和創塾 ~きもので魅せる もうひとりの自分~ 主宰 上杉惠理子さん

”一枚のきものが人生を彩る。” 
きものはただ「着る」のではなく、「着こなす」こと。一人一人の魅力を引き出す、イメージコンサルタントの手法を用いて、きもので自分を表現し、自分の人生を自ら創っていく人のサポートをされている上杉さんにお話を伺いました。

上杉さんプロフィール 

出身地:東京都八王子市

活動地域:東京都

経歴:法政大学社会学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修了。アメリカ交換留学、ケニアでのボランティア、エチオピアでのインターンシップ、アジアの一人旅も経験した国際派。 
ホテル運営会社 星野リゾートの営業・マーケティング部門で勤務しながら、きものの真の魅力を伝え、きもの文化を次世代に受け継ぎたいと、2015年日本初の和装イメージコンサルタントとして起業する。

現在の職業及び活動:
「難しい・苦しい・お金がかかる」と思われがちなきものを、「誰でもできる・身体に楽・高コスパ」で、一人一人の魅力を引き出す最強の勝負服として、コーディネートや着方などを提案する。
きものの着方や知識を教えるだけでなく、受講生それぞれの個性やストーリーに寄り添い、きもので自信を取り戻し、夢に踏み出す女性を応援する「和創塾」を主宰。

座右の銘:
The opposite of war isn't peace, it's creation. (RENT)
「戦争の反対は平和ではない、それは創造だ。」

豊かな多様性のある社会への貢献を目指す

記者:多くの女性のライフスタイルや夢を、きものの着こなしを通してサポートされている上杉さんですが、上杉さんご自身はどんな夢やビジョンをお持ちですか?

上杉惠理子さん(以下、上杉 敬称略):
私のキーワードは「多様性」でして、今はきもののことをやっていますけど、将来的にはもっと大きく拡げて、世界中の民族衣装の魅力を掘り起こし、衣装を通じて、その土地の風土・文化・価値観・感性を再発見していく、お互いを認め合うような社会に貢献したいと思っています。
今の時代、ファーストファッション全盛で、この情報社会の中で、すごく画一的になりつつある面があると思っていて、そこに対して面白くないんじゃないの?と思うことがありますし、文化的なそれぞれの個性を大事にすると、それぞれの国・地域が、パッと見ただけでもどこの国とわかるみたいな、リアル性のあるところで、衣装で個性を出す、衣装で表現するとすごく面白いと思うんですよね。

記者:日本だけでなく、世界まで! 
衣装という新しい視点からの壮大な夢ですが、その夢を抱くようになったきっかけは何だったのですか?大学で社会学を学ばれていたようですが。

上杉:社会学を選んだこととしては、高2の時にブラジルのストリートチルドレンの本を読んだんですよ。図書館でたまたま見つけたものだったんですけど、「こんな世界があるのか・・」とすごくそれが衝撃的で。
ジャーナリズムというか、そういうところを歩いて取材できたらと思い、大学に入学して、国際関係のゼミにも入り、アフリカに行ってみたのですが、新たな衝撃を受けて。 
本で見たのよりリアルな悲惨を感じて「何とかしなきゃ!」となるかなと思ったんですけど、現地の子供たちはちょっとした障がいを持っていても、みんなサッカーもするし、木にも登っていて。足が無い子も全然笑顔で這いつくばって歩いているし、バイタリティがあるというか、その子たちを見ていたら、治療をすることだけよりも、その国の様子を受け入れられる社会のバリアフリーが求められると思うようになりました。どんなにモノが豊かでなくても、その国の感性とか、異文化はどこに行っても面白いと思うんです。

主役は「きもの」ではなく「あなた」です!

記者:現地を見てきたからこその発見だったのですね。衣装を通じて、異文化交流も活発になりそうですね! 今はまず、日本できものを着る人を増やしていくことに取り組んでいらっしゃいますが、どんな指針を持って、生徒さんやクライアントさんに対しての活動をされていますか?

