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[実録]神仏との対峙 - エピソードファイヴ 霊媒を制御する

前回の続きです。

ついに口開きが起こった私ですが、ただ、口開きが起こったからと言ってそこからいきなり口寄せ(霊媒)が自由自在にできるようになったかというとそうではありませんでした。

今日は口寄せを制御できるようになるまでの過程を書いていきたいと思います。

1.口寄せの危険性


この話を一番最初に書くべきだったのかもしれません・・・まさか私みたいに真似される方はおられないと思いますが、口寄せ(霊媒)がいかに危険であるのかということを一応書いていきたいと思います。

霊媒は一見簡単そうなので、自分もやってみようと思われる方もおられるかもしれません。私もそうでした。やってみちゃった私がいうのもなんなのですが、やっぱりかなり危険です。

前にも少し、神がかりの恐ろしさに触れたことがありましたが、今回は、少し別の角度から、なぜ口寄せ(霊媒)が危険なのかを書いてみたいと思います。

なぜ危険なのか、理由は2つあると思います。

危険な理由その1、霊に体を乗っ取られる可能性がある。

霊媒というのは、「霊媒体質」「憑依体質」などという言葉が一人歩きしていて、誤解されていることも多いのですが、霊媒は体質ではなくて能力なのです。

霊媒と憑依は似て非なるもので、霊媒は意図的に霊を体の中に降ろし話させること、憑依は意図せずして霊に体を乗っ取られること。憑依体質とは、憑依されやすい状態になっていることを意味します。でも霊媒は能力なので、霊媒体質というのは言葉としてややおかしな表現です。

さらに私たちは厳密には「霊に取り憑かれる」という状態と「霊に憑依される」状態は別物として認識しています。

霊に取り憑かれている状態というのは、意識は別々になっていますが、憑依された状態というのは、霊に中に入り込まれて意識が一体化してしまった状態です。なので記憶が途切れ途切れになってしまう、口や体が勝手に動くのは憑依の典型的な症状だったりします。

でも霊媒はかなり違います。霊媒は、どちらかというと、コンピュータでいうハードディスクのパーテーションを切るみたいに、自分の体の中に別の領域を作り、そこに霊の意識を入れる感じです。同じハードディスクに、二つの異なるOSが入っているみたいな感じです。

なので、霊が自分の体を使って喋っている時でも、自分の意識はしっかりあります。だから、自分が霊媒をしている時、師匠と霊が話していることは全部聞こえています。なんなら霊と自ら受け答えすることも可能です。

小慣れてくると、霊が使える体の領域を自在に制限したり開放したりすることもできるようになります。私は日頃は霊には口だけしか貸さないので、霊が勝手に体を動かすことはできない状態にしています。必要なくなったら、体からぽいっと霊を外に出したり、霊が元いた場所に強制的に戻すこともできます。

でも最初はそんな技術力はありませんでした。

今思えば、よく無事だったなと・・・

技術力はありませんでしたが、少なくとも徹底的に霊を取り除いてもらっている状態だからギリギリ大丈夫だったように思います。

因縁霊がいたり、どのような霊が周りにいるかわからない状態で霊媒を試みると大変危険だと思います。また、やってみて乗っ取られたときに、すぐにSOSできる人がいるっていうのは最低限必要な備えであるように思いました。私は乗っ取られること前提で身構えていたのも良かったのかもしれません。


危険な理由その2、気が枯渇する危険性がある。

恩人(現・師匠)曰く、神仏が万一普通の人に降りたとしても、卒倒する危険性が高いそうです。

自分はたまたま持って生まれた気の量が多かったので大丈夫でしたが、普通の方がやると、気が一気に枯渇して卒倒するそうです。

私は以前、厄神祭というある里山の奇祭で、集落の男性たちが舞を舞いながら神を降ろしているのをみたことがあります。その祭りのすごいところが、舞手さんは、神がかった瞬間に卒倒して倒れてしまうんです。もちろん神がかれない舞手さんもいますが、神がかった舞手さんは目つきがおかしくなり、バーーンと舞殿から飛び出す形で倒れてしまいます。

でも、それは緊急事態ではなく、集落の人曰く「神がかかるとそうなるもの」らしいんです。音楽のライブで、演者がダイブするのを観客が受け止めるみたいな感じで倒れてくる舞手さん。その舞手を隣の集落の男性たちが受け止めて、舞殿の傍に担ぎ込みます。舞殿の脇を覗いたら、酸素ボンベが用意してあって酸素吸入しておられました・・・卒倒しては酸素吸入、卒倒しては酸素吸入・・・それが何時間も続く凄まじい祭りでした。今は日の入りから始まり22時くらいまでですが、昔は一晩中やっていたのだとか。

多くの霊能者を見てきた恩人からしても、普通は、人間の霊を15分霊媒するだけで相当消耗するのだと。だから東北のイタコさんだって15分以上はやらない(やれない)はずだと。神仏はなおのこと降ろせないというのです。

ただ、私たちのように気の量が多いと人間の霊はほぼ無限に降ろせるし、神を降ろしてもある程度、自分の気で支えてられるそうです。かつ、私たちはぶっ倒れることを防ぐため、気を即座に補充できるようにドーピングしていますが、普通は持って生まれた気は有限であり、一旦枯渇すると気が遠のく、体が重くて動かない、枯渇した気は一旦、自身の気の入れ物から補充されますが、寿命が近づくにつれ、最終的に気が足りなくなるので、将来、どこも悪くないのに寝たきりになったりするようです。

スマホの契約プランに例えるなら、普通の方の通信容量の上限が5GBだとすると、我々は元々50GBくらい、今は通信容量の制限はない無制限プランになっています。みたいな感じです。

なんとなくですが、人間の霊を降霊するには、500MBくらい使うので、5GBでもいける。けど、神仏を降霊するには、30GBくらいの通信容量をくうので、普通の方の通信量じゃそもそも無理だということらしいんです。変な例えですみません(汗)

でも、生涯持って生まれた気の量が500GBくらいだとしたら、5GB消耗しても一旦休めば充填されるので復活しますが、すんごい容量が目減りするってことなんです。これを続ければ将来・・・というわけなのです。

自分はこのような危険性も知識も何も知らずに口寄せを試みていました。

自分も神仏に1時間以上、体を乗っ取られて気が枯渇したことがあります。冷や汗が出て、周辺の音が遠のき、視界が白っぽくなっていく感じでぶっ倒れました。初心の頃は、とにかくやってみて痛い目にあって体で覚える。その繰り返しでした。

3.口寄せを制御する


話を戻しますが、最初の口開きの時も、私ははっきりと自分の耳で聞きました。「おまんじゅうが食べたい」と・・・

自分の口が勝手に動くんです。

それからしばらくして、また霊に群がれて回収を頼んだ際に、食べ物のリクエストを聞こうと思って、その神仏に話しかけました。

すると、体の中に、何かが移動してくる気配があって、そしてゆっくり口が動き始めました。

「あうおうおうふふうおうおうおう」

みたいな感じでもう何を言ってるのかわからない・・・これが数分続きました。

意識すると全くうまく喋れない。

あんなに先日は「おまんじゅう食べたい」と流暢に喋ってたじゃないか。

よくわからないけど、恩人ならば読み解けるかもしれないと思って、一言一言を書き留めてメールしました。

「あうおうおうふふうおうおうおう」

と言ってます、どういう意味でしょうかって送ったら、

「さすがにわかんない(笑)」

って言われてしまいました(笑)

口寄せが無理だったら、次に耳もとで話してみてくれと頼みました。
聞こえるかもしれないと思いました。

頼んでみたところ、大きな気配が近づいてきました。次の瞬間、鼓膜が破れるのではないかというくらい、凄まじい音量というか音圧で「ボゴゴゴゴゴゴゴォ…」という地鳴りのような耳鳴りがして「無理ー!」ってなりました。

あとで知りましたが、霊が耳元で話しかけてくると耳鳴りがするそうです。あれはもう大爆音というか轟音でした。

口もダメ、耳もダメなら書くしかない。

自動書記というものをやってみようと思い立ちました。

自動書記というのは、この前の記事でも書いたのですが、お筆先などと呼ばれている降霊技術の一つです。技術でもないのかもですが(笑)

有名どころだと大本教の出口なおさんですが、ひつき神示を降ろした岡本天明さんなんかもこの手法で交霊をした人として知られています。

お二人ともそれまで霊的な能力などなかった方々で、これなら私もできるかもしれないと思ってやってみました。

ペンを使って書いてみて欲しいとお願いすると、ゆーーーーーくりと手が動き出しました。そしてペンで「あ ん こ」とガタガタな文字で書かれました。

おお、かけた・・・

でもまたあんこ系・・・

それからしばらくは、このような筆談でやりとりをしていました。

最初は質問に対するYES/NOくらいでしたが、そのうち、結構色々なことが書けるようになってきました。それでもやはり時間がかかる。

そんなある日、嫌な夢をみました。

4.緊急事態で流暢に喋り出した


前の記事に書いた同僚が夢の中に出てきたんです。

以前の記事

その同僚が、夢の中で「一緒に来てくれる?」と言うんです。

私はその同僚と仲は良かったので、何も考えず「いいよ」って言ったら、その同僚だと思っていたものの姿が一変。どろどろのアメーバのような姿になり、私の後ろに張り付いて来ました。そして耳元で「お前がまだ4年後も生きてたらなァーーー!」と絶叫されてハッと目が覚めました。

起きたときは寝汗をたっぷりかいていました。

妙に鮮明な夢・・・なんなんだろう。

気になったものの、別に体調に異変がなかったので、その日は恩人に連絡をしませんでした。

しかし、次の晩、寝ようとしたら、突然、口がゆっくりと動き出したのです。



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