第4回介護予防体操教室開催

大変寒い中、開催時間前から参加者様たちが待っておられました。    ありがたいです。  

通常、体操開始が10時。私たちは準備するためにホール到着は9時半には到着します。そして、荷物置き場から動線を考え、体操をしやすいように椅子のレイアウトを変えたり、適温設定し快適に体操が行えるようにします。

今日は体操を中心に行うため、バイタルサイン(血圧、脈拍など)を全員測り一人ひとりの状態の変化を確認しました。血圧も機械ではなくステートを使用して不整脈なども確認します。やはり運動前に、バイタル測定を行うと一人一人の普通の状態がわかるので、毎回記録しようと思いました。   『いつもと違う』を早めに察知できることが今の季節は大切です。

10人未満の小さい教室ですが、運動を指導しながら一人ひとりの改善ポイントをその場で治していきます。                    膝を伸ばせない。足が上がらない。ということだけでもその人によって原因は様々です。一般的に大腿四頭筋(直筋)が弱いから・・・といわれますがそれだけでなく下肢後面の筋などの短縮、上体の重心の位置や骨盤の傾き、股関節屈周囲筋や下腹部筋の固定性の悪さ、足部の代償等々を改善できると足を上げる準備ができてきます。

様々な文献を仕事の合間に読むようにしていますが、概ね変形性膝関節症は股関節外転筋や大腿四頭筋を鍛えましょうといわれています。実際患者さんをみていると足の着く場所も違う、足部のアライメント(足指の変形、内側縦アーチ・横アーチの低下、踵骨内・外反など)も違う、体の傾き・重心の乗せ方・タイミングも違うので、それだけ鍛えれば良くなるというものではないんです。ここの教室では歩き方のなかで、このタイミングでこの筋肉を使いたい。この動きが出れば、膝の外側スラストは減少する。歩きやすさを学んでいただきます。すると、「足がでやすい」「あ、ラク」という言葉が出てきます。

そして、今回の目玉は【骨盤の動きを学ぶ】でした。

前後左右上下。腰部に疾患がある人は注意しながら実施しました。骨盤を動かす際も個別に弱い部分(筋)を指摘して、眠っている筋を起こして使えるようにします。注意する点は重心がどこに落ちているかです。この練習を行ったとき、「あー。ここの筋肉を使っていなかったんだ」という声があがっていました。なんとも、みんなでお互いの身体の状態を確認しながら体操ができるので楽しいです。

前月ポリープのオペをされたかた。体操開始前に一人でこっそり片足立ちの練習をされていたんです。                     「家で練習しているんだけど上手くできないのよね」          いえいえ、しっかり5秒以上片足立ちができるようになっていますよ。  このかたは前月、支持物がないと片足立ちができなかったのです。    しかし、この一か月自宅で一生懸命練習されたのでしょう。

もう嬉しかったですね。

他の方がみてもこの方の座位姿勢はとても良くなっているんです。以前は所謂ずっこけ座りだったんです。身体は丸まっていて左に傾いていました。今は身体を起こしてまっすぐ座っています。一か月に一回の体操教室でも、本人のやる気次第で変われる人もいる。       なんて素晴らしい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?