車椅子シーティング

車椅子シーティングに対する考え方(脳卒中)

この記事はあくまで参考書や文献と
自分の経験ベースの投稿になります。
特にPTではリハビリの時間しか患者さんを
見ていない方も多く見かけます。
リハビリの時間は当然のこと、
それ以外の時間をどう過ごすのかが
とても重要になってくるので、
シーティングについて興味がなかった方は
ぜひ読んでみてください!
そこは違くない!?もっとこうだと思う!
これおすすめだよ!っていう意見は
貴重なのでぜひ教えてください。
車椅子の部位の名称などは
ある程度把握できている前提で書いてます!
最初に参考書籍のせておきますね。
小野謙一,藤田大介:目的別車椅子シーティングのススメ.
診断と治療社,東京,2021.

インスタの画像解説

最初にインスタに載せた画像の解説からしていきます。
パソコンで編集したんですけど、
字が汚くてすみません。。。

まず、全額面からみた姿勢です。
左側が麻痺側だとすると明らかに非麻痺に寄ってますよね。
かなりあるあるの姿勢だと思います。
この姿勢のなにが良くないのかを自分考察で話します。
安静座位から麻痺側に寄りすぎているので、
起立などの動作に入ったとき自然と麻痺側を使わなくなります。
立位や歩行などでも車椅子座位時の不良姿勢パターンのまま!
なんてパターンもあります。また、生活期でこの姿勢で長時間いると筋短縮や側弯の原因になりますね。
 2つ目は麻痺側上肢です。特に回復期なんかで徐々に随意性
上がってきて、離床時間も増えてくるパターンありますよね。
そんな時、麻痺側上肢がなにもなしでぶら下がってると
亜脱臼の原因になります。三角巾をずっとつけているのも
不使用や麻痺側への注意が向かない原因にもなったりします。
なにかしら麻痺側上肢はセッティングしたいですね。
次に矢状面です。
これは車椅子の座面の高さとバックサポートがあっていませんね。
バックサポートが低すぎると胸椎が前湾し、
頭部が後方へいきます。
すると臀部の前面への力が強まり、
前方へずり落ちるリスクもでてきます。
起立時に体幹の前傾もしにくく、
非麻痺側上肢による引き込む代償が強くでてきそうですね。
非麻痺側上肢の過用は肩痛の原因になるので注意です。
最後に矢状面の脊椎後湾ver 。完全に骨盤も後傾してますね。
胸椎が後湾することで肩甲骨は外転します。
外転すると上腕は内旋するので、
屈曲パターンが助長される方向です。
個人的な意見ですが、肩関節の外旋制限が臨床でよくみられる中
安静時でのポジショニングは大事になってくると思います。

簡単にできるシーティング

では上記のような座位姿勢にどうシーティングするのか。
自分の経験ベースでありますが、ざっくり説明します。
こんなの当たり前にやってます!
という方は飛ばしてください。

まずアームレストの高さです。
随意性は低い方にはよく実施していました。
特にそろそろ三角巾を外していきたいな・・・
という時期なんかは。
病棟にあるタオルを丸めて
麻痺側のアームレストに紐でしばりつけます。
上肢を載せた時に車椅子の外側に落ちないようにだけ注意します。
このポジションは肩関節をわりかし中間位で保持しやすく、
重量による下方への牽引力も少なくなります。
矢状面後方です。
バックサポートの位置は教科書に載っている位置です。
できるだけクッションを置くことをお勧めします。
クッションを置いた位置での肩甲骨の位置など見てください。
もし車椅子の背張りが調整できる
車椅子なら必ず調整してください。
体幹を後傾させたくないときはきつめに。
円背が強い時なんかは緩い部位をつくり、
接触面がなるべく多くなるように。
接触面が少なくなると、腰背部の接触面への負担が多くなります。
座位姿勢で腰が痛いと訴える方がいたら、
まず腰背部の接触面をみてみるといいかもしれません。
最後に矢状面です。
骨盤や脊柱の傾きを修正するために丸めたタオルを縦に入れます。
麻痺側・非麻痺側のどちらにいれるかは対象によって異なります。
これはいろんなパターンを試してみてください。
自分が思ってた反応と違う反応がでることもあるので、
このパターンにはこっちにタオル!みたいな決め方はせず、
その都度入れてみて反応をみるというのを繰り返してください。


終わり

以上簡単にできるシーティングでした。
あんまり参考にならなかったらごめんなさい。。。
次回は座位姿勢と食事、座位姿勢と上肢活動
について投稿予定です。

もし記事が良かった!
という方はお気に入りしていただけると
モチベーションが上がるのでお願いします笑
それでは最後までご愛読ありがとうございました!


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