借金玉とreiの部族と誤診論争と、氏に撒き散らされたデマについて

Twitterにおける借金玉とreiの「借金玉が定型発達者の営為を『部族の掟』や『茶番』と呼ぶことは、定型発達者に対する侮蔑表現ではないのか?また自身のライフハックが当て嵌まらない当事者への態度は如何なものか?」という論争は、借金玉がreiを後述の根拠で「reiは発達障害を詐称してる!」と非難し、それにreiが自身の精神障害者手帳(東京都の精神障害者手帳は緑。知的障害者手帳は肌色である)をアップし、借金玉がreiをブロックするという結末で幕を閉じた。
https://twitter.com/rei10830349/status/1097337810523021312


この議論には二つの論点があったように思う。一つは「定型発達者の営為を『部族の掟』や『茶番』と呼ぶことは差別か?」と「借金玉のライフハックの有用性及び、それが当て嵌まらない当事者に対する態度は適当か?」である。


まず後者の「借金玉のライフハックの有用性及び、それが当て嵌まらない当事者に対する態度は適当か?」について述べるが、まず前提となる借金玉のライフハックが有用であるか否かはライフハック故に個々の人間が、その実用において試すしかないと思う。そしてTwitterやAmazonの借金玉のライフハックの評価を見る限り、それが有用であると評価する当事者が一定数いるのは間違いないだろう。しかしながら「ある精神又或るいは知能に困難を抱える当事者にとって普遍的に効果のあるライフハック」などというものは存在しない。何故ならば、そのようなライフハックはエビデンスや臨床が積み重ねられ「療法」となるからである。勿論、将来において療法として扱われるライフハックは存在するのかもしれない。しかし、それを持ってしてもライフハックは本質的には実用論でしかなく、使う人間の個々の資質や困難の度合いや方向性により左右されるので、個人で「有用である」「有用ではない」と判断するしかない。


それを踏まえて借金玉の言動をみた場合、借金玉は「俺にとって借金玉のライフハックは有用ではない」と呟いた当事者に対し、即座にTwitterのリプライで「誤診では?」と詰め寄っており、更に「僕のライフハックが役に立たないという方に対して「それはADHDが誤診では?」と言ったのはごく真っ当な話」とまで述べている。これはもはやライフハックではない。因果関係が逆転している。
https://megalodon.jp/2019-0217-1422-42/https://twitter.com:443/wtwtringring/status/853553807430631424
https://megalodon.jp/2019-0219-0926-24/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1096961438743052288
個人の人間に対して、有用でないなら有用ではない、と認めることが実用論だ。借金玉が自身の生み出した実用論(ライフハック)に照らし合わせ、精神科医でもないのに当事者の一生を左右する「診断」を軽々しく下すのは論外としか言いようが無い。また借金玉のこの見解に対し精神科医は「借金玉、こんなレベルなのに週プレで発達障害に関して連載してるんだよね。彼がマスメディア内で、発達障害に関して一家言持つ存在になりつつある現状は危ういな。」と述べている。
https://twitter.com/Urot3/status/1097126079737692160


次に「定型発達者の営為を『部族の掟』や『茶番』と呼ぶことは差別か」について述べる。まず大前提であるが、誰も他人の内心を100%正確に知ることは不可能だ。ある人間の内心に差別があるのか否かを本人以外に知ることが出来ない。では何故、ある言葉や表現が「差別」とされ使用した人間が「差別主義者」となるかと言うと、それは言葉には「歴史的な積み重ね」があるからだ。つまり差別とされる言葉や表現は、ある人間や集団に対して侮蔑的な使用を多くの人間がしてきた事により、その歴史的事実として「差別」として意味を持つのである。繰り返すが、借金玉の内心は本人以外の誰にも分かることはない。ただ分かるのは、借金玉は「部族」という歴史的に侮蔑表現として用いられてきた言葉を、定型発達者の営為に対して使用したという事実である。何回も繰り返すが、この事実は借金玉の内心(や勿論、本の内容)とは一切の関係がない。(参考までに借金玉が定型発達者をインディアンっぽい「部族」として描いた表現https://tenshoku-web.jp/buzoku_one/。これを逆に発達障害をインディアンっぽい「部族」として描いたらどうなるのか考えてみて欲しい)


定型発達者を部族や茶番とカリカチュアライズするのは侮蔑表現と考えられるが、reiはその使用自体は「カリカチュアについては表現の自由の範囲内だと思う」と否定していない。
https://twitter.com/rei10830349/status/1096992166730059776
侮蔑表現なら侮蔑表現でいい。しかし、それを「いや、これは侮蔑表現でない!何故なら俺の内心はこうだし、本にもこう書いてある!」と言い逃れするのは欺瞞としか言いようがない。また本の内容で如何に「部族も茶番も大事です。差別してません」と内心を表明したとして、それが定型発達者に侮蔑表現を(本を超えて)使用して批判されない理由にはならず、また普段から定型発達者に対してヘイトスピーチを繰り返す態度を見れば、その表明した内心自体を疑われるのは当然である。
https://megalodon.jp/2019-0219-0959-28/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1059776993711935488
https://megalodon.jp/2019-0219-1000-25/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/972899465861390336
https://megalodon.jp/2019-0219-0958-02/https://twitter.com:443/search?q=%E5%AE%9A%E5%9E%8B%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD%E3%80%80from%3Asyakkin_dama&src=typd
また定型発達者の視点からすれば、自身の営為や企業文化が『部族』と差別的にカリカチュアライズされ、『茶番』とコケにする行為は不愉快になる人間が出ることは想像に難しくない。現に発達障害の俺でもこういった表現には抵抗を覚える。当然であるが、不愉快になった定型発達者が借金玉の内心を推し量ったり本を読んだりするとは限らず、またそれをしたとしても納得するとは限らない。こうして部族と差別的にカリカチュアライズされ茶番とコケにされた定型発達者が、それを侮辱に思う可能性は借金玉の内心に関係なく否定出来ないだろう。定型発達者が「発達障害者は不合理で非論理的な掟に従って茶番を演じる部族と俺達を見てるらしいぞ!」と反感を持つ可能性を否定出来るだろうか?またそれに対する危機感を借金玉の「俺の内心や本の内容では」で払拭出来るわけがない。


