからのファンにとってはレアな選曲が楽しめるサービスパートであったとともに、ミスチルの音楽的なレンジの広さを改めて知らしめるインパクトのある流れだった。

続く「youthful days」「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」のシングルヒット2連発では花火が上がり、客席の盛り上がりは最初のピークへ。会場にざわめきが残る中、ステージ上のスクリーンには先ほどの花火の映像が。そしてその映像は徐々に、戦闘機による空爆の映像に変わっていく。画面の背景には、各国の指導者たちの顔写真がコラージュされていっている。ここまでのお祭り騒ぎから一転してのシリアスな空気の中で始まった「ALIVE」の<夢はなくとも 希望はなくとも目の前の遥かな道をやがて何処かで 光は射すだろうその日まで魂は燃え>という歌詞には、97年のリリース当初とはまた違った実感が伴う。

緊張感のある空気を引き継いだまま「友とコーヒーと嘘と胃袋」「ロードムービー」と『Q』の収録曲が演奏され、その後に披露された「and I love you」では桜井の祈りを込めるようなボーカルが他の曲以上にパワフルに響いた。コーラスとして参加しているナオト・インティライミの歌声も楽曲に花を添えている。続く「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」では、ここまでのピリッとしたムードを引き裂くようなバンドの演奏が会場を興奮のるつぼに。

その後バンドメンバーが一度ステージを降り、ピンスポットを浴びた桜井がひとりで「So Let’s Get Truth」を弾き語る。歌い終わると、この日ステージをともにしている面々への感謝の言葉を述べつつ、メンバー一人一人を紹介しながら再度ステージに呼び込み、「今日の編成だからこそとびきり輝く曲をやります」という言葉とともに「Melody」を演奏した。

「最後いくぞ!」という桜井の勇ましい掛け声と花道のダッシュで始まった「エソラ」からは、まさに怒涛の展開。「HERO」「Sign」でしっとりした気持ちにさせたかと思えば、「星になれたら」「Marshmallow day」では会場の至るところから合唱が聴こえてくる。まさに「国民的バンド」の面目躍如である。

バンドの最新モードを感じさせる懐の深いロックナンバー「himawari」を終え、「また会える時までいろんなことがあると思いますが、お元気で」という挨拶を挟んでラストに演奏されたのは「終わりなき旅」。これからもバンドとしての歩みは止めない、という決意表明にも聴こえた魂のこもったパフォーマンスで、この日のライブは幕を閉じた。

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というわけで、この30曲のプレイリストを作りました。
アップルミュージックとスポティファイのリンクを貼っておきます。ミスチルそういえば全然聴いてないわ~とか最近何やってるか知らないとか、そんな方々こそぜひに。



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