上杉:私はきものを「趣味」だとは思っていなくて、きものを和の仕事をしている人たちだけのものにする気持ちもなく、言ってしまえば「自己表現ツール」なんですけど、きものを自在に着こなせるようになると、また何か新しくチャレンジしたくなるような、そんな後押しができるといいなと思っています。自ら0(ゼロ)から着れるようになって、何か他にも0からスタートしてみようとか、きものを着てこんなところへ行ってみようとか。

茶道や華道は、ずっとそれを極めていったり、嗜むといった感覚がありますが、きものは着こなしが出来るようになったら、後は自由にどうぞ!という本当にどう使うかのツールなんですよね大事にしているのは、「主役はきものではなく、あなただよ!」ということ。よく、きものを主役にする人がいるんです。きものを主役にしてしまうと、自分がどう在りたくてどう見せたいのかより、このきもので合っているのかとか、TPOとか正しさばかり気になってしまいます。もちろん、綺麗に着るとか最低限のことは伝えますけど、やっぱり「自分で使う」ということをすごく大事にしていますね。

記者:2020年、全世界から日本が注目されてくる年と思います。その時、日本を、自分自身をアピールしていくことが必要になると思うので、上杉さんはそれを先駆けてやっていらっしゃるのかなと感じました。

上杉:東京オリンピックだから、とよく言われますが、私はそのことは関係なかったんです。
日本人に向けての視点としては、すごく追い風になると思いますが、世界から見たら、2020年オリンピックがあるというより、”今”が観光客も含めた外国からの来訪者数は伸びているんです。
日本から見たら2020年に向けてですけど、外から見たら、実はもう既に始まっている。
2020年にきものを着ておもてなししたい、という方は多くいますが、むしろ今からやったら良いですよ!と思います。
2020年というより、気になるのはその後ですね。今は、「2020年に向けて」で日本人というアイデンティティを意識しやすいかもしれないですが、2020年が過ぎた後、日本の何に自信を持って、何を心の支えに、勇気を出して世界に出ていけるのか? 
そう考えた時に、私は文化で勝負するしかないと思います。きものにおいても、深い視点をどこまで持っているのか?
それがあれば、自国の文化を理解しているというバックグラウンドのもとで世界に出ていけます。そういう意味で、きものは本気で世界でビジネスしたい人には是非着てほしいと思いますね。

勇気を持って一歩踏み出す

記者:「日本人としての在り方」を考えさせられますね。最後にぜひ、このマガジンを読んでくださった方にメッセージをお願いします。

上杉:「自分の伝えたいことや、想いが無い、わからない」という方もいらっしゃいますが、一人一人が持っている想いとか、自分がやってきているものとか、みんな絶対何かあると思っています。

”普通の人”はいないです。思っていることは、言わないと伝わらない。

自分の持っているもの、やってきていることの価値を、まずは「自分で認めて、発信する」ということが大事です。隣の誰かでも、自分に対してでもいいから、表現していくことをしないと、日本のプレゼンス(存在感)は下がる一方だと感じています。
本当にこう、会社や国がどうにかしてくれるとか、みんなと同じようにしていれば何とかなるという時代は終わったと思うんです。勇気を持って、自分たちで一歩踏み出すしかないです。
自己表現は、クリエイターとか職種を持った人しかやらないことではないですね。一人一人が持っているものを出して、行動していくということ。勇気がいるんだけど、それが絶対プラスになるし、前に出て大丈夫! 
言葉で伝えるのが大変だったら、是非きもの着てください!(笑)

記者:これはとても読んでくださっている方の励みになりますね!背中を押していただけるメッセージまで、ありがとうございました!

上杉:こちらこそ、ありがとうございました!

上杉さんの活動、連絡については、こちらから ↓

Facebook:
https://www.facebook.com/eriko.uesugi.9

メールマガジン登録:
https://kimono-strategy.com/?page_id=50&fbside

【編集後記】

今回、インタビューの記者を担当させていただいた内田・中田・田中です。
きものに対しても、人に対しても、個性を咲かせる愛と熱情を感じさせてもらいました。
インタビュー当日に着ていらっしゃったきものの名古屋帯は、なんとアフリカのサファリ柄でした! グローバルな視点をもって行動されていらっしゃる上杉さんのこれからの益々のご活躍を応援しております!素敵なお話と貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

75

禮 (aya uchida)

Re・rise News

AI時代に人間にチャンスを提供し、まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン。 社会のシステムが全てAIで賄われる時代だからこそ、人間の持つ本来の無限の可能性と機能を最大限花開かせる美しい時代を創っていく為に、既に活躍されている方々にお話を伺い、認識の変化のきっか...
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。