【読書感想文】講談社『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』上馬キリスト教会

「本当に読んでほしいところ」というのは、すなわち「なかなか読まれないところ」である。
そしてそれはつまり、「最初に興味をひかれるところ」ではないということでもある。

そういったことを伝えるためには、まず相手が知りたいと思っているニーズに応え、そこから興味をひいてハードルを下げていけばいい。「よく耳にするこのことは、実はこうなんです」というほうが、興味もひけるし思い違いをなくせる。実は伝えたいことを伝えるのには近道であると思う。

最初からすれ違いを続けてもしかたない。
浅いプールでいたい、浮き輪になりたいという姿勢がとてもよく、だからフォロワーも増えるのだと思う。

何かを教える時に、ここまで来てほしいという高さから始めてしまっては誰もついて来られない。この点は改めて考え直したい。

実は日本において一番の問題は、クリスチャンや教会が閉鎖的であるとかそういうこと以上に、目の触れるところでどうしようもない活動が行われているところだと思っている。
そのイメージを消すにはこのスタンスでも発信しにくいとは思う。
とはいえ、閉鎖的になっていてはそれを消すこともできないだろう。

12月は明るく、時にふざけながら、楽しく過ごしたい。
そうしてハードルを下げてしまうほうがいいと信じている。

2018.12.25

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