見出し画像

「やり抜く」ために「誓い」、「誓う」ために「儀式」をする

「誓」という漢字に「折」という漢字が含まれていますが、
どうしてだと思いますか?


【#75】20210913


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家を目指す大学生が思ったこと、
考えたことを物語っていきます。


是非、最後まで読んでいってください。

今回は「やり抜くために誓い、誓うために儀式をする」というテーマで語っていこうと思います。


☆小牧幸助さんの『時も』を読んで



noteでショートショートを毎日投稿していらっしゃる
小牧幸助さんの作品を、
僕はよく読むんです。


一分で読めて、
さくっと楽しめるので、
隙間時間に読ませてもらっています。

これが「noteに適した物語だなあ」とつくづく思います。

昨日、小牧さんが投稿されたのが、
『時も』という作品。


それを読んで、
すっごい考えさせられたので、
今回はそれを共有したいと思います。


一分で読めるので、
先にそちらの方を読んで下さいね。

思いっきりネタバレしてしまうので(笑)



☆ちゃんと覚悟できてる?


『時も』という作品は、
結論をいえば、

いろんなときあるし、
いろんなことあるけど、
あなたは覚悟を持っていますか?


という物語です。


「切った爪がどこかへ消える時も、目覚ましが鳴らずに寝坊する時も、」
という書き出しから始まります。


こんな風に、
いろんなシチュエーションが列挙されていくんです。

だんだんと、その内容が深刻なものへと変わっていきます。


「生きることに疲れる時も、消えてしまえば楽になれると涙する時も、」
こんな風に。

そして、最後は、
結婚式で神父さんが口にするようなフレーズが登場します。

「健やかなる時も、病める時も、(中略)その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」


ここでは「永遠の愛」とか「愛する人を」とか
そういったワードは出てきていないから、
結婚式のワンシーンを切り取っているわけではないんですよね。


もっと日常的な、
誰にでも響く問いかけになっています。


自分が決断したことに対して、
第三者から「これこれこういうことがあるけど、ちゃんと覚悟できてる?」
って言われて、
果たして自分は胸張ってYESと言えるだろうか。
難しい問題です。


人は誰しも決断します。
絶対にやり遂げるんだ!という強い意志のもと決められたものもあれば、
とりあえずやってみよう!という実験的なものあれば、
仕方ないけどそうしよう、、というネガティブなものもあります。


あくまで僕の考えではありますが、

「何が起きても、これだけは貫いていく!」
そう思って、決断すること。


それが「誓う」ではないでしょうか。


つまり、
「誓う」という行動は、
「決断」ピラミッドがあるとするなら、
頂点に君臨するもので、
ほぼ絶対的なものだと思っています。

でも、
人間って厄介な生き物で、
意外と打たれ弱かったりするので、
口で言うだけだと、
あるいは心の中で思うだけだと、
途中でその誓いを取り下げてしまうことがあります。


だから、僕らは何をするのか。
誓うために何をするのか。


☆やり抜くために誓い、誓うために儀式をする


「誓」という漢字に「折」という漢字が含まれていますが、
どうしてだと思いますか?

これは、
大昔、神に誓うときに、
枝を折っていたことに由来するらしいです。

何かひとつ儀式があって、
それをふまえて「誓う」わけです。


だから、

永遠の愛を誓うために、
僕らは婚約をして、結婚式を挙げて、
誓いのキスをするわけですよね。


あるいは、

「今度の部活の試合、絶対に勝つ!」
そう誓うとき、
神社にお参りしたり、
お守りを買ったり、
かつ丼を食べたりするわけじゃないですか(笑)



誓うための儀式をすることで、
まずは自分がその誓いを果たすための環境づくりができるわけです。



人間は感情で動く生き物ですから、
メンタルコントロールは大事。


良い環境で、良い気分になってから、
誓いを果たすための努力をするべきだと考えます。



そして、その儀式を誰かに見てもらうとさらに効果的だなと思います。
他者の視線が、いい意味で緊張感をもたらし、
いい意味でプレッシャーになるので。



かくいう僕も、
「物語に命を削る」ことを決めてからは、
Noteに投稿を始めたし、
毎回毎回「人生は物語」という冒頭で始めているんですよね。
これをすることによって、
物語について考えない日はないし、
「今日も一日『物語』のために頑張ろう」と思える。
そして、投稿は発信しているわけだから、
他人からの視線もある。


他にも、いろいろ陰に日向に
誓いのための儀式をしました。


その結果、
僕は毎日、自分の立てた誓いと隣り合わせで生きることができています。


だからこそ、
どんなことがあっても、
絶対にやり遂げようと思えるんですよね。



ということで今回は、
小牧幸助さんのショートショート『時も』から考える
「やり遂げるためには誓いが必要だし、誓うためには儀式が必要だよね」という話を語らせていただきました。


☆お知らせ


最後にお知らせします。


今僕が書いている『メッセージ』という小説についてです。
以前から共同制作という形で、いろんな人の意見を聞きながら創作していました。
ついに、先日、
第一章の第一稿を公開したので、
是非、ご覧になってみてください。
そして、ツッコミどころあると思いますので、
意見や感想、質問など、
コメント欄に残していってくれると嬉しいです。


興味を持たれた方は、是非、下の記事をご覧になってください。


ということで最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
横山黎でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?