繰り返すが、侮蔑表現なら侮蔑表現でいい。しかしそのリスキーな行為のリスクを自覚しているならともかく、借金玉の「差別ではありません!本を読んだり俺の内心を推し量ってもらえれば分かります!」という態度は、あまりにも自他の区別がつかない子供の言い訳でしかなく、発達障害作家という肩書の人間がとっていいものとは思えない。


借金玉の表現や比喩は、モノ書きを自称する彼にとっては自身の子供のようなものだろうから、それを批判されて憤怒の感情を抱くのは理解出来る。しかし借金玉はTwitterという狭い世界においてではあるが、アルファとして一定の影響力を持ち非常に攻撃的な姿勢を取り、片っ端から他者に噛み付いており、言論弾圧を行っている。これに関してはエビデンスは一切不要なレベルで自明だろう。またこの借金玉の態度により、Twitterの発達障害者界隈なり言論界隈なりの中で借金玉を恐れ、萎縮を強いられてる人間が多くいるのも、これまたエビデンスは一切不要なレベルで自明だろう。Twitterないしインターネットは公共の場であるべきと考えるが、それを踏まえると借金玉の態度はネット言論から著しく公共性を毀損するものだ。既に借金玉の攻撃的態度により、借金玉のライフハックに対して肯定的評価しか発せられなくなっているならば、これは発達障害者のライフハック自体を後退させているとしかいいようがない。なにしろ、実用論なのに個々人ににおいて有用か有用でないかの検証が出来なくなってしまってるからだ。あのような態度を続ける限り、借金玉は自身のライフハック自体を後退させるだけである。また発達障害者のオピニオンリーダーとしての借金玉の態度を見て、発達障害者と関わり合いを持ちたくないと考える定型発達者は、それなりに多いのではないだろうか?(一例として、借金玉は自分の意見の批判者に対して「お前の親は虫」という侮蔑表現を用いたりする)
https://megalodon.jp/2019-0219-1049-59/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1097380941595463680


借金玉がreiに対し「発達障害者ではない!あいつは詐称だ!」とデマを撒き散らすことになった経緯だが、借金玉によれば『「それはASDやLDの方を疑うべき症状だから、ADHD向きのハックは向かないのかもしれないですよ」という話に対して、「あいつは発達障害の多様性を理解していない」という批判をするの、ほんのちょっとでも発達障害を知っていたらあり得ないと思う』である。
https://megalodon.jp/2019-0219-1045-28/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1097065963126632448
借金玉がそう判断したのはreiの「借金玉が書類整理と所持品管理が得意なだけで、「注意欠陥なし」と判断し、診断済発達障害に対し「誤診を疑え」と詰めた海老です。氏の根拠が書類整理のみというのは誤りでした。正確には「書類整理と所持品管理が得意のみの根拠で注意欠陥なしと断定し、誤診と詰める」です。」というツイートであろう。
https://twitter.com/rei10830349/status/1097011595299848192
借金玉が自身のライフハックが当てはまらない当事者に対して「誤診では?」と詰める過程において、借金玉は「書類が得意ならADHD傾向は弱く、ASD傾向やあるいはLDなども考えられますよ。少なくとも、ADHD傾向が強くて書類整理が得意というのは想定しにくい。」と述べている。
https://megalodon.jp/2019-0219-1057-17/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/853548453598593025
借金玉はこれを用いてreiの『診断済発達障害に対し「誤診を疑え」と詰めた』を、『発達障害の誤診を疑えと詰めた』と読み替え、そこから「俺が誤診を疑えと詰めたのはADHD。なのにreiは『発達障害の誤診』と言っている。俺は詰め過程でASD傾向(の可能性)を指摘した。よってreiはASDを発達障害と思ってない。ASDが発達障害だと知らない当事者など考えられない。よってreiは詐称だ」と思ったのであると推測されるし、本人もそんなようなことを言っているが、これは悪意ある曲解だと個人的には思う。
https://megalodon.jp/2019-0219-1103-56/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1097405421013282816
借金玉の主観世界においては、自然な判断かもしれないが、デマはデマである。そこから一気に詐称と決めつけ、結果的にせよ誹謗中傷したのは事実である。
https://megalodon.jp/2019-0218-1418-07/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1097066481915899904
またreiはASDは発達障害であるというツイートを議論の前にしている。
https://twitter.com/rei10830349/status/1094785312927014912


とりあえずこれで言いたい事は大体言い尽くしたが、最後にわとりんさんへ、巻き込んでしまってごめんなさい。


2019年2月20日追記
「借金玉は侮蔑表現の意図で『部族』という言葉を使ってない!」と主張していた皆様、お疲れさまでした。(念の為、言っておくが俺は借金玉の内心や意図を論点にはしてない。しかしながら、それはそれとしてエビデンスを)https://megalodon.jp/2019-0220-1345-52/https://twitter.com:443/syakkin_dama/status/1098061521731514368

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