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神と悪霊 [後編]

前回👇の続きです。

怒った龍神(以下、Y)に要望を聞くことにしたわたくし。

どうしたいのか聞いたら、案の定、そこの宗教施設に霊を集めろと言ってきました。

どうやって・・・?

師匠にとりあえず「霊を集めろゆーてます」と伝えると、師匠が、「んじゃぁ、世界悪霊選手権にして、各々の龍神が悪霊をスカウトしてきてペアでエントリーできるようにしたらどう?それでいいか?」

とまさかのイベント企画のご提案。

Yは「それでいい。」と了承しました。納得したのかやっと怒りの気配が薄まりました。

「んじゃぁポイント制にして、半年でより強い霊障を出した悪霊が優勝。優勝した悪霊は死神に昇格できるってのはどうだ。魂のいい人間には手を出すなよ。んで、その優秀な悪霊をスカウトしてきた龍神にはなんの景品を出そう?」

と師匠が聞くと、創造主が現れて「使い古した天界」と述べました。

「へー、それは豪華だ。」と師匠。

天界って景品にできるんだ・・・?

「天界は簡単に作れるけど、使い古していい感じになるまでに時間がかかる。使い込んだ天界をもらえるなんてラッキーだ。」

龍神たちもそれを聞いてざわついてます。そんなに使い込まれた天界はいいんだ・・・

すると師匠が私に向かって「エントリーの受付やって」と。

・・・

どうやって?

「受付の道具一式、霊体に渡しとくから。あとよろしく。」

あ・・・私の霊体がやるんだ・・・

まぁそれならいいか、Yの怒りも治ったところで、再び平和が訪れました。

と思ったのも束の間・・・

次の日、仕事を終えて家に帰ると、なんだかマンションの玄関前がざわついている・・・

ドアを開けると、中に悪霊と龍神がびっしり・・・・!!!

ぎょえー!!!!!

うちで受付やってるぅ!!!

悪霊と龍神をかき分けるようにして中に入ると、中に謎の撮影セットが組まれていました。例の宗教施設のセットです。

なにこれ・・・

自分の霊体に聞きました。なんなのこれ?と。

すると霊体が、「エントリーした悪霊のポートレイト撮影してる。パンフレットに載せるから。」と。

はぁ!

パンフレットには賭け事の券がついてるらしく、どの悪霊が勝つかの賭博まで始まっていると・・・

師匠によると、賭博はいつものことで、胴元は天界の踊り子のマダムたちだと。

あの・・・いずれにしても他所でやっていただけませんか・・・?

師匠に連絡しました。

我が家が大変なことになっていますと。

師匠が「セット組むくらいなら現地でやれよ。」と私の霊体に言いました。

しかし霊体が「でも照明も組んじゃったから。」とまさかの返答。

「しょーがねーな。」と師匠が言って、セットごと移動してくれました。

その結果、某宗教施設の中に、某宗教施設の撮影セットが組まれるというおかしな事態になりました。いや、はなっからおかしな事態ですが。

その後、龍神がいろんな悪霊を連れてやってきました。

妙見がどえらいお坊さんの古い霊を連れてきたり・・・

師匠に話したら「お前、それ人間に転生してた時の知り合いだろ!ずるいぞ!」と言ってたり。

とにかくカオスでした。

そしてそこから半年後、世界悪霊選手権の結果が発表され、なんと優勝は、子供の霊でした・・・スカウトしてきたのは人間には名前を知られていないけどご重鎮のマンガ好き龍神で、使い古した天界はマンガ置き場にすると言ってました。

というしょうもない思い出話でした。

めでたしめでたし

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