連作10首「春のサブスク」


初見ですとチャットに書けば何となく気温が上昇したような窓


欠落をアイデンティティにしないよう四つ葉のクローバーを見習う


カーテンを買う予定を忘れたままの七畳に差す朝の直撃


はじめてのライブハウスまでの道でストリートビューになかった花屋


散る 散ると満ちる桜の絨毯を青い鳥から教えてもらう


春風は記憶の外部ストレージまだ泣かずに生きていけている


桜の花びら一枚で感傷的になり放題の春のサブスク


好きなものが増えて暗い小説の続きが気にならなくなっていた


駅前の慣れた桜を横切ってこれから出会う友達のこと


元号が変わる前からそこにある梅 スタンバイお願いします

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宇野なずき

僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる

短歌